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公開番号
2024175633
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023147571
出願日
2023-09-12
発明の名称
方法、情報処理システム及びプログラム
出願人
株式会社MAZIN
代理人
個人
主分類
B29C
49/78 20060101AFI20241211BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】成形加工によって成形品を製造するための条件調整または成形品の良否判定を容易化する。
【解決手段】複数の良品の成形工程中に計測器によって計測された基準データ各々について、該基準データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、特徴量の次元を削減する第1の次元削減ステップと、該削減によって得られた複数の成分要素を含む複数のベクトルの重心のベクトルを決定する決定ステップと、条件調整対象の成形品の成形工程中に前記計測器によって計測された対象データ各々について、当該対象データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、該特徴量の次元を削減する第2の次元削減ステップと、該ステップによって得られた複数の成分要素を含むベクトルと前記重心のベクトルとを用いて、成形加工の条件調整を行うための目的関数の値もしくは成形品の良否を判定するための目的関数の値を出力する目的関数出力ステップと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
成形加工によって成形品を製造する際に用いられる方法であって、
複数の良品の成形工程中に計測器によって計測された基準データそれぞれについて、当該基準データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減する第1の次元削減ステップと、
前記次元を削減することによって得られた複数の成分要素を含む複数のベクトルの重心のベクトルを決定する決定ステップと、
条件調整対象の成形品の成形工程中に前記計測器によって計測された対象データそれぞれについて、当該対象データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減する第2の次元削減ステップと、
前記第2の次元削減ステップによって得られた複数の成分要素を含むベクトルと前記重心のベクトルとを用いて、成形加工の条件調整を行うための目的関数の値もしくは成形品の良否を判定するための目的関数の値を出力する目的関数出力ステップと、
を有する方法。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記目的関数は、前記第2の次元削減ステップによって得られた複数の成分要素から構成されるベクトルと前記重心のベクトルとの各対応成分間の差分を式中に含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目的関数の値に基づいて前記成形加工の条件調整を行うかどうか判断するか、または前記目的関数の値に基づいて成形加工の条件もしくは条件変更量を判断する判断ステップを更に有する
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記計測器はサーモカメラであり、
複数の良品、複数の不良品についてブロー成形においてヒータを通り抜けた後のプリフォームを前記サーモカメラで取得されたサーモ画像の互いに対応する画素値それぞれについて、良品群内で統計値を良品統計値として算出し、不良品群内において統計値を不良品統計値として算出する算出ステップと、
良品統計値と不良品統計値の差に基づいて、良品と不良品の差に基づいて、温度変化の感度が相対的に高い画像領域を1つ以上特定する特定ステップと、
を有し、
前記第1の次元削減ステップにおいて、複数の良品の成形工程中にサーモカメラで取得されたサーモ画像の前記特定された1つ以上の画像領域の画像データを前記基準データとして、当該データそれぞれから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減し、
前記決定ステップにおいて、当該サーモ画像それぞれから次元削減によって得られた複数の成分要素それぞれを含む複数のベクトルから重心のベクトルを決定し、
前記第2の次元削減ステップにおいて、条件調整用の成形品の成形工程中に前記サーモカメラによって取得されたサーモ画像の前記特定された1つ以上の画像領域のデータそれぞれから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減し、
前記目的関数出力ステップにおいて、第2の次元削減ステップによって得られた成分要素それぞれを含むベクトルと前記重心のベクトルとを用いて前記成形加工の条件調整を行うための目的関数の値を出力する
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記目的関数の値に基づいて前記ヒータの条件調整を行うかどうか判断するか、または前記ヒータの条件もしくは条件変更量を判断する判断ステップを更に有する
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記目的関数の値に基づいて条件調整対象の成形品の良否を判断する判断ステップを更に有する
請求項1、2、4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記計測器は、いずれかのキャビティに設けられたセンサと、金型内のキャビティに至る経路もしくは射出ユニットに設けられたセンサである
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記計測器は、各キャビティに1つずつ設けられたセンサと、金型内の各キャビティに至る共通の経路もしくは射出ユニットに設けられたセンサである
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
成形加工によって成形品を製造する際に用いられる情報処理システムであって、
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
複数の良品の成形工程中に計測器によって計測された基準データそれぞれについて、当該基準データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減する第1の次元削減ステップと、
前記次元を削減することによって得られた複数の成分要素を含む複数のベクトルの重心のベクトルを決定する決定ステップと、
条件調整対象の成形品の成形工程中に前記計測器によって計測された対象データそれぞれについて、当該対象データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減する第2の次元削減ステップと、
前記第2の次元削減ステップによって得られた複数の成分要素を含むベクトルと前記重心のベクトルとを用いて、成形加工の条件調整を行うための目的関数の値もしくは成形品の良否を判定するための目的関数の値を出力する目的関数出力ステップと、
を実行する情報処理システム。
【請求項10】
成形加工によって成形品を製造する際に用いられるプログラムであって、
複数の良品の成形工程中に計測器によって計測された基準データそれぞれについて、当該基準データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減する第1の次元削減ステップと、
前記次元を削減することによって得られた複数の成分要素を含む複数のベクトルの重心のベクトルを決定する決定ステップと、
条件調整対象の成形品の成形工程中に前記計測器によって計測された対象データそれぞれについて、当該対象データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減する第2の次元削減ステップ、
前記第2の次元削減ステップによって得られた複数の成分要素を含むベクトルと前記重心のベクトルとを用いて、成形加工の条件調整を行うための目的関数の値もしくは成形品の良否を判定するための目的関数の値を出力する目的関数出力ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形加工によって成形品を製造するための条件調整を行う方法、情報処理システム及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、様々な成形加工(例えば射出成形、フィルム加工、プレス加工など)が行われている。例えば射出成形では金型内に樹脂を射出して成形することによって成形品を生産することが行われている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-209814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
成形加工(例えば射出成形、フィルム加工、プレス加工など)の条件調整では、良品である基準センサデータのサンプリング点と取得したセンサデータのサンプリング点との差を算出し、サンプリング点間の差を指標として、差を最小化するように条件調整を行う補方法が考えられる。具体的には基準センサデータの全サンプリング点に取得したセンサデータの波形全サンプリング点を合わせにいく方法が考えられる。この方法ではセンサデータの全体の形状のみに基づいて条件調整が行われる。しかし、基準センサデータからのずれがあったとしても、ずれている部分が実際には生産品の品質に影響がない場合があり、条件調整を行うかどうかの判定が難しい。またどこまで基準センサデータに近づければ良品と判断するかの見極めが難しい。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、成形加工によって成形品を製造するための条件調整または成形品の良否判定を容易化することを可能とする方法、情報処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る方法は、成形加工によって成形品を製造する際に用いられる方法であって、複数の良品の成形工程中に計測器によって計測された基準データそれぞれについて、当該基準データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減する第1の次元削減ステップと、前記次元を削減することによって得られた複数の成分要素を含む複数のベクトルの重心のベクトルを決定する決定ステップと、条件調整対象の成形品の成形工程中に前記計測器によって計測された対象データそれぞれについて、当該対象データから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該
複数の特徴量の次元を削減する第2の次元削減ステップと、前記第2の次元削減ステップによって得られた複数の成分要素を含むベクトルと前記重心のベクトルとを用いて、成形加工の条件調整を行うための目的関数の値もしくは成形品の良否を判定するための目的関数の値を出力する目的関数出力ステップと、を有する。
【0007】
本発明の第2の態様に係る方法は、第1の態様に係る方法であって、前記目的関数は、前記第2の次元削減ステップによって得られた複数の成分要素から構成されるベクトルと前記重心のベクトルとの各対応成分間の差分を式中に含む。
【0008】
本発明の第3の態様に係る方法は、第1または第2の態様に係る方法であって、前記目的関数の値に基づいて前記成形加工の条件調整を行うかどうか判断するか、または前記目的関数の値に基づいて成形加工の条件もしくは条件変更量を判断する判断ステップを更に有する。
【0009】
本発明の第4の態様に係る方法は、第1から3のいずれかの態様に係る方法であって、前記計測器はサーモカメラであり、複数の良品、複数の不良品についてブロー成形においてヒータを通り抜けた後のプリフォームを前記サーモカメラで取得されたサーモ画像の互いに対応する画素値それぞれについて、良品群内で統計値を良品統計値として算出し、不良品群内において統計値を不良品統計値として算出する算出ステップと、良品統計値と不良品統計値の差に基づいて、良品と不良品の差に基づいて、温度変化の感度が相対的に高い画像領域を1つ以上特定する特定ステップと、を有し、前記第1の次元削減ステップにおいて、複数の良品の成形工程中にサーモカメラで取得されたサーモ画像の前記特定された1つ以上の画像領域の画像データを前記基準データとして、当該データそれぞれから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減し、前記決定ステップにおいて、当該サーモ画像それぞれから次元削減によって得られた複数の成分要素それぞれを含む複数のベクトルから重心のベクトルを決定し、前記第2の次元削減ステップにおいて、条件調整用の成形品の成形工程中に前記サーモカメラによって取得されたサーモ画像の前記特定された1つ以上の画像領域のデータそれぞれから製品の良否に関連する複数の特徴量を抽出して、当該複数の特徴量の次元を削減し、前記目的関数出力ステップにおいて、第2の次元削減ステップによって得られた成分要素それぞれを含むベクトルと前記重心のベクトルとを用いて前記成形加工の条件調整を行うための目的関数の値を出力する。
【0010】
本発明の第5の態様に係る方法は、第4の態様に係る方法であって、前記目的関数の値に基づいて前記ヒータの条件調整を行うかどうか判断するか、または前記ヒータの条件もしくは条件変更量を判断する判断ステップを更に有する。
(【0011】以降は省略されています)
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