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公開番号2024174431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092248
出願日2023-06-05
発明の名称インク供給機構及び画像形成装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/19 20060101AFI20241210BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インクタンクのインクの充填量を増やしても効率よく脱気する。
【解決手段】プリンター1に備わるインク供給機構20は、インクを収容するインクコンテナ14と、インクコンテナ14から記録ヘッド13へと供給されるインクを貯留するインクタンク21と、インクタンク21の内部を減圧する減圧ポンプ22並びに第1減圧流路26a及び第2減圧流路26bと、インクタンク21から流出されるインクを循環してインクタンク21へと流入する第1脱気流路31a及び第2脱気流路31bと、を備え、記録ヘッド13に対して複数のインクタンク21が並列に配置され、複数のインクタンク21の内、一のインクタンク21が印刷に使用される場合に、インク溶存酸素量が所定の供給目標値に達していない他のインクタンク21から、所定の脱気選定基準に応じて、脱気を行う脱気タンクを選定し、脱気タンクを減圧すると共に循環することで脱気動作を行う。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
インクを収容するインクコンテナと、
前記インクコンテナから記録ヘッドへと供給される前記インクを貯留するインクタンクと、
前記インクタンクの内部を減圧する減圧部と、
前記インクタンクから流出される前記インクを循環して前記インクタンクへと流入する脱気流路と、を備え、
前記記録ヘッドに対して複数の前記インクタンクが並列に配置され、
複数の前記インクタンクの内、一の前記インクタンクが印刷に使用される場合に、インク溶存酸素量が所定の供給目標値に達していない他の前記インクタンクから、所定の脱気選定基準に応じて、脱気を行う脱気タンクを選定し、前記脱気タンクの内部を前記減圧部によって減圧した状態で、前記脱気流路を用いて前記脱気タンクの内部の前記インクを循環することで、前記脱気タンクの内部の前記インクを脱気する脱気動作を行うことを特徴とするインク供給機構。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記脱気選定基準は、前記脱気動作によってインク溶存酸素量が最も早く前記供給目標値に達すると予測される前記インクタンクとすることを特徴とする請求項1に記載のインク供給機構。
【請求項3】
前記脱気選定基準は、インク容量が最も多い前記インクタンクとすることを特徴とする請求項1に記載のインク供給機構。
【請求項4】
複数の前記インクタンクの内、一の前記インクタンクが印刷に使用される場合に、インク溶存酸素量が所定の供給目標値に達している他の前記インクタンクから、所定の切換選定基準に応じて、一の前記インクタンクの次に切り換えられる切換タンクを選定することを特徴とする請求項1に記載のインク供給機構。
【請求項5】
前記切換選定基準は、印刷に使用される場合に、インク溶存酸素量が所定の切換目標値に達するまでの時間が最も長いと予測される前記インクタンクとすることを特徴とする請求項4に記載のインク供給機構。
【請求項6】
複数の前記インクタンクに共通の脱気ポンプを前記脱気流路に備え、
複数の前記インクタンクのそれぞれの前記脱気動作を、前記脱気ポンプを用いて行うことを特徴とする請求項1に記載のインク供給機構。
【請求項7】
請求項1に記載のインク供給機構を備えることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録ヘッドからインクを吐出して印刷を行うインク供給機構及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット式の画像形成装置は、用紙等の記録媒体にインク滴を吐出するノズルを有する記録ヘッドと、インクを収容するインクコンテナと、インクコンテナから供給されるインクを貯留するインクタンクとを備えて、インクタンクと記録ヘッドとの水頭圧を利用して記録ヘッドにインクを供給する。画像形成装置では、インク中に気泡が含まれていると、ノズルに気泡が詰まり、吐出性能が低下してしまう。インクタンク内ではインクの液面が空気と接して溶存し易いため、記録ヘッドに供給されるインクの空気の溶存量を抑制する必要がある。
【0003】
例えば、従来の画像形成装置には、中空糸フィルターにインクを通すことによりインクを脱気する方法を適用したものがある。しかし、この方法では、高価な中空糸フィルターをインクの色別に使用し、更に各中空糸フィルターを定期的に交換する必要もあるので、インクの脱気に多くのコストがかかってしまう。
【0004】
また、特許文献1によれば、インクジェットプリンタで使用されるインクに溶存する空気を除去する脱気装置は、インクを収容するインクボトル内を-80kPa以下に減圧するポンプと、磁界を発生させる磁界発生部とを備え、インクボトルは、外部の磁界の変化に応じて回転する磁石回転子をインク中に収容し、磁界発生部は、インクボトルの外部から磁石回転子へ磁界を加えて磁石回転子を回転させることにより、インクボトル内のインクを攪拌し、ポンプによって減圧されたインクボトル内のインクが磁石回転子の回転により攪拌され、これにより、インク内の空気を脱気している。
【0005】
また、特許文献2によれば、インクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドへ供給されるインクを収容するタンクと、タンク内のインクの液面に浮遊する浮遊体と、を備え、浮遊体は、インクと接する底面側に、インクと空気との境界である液面に向かう傾斜を有する。そして、インクを減圧下で攪拌することで、脱気したインク中への空気の再融解を防いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5030305号
特開2019-142189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の画像形成装置では、上記したように、減圧したインクタンク内のインクを磁石攪拌子により攪拌することで脱気する方式(攪拌脱気方式)を適用して、液面付近で脱気されたインクをインクタンク内で攪拌することで脱気効率の向上を図っている。しかし、攪拌子がインクタンクの底面に位置するため、インクタンクにおけるインクの充填深さを大きくすると、溶存空気の少ない液面付近のインクと溶存空気の多い底面付近のインクとで、インクの入れ替わり性能が低下してしまう。そのため、インクタンク内のインクの充填量を大きくすることが困難である。これに対して、従来の画像形成装置では、攪拌子の回転数を上げることで攪拌効率を上げる方法を適用するものがある。しかしながら、攪拌子を過度に高回転にすると、攪拌子が外部磁気からの拘束を受けず、攪拌が適切に行われなくなり、脱気性能が低下するおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は上記事情を考慮し、インクタンクのインクの充填量を増やしても効率よく脱気することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のインク供給機構は、インクを収容するインクコンテナと、前記インクコンテナから記録ヘッドへと供給される前記インクを貯留するインクタンクと、前記インクタンクの内部を減圧する減圧部と、前記インクタンクから流出される前記インクを循環して前記インクタンクへと流入する脱気流路と、を備え、前記記録ヘッドに対して複数の前記インクタンクが並列に配置され、複数の前記インクタンクの内、一の前記インクタンクが印刷に使用される場合に、インク溶存酸素量が所定の供給目標値に達していない他の前記インクタンクから、所定の脱気選定基準に応じて、脱気を行う脱気タンクを選定し、前記脱気タンクの内部を前記減圧部によって減圧した状態で、前記脱気流路を用いて前記脱気タンクの内部の前記インクを循環することで、前記脱気タンクの内部の前記インクを脱気する脱気動作を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明の画像形成装置は、上記したインク供給機構を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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