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公開番号2024141687
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053476
出願日2023-03-29
発明の名称排出孔を設けた番号器
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B41F 11/00 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】
番号印刷における印刷物への着肉不良を防ぐための番号器を提供する。
【解決手段】
本発明は、円筒体の番号軸と、番号軸に複数並列して嵌合し、表面に記号及び数字が彫刻されている歯車状の字輪と、字輪と接続する位置に設けられ、字輪の回転を制御する字輪固定用バネと、字輪固定用バネを挿入するための中空部を有する筒状の字輪固定用バネブラケットと、を有する番号器において、字輪固定用バネブラケットにおける中空部から、字輪固定用バネブラケットの外周面へと貫通するように設けられ、字輪固定用バネブラケットにおける中空部に滞留した余剰油を、字輪固定用バネブラケットから排出するための少なくとも1つの排出孔を設けたことを特徴とする番号器である。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
円筒体の番号軸と、前記番号軸に複数並列して嵌合し、表面に記号及び数字が彫刻されている歯車状の字輪と、前記字輪と接続する位置に設けられ、前記字輪の回転を制御する字輪固定用バネと、前記字輪固定用バネを挿入するための中空部を有する筒状の字輪固定用バネブラケットと、を有する番号器において、
前記字輪固定用バネブラケットにおける前記中空部から、前記字輪固定用バネブラケットの外周面へと貫通するように設けられ、前記字輪固定用バネブラケットにおける前記中空部に滞留した余剰油を、前記字輪固定用バネブラケットから排出するための少なくとも1つの排出孔を設けたことを特徴とする番号器。
続きを表示(約 76 文字)【請求項2】
前記排出孔は、前記字輪固定用バネブラケットの外周面における表面積の50%以下であることを特徴とする請求項1記載の番号器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、日本銀行券、有価証券、宝くじ等の1枚毎に異なる番号が付与されているセキュリティ印刷物に用いる番号器に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
セキュリティ印刷物における番号印刷は、番号印刷機に設置されたインキ着肉装置によって番号器に組み込まれた字輪にインキを転移させ、その字輪が被印刷体と直接接触することによって印刷するものである。連続番号を印刷するためには、用紙一枚印刷ごとに番号器に組み込まれた字輪を機械的又は電子制御により転換する構造の番号器が用いられる。
【0003】
連続番号を印刷する番号印刷は長期にわたって行われることが多く、連続稼働により、番号器に組み込まれた字輪の側面に異物(流れ込んだインキ、埃、及びチリ)が付着してしまい、字輪の不良になる場合がある。このような不良が発生しないように定期的に番号器及び字輪の洗浄を行う必要がある。なお、洗浄においては、揮発性に優れ洗浄効果を有する番号洗浄液を用いる。
【0004】
また、番号印刷中においては、字輪の高速回転及び字輪の転換を制御する字輪固定用バネの弾性により、字輪と軸との間に摩擦が発生し、少なからず摩耗することで字輪の転換不良が発生する場合があり、洗浄後に番号器字輪の隙間及び軸へ潤滑油の給油を行う。
【0005】
番号器を洗浄する際は、番号印刷機から番号器を取り外し、前述した洗浄液によって洗浄した後、字輪の円滑な転換を得るために潤滑油を補充する方法が用いられている。洗浄及び潤滑油の補充の際、余剰となった洗浄液や潤滑油が字輪への飛散することがあり、飛散を防止するために、鋭利な金属治具を利用し、その先端に布を巻き付けて拭き取りを行うなどの対策を講じているが、その場合、番号器への糸くずの付着や、金属治具の番号器と接触により、番号器に悪影響を与える恐れがあるため、当該作業は、専門的な技術を有する者に限定される上、慎重かつ多大な手間を必要としていた。
【0006】
上述した課題を回避するための対策の一つとして、給油の際に生じる余剰の潤滑油を除去するために、番号印刷機洗浄ヘッドを設けて高圧のエアーを噴射させることで、番号器の乾燥と洗浄液や余剰油の除去を行う洗浄方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-334740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1におけるエアーを用いた洗浄方法では、番号器の内部に設けられた字輪固定用バネ及び字輪固定用バネを内包する字輪固定用バネブラケット内に滞留した洗浄液や余剰油を除去しきれないといった問題点があった。さらに、字輪固定用バネの内部及び字輪固定用バネブラケットに滞留した洗浄液や余剰油は、番号器の回転に伴い字輪の表面へ滲み出し、インキの着肉不良の発生及び印刷用紙へ付着による汚損の原因となっていた。本発明は、円滑に洗浄液及び余剰油を排出するための番号器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の番号器は円筒体の番号軸と、番号軸に複数並列して嵌合し、表面に記号及び数字が彫刻されている歯車状の字輪と、字輪と接続する位置に設けられ、字輪の回転を制御する字輪固定用バネと、字輪固定用バネを挿入するための中空部を有する筒状の字輪固定用バネブラケットを有する番号器において、字輪固定用バネブラケットにおける中空部から外周面へと貫通するように設けられ、字輪固定用バネブラケットにおける中空部に滞留した余剰油を、字輪固定用バネブラケットから排出するための、少なくとも1つの排出孔を設けたことを特徴とする番号器である。
【0010】
また、本発明の番号器における排出孔は、字輪固定用バネブラケットの外周面における表面積の50%以下であることを特徴とする番号器である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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