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公開番号
2024173531
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023098809
出願日
2023-05-31
発明の名称
緩み止め楔座金装置
出願人
株式会社ジオ設計
代理人
主分類
F16B
39/24 20060101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】 ボルトとナットを使用した木造建築物の接合部において、木痩せなどの経年変化に起因する緩みを長期的に強固に防止できる緩み止め楔座金装置を安価に提供する。
【解決手段】 被接合部材の収縮によるネジの緩みを座金の増厚で補い防止させる装置において、座金の概形を錐台状蓋形座金とし、凹面側ボルト挿通孔の同軸上に錐台状カラーを突設させ、座金内部に形成された環状の先細り空間に、その容積を上回る環状木楔を締結時のネジ締め作用で圧入しておくことにより、被接合部材の収縮分を、座金に蓄えた環状木楔の膨出復元力で補うことができるようにした。これにより木痩せなどで生じた隙間が座金装置の増厚分で置き換わり、長期に接合部の緩みを防止することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被接合部材の収縮によるネジの緩みを座金の増厚で補い防止させる装置において、座金の概形を錐台状蓋形座金とし、凹面側ボルト挿通孔の同軸上に錐台状カラーを突設させ、座金内部に形成された環状の先細り空間に、その容積を上回る環状木楔を締結時のネジ締め作用で圧入しておくことにより、被接合部材の収縮分を、座金に蓄えた環状木楔の膨出復元力で補うことができるようにしたことを特徴とする緩み止め楔座金装置。
続きを表示(約 75 文字)
【請求項2】
前記錐台状蓋形座金のボルト挿通孔の外側にナットを軸着させて一体としたことを特徴とする請求項1記載の緩み止め楔座金装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボルトとナットを使用した接合部の緩み止めに係わり、特に木造建築物における木痩せによる緩みを長期的に防止する座金装置の技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
木造建築物の構造材接合部は、古来の木組みと楔による日本の伝統技術を受け継ぎながら、今やプレカットによる単純化された木造軸組工法が主流となり、ボルトとナットによる接合部補強金物が多用されるようになってきた。その結果、木と鉄との異種材間の締結力保持のため、木材の収縮に対抗して座金を追従させるなどの対策が必要不可欠となり、そのための緩み止め座金技術が開発されてきている。
【0003】
そして、近年においては木造建築の高層化も実現され始め、躯体接合部を守るボルトとナットの締結力への関心が益々高まりつつあるなか、経年変化による木痩せを起因とする緩み防止に関する技術は、更に強力で信頼性の高いものが待望されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、木材接合部を緩ませる最大の要因は木痩せ現象であり、この乾燥収縮は人工乾燥木材を使用した場合でもある程度は起こり、気候による地域差はあるものの、建物竣工後も木材の平衡含水率の15%程度に落ち着くまで継続するとされている。
【0005】
そこで、以前から代表的な緩み止め座金として、バネ付座金やゴム付座金が使われているが、これらは、被接合部材の乾燥収縮により生じる隙間量に対し、反発力の低下が著しく、木痩せが進んだ時の締結力の急激な減少に問題があった。
【0006】
また、多くの建築物は長期使用が前提であるが、耐久性においてもバネはヘタリやすく腐食に弱く、ゴムは劣化や疲労に問題がある。特に夏季における小屋裏の高温多湿環境下では、その現象が促進し、長い年月を経て脆くなったバネやゴムが、地震などをきっかけに脱落して、接合部の緩みをさらに拡大する可能性さえある。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決するため、バネやゴムを使用した座金のように、締結力が不安定な反発力には頼らず、伝統の楔技術を新しい形に置き換えて座金に取り入れ、ボルトとナットを使用した木材接合部において、強固で安定した締結力を長期保持できる緩み止め楔座金装置を安価に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、被接合部材の収縮によるネジの緩みを座金の増厚で補い防止させる装置において、座金の概形を錐台状蓋形座金とし、凹面側ボルト挿通孔の同軸上に錐台状カラーを突設させ、座金内部に形成された環状の先細り空間に、その容積を上回る環状木楔を締結時のネジ締め作用で圧入しておくことにより、被接合部材の収縮分を、座金に蓄えた環状木楔の膨出復元力で補うことができるようにした。
【0009】
これは、木組みの隙間に楔を打ち込んで緊結する伝統技術を、ボルトとナットによる接合部の緩み止め装置として応用したものであり、木に備わる復元力と楔効果との相乗効果により、被接合部材の収縮分を本装置が増厚して補うことで、長期的に強固に緩みを防止し続けることができる。
【0010】
つまり、平滑な錐台状蓋形座金の先細り内部空間で圧縮された環状木楔は、座面に対し垂直方向の復元力により増厚し、一方、座面に対し平行方向の復元力も、楔の原理により90度近く変換されて、先細り空間からの膨出力となり、増厚幅を更に上乗せすることになるからであり、これらの複合作用による強力な緩み防止効果により、隙間の許容範囲も大幅に伸ばすことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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