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公開番号
2024173426
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091838
出願日
2023-06-02
発明の名称
差動装置
出願人
日立Astemo株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
F16H
48/285 20120101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】強度耐久性の低下とコスト上昇と生産性低下を招くことなく小型軽量化を図りながら、走行安定性の向上をする。
【解決手段】デフケース回転中心C10を中心にデフケース10と相対回転可能に支持された第1のサイドギヤ20Rと、デフケース回転中心C10を中心にデフケース10と相対回転可能に、且つ第1のサイドギヤ20Rと対向して支持された第2のサイドギヤ20Lと、デフケース回転中心C10と平行に配置された第1の回転中心を中心に回転可能に、且つ第1の弾性部材42Rを介して弾性支持されつつ、第1のサイドギヤ20Rと噛合するように配置された第1のピニオンギヤ30Rと、デフケース回転中心C10と平行に配置された第2の回転中心を中心に回転可能に、且つ第2の弾性部材42Lを介して弾性支持されつつ、第2のサイドギヤ20Lと第1のピニオンギヤ30Rとに噛合するように配置された第2のピニオンギヤと、を設ける。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
中空形状を有し、デフケース回転中心を中心に回転可能に支持されたデフケースと、
該デフケース回転中心を中心に該デフケースと相対回転可能に該デフケース内に支持された第1のサイドギヤと、
該デフケース回転中心を中心に該デフケースと相対回転可能に、且つ該第1のサイドギヤと対向して該デフケース内に支持された第2のサイドギヤと、
該デフケース回転中心と平行に配置された第1の回転中心を中心に回転可能に、且つ第1の弾性部材を介して弾性支持されつつ、該第1のサイドギヤと噛合するように該デフケース内に配置された第1のピニオンギヤと、
該デフケース回転中心と平行に配置された第2の回転中心を中心に回転可能に、且つ第2の弾性部材を介して弾性支持されつつ、該第2のサイドギヤと該第1のピニオンギヤとに噛合するように該デフケース内に配置された第2のピニオンギヤと、
を備えた差動装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の差動装置において、
前記第1のピニオンギヤは、
その両端に、前記第1の回転中心方向に沿って突出し、第1の軸受を介して前記デフケース内に軸支される第1のギヤ軸部を備え、
前記第2のピニオンギヤは、
その両端に、前記第2の回転中心方向に沿って突出し、第2の軸受を介して該デフケース内に軸支される第2のギヤ軸部を備え、
前記第1の弾性部材は、
該第1の軸受に外嵌されつつ、該デフケース内に内嵌され、
前記第2の弾性部材は、
該第2の軸受に外嵌されつつ、該デフケース内に内嵌された
差動装置。
【請求項3】
請求項1に記載の差動装置において、
前記第1のピニオンギヤは、
外周に歯部が形成され、円筒形状を有する第1のギヤ本体と、
該第1のギヤ本体と相対回転可能に、該第1のギヤ本体の筒孔に挿通された第1のピニオンシャフトと、
を備え、
前記第2のピニオンギヤは、
外周に歯部が形成され、円筒形状を有する第2のギヤ本体と、
該第2のギヤ本体と相対回転可能に、該第2のギヤ本体の筒孔に挿通された第2のピニオンシャフトと、
を備え、
前記第1の弾性部材は、
該第1のピニオンシャフトに外嵌されつつ、前記デフケース内に内嵌され、
前記第2の弾性部材は、
該第2のピニオンシャフトに外嵌されつつ、前記デフケース内に内嵌された
差動装置。
【請求項4】
請求項3に記載の差動装置において、
前記第1のピニオンギヤは、
前記第1のギヤ本体が第1の軸受を介して前記第1のピニオンシャフトに軸支され、
前記第2のピニオンギヤは、
前記第2のギヤ本体が第2の軸受を介して前記第2のピニオンシャフトに軸支された
差動装置。
【請求項5】
請求項2、または請求項4に記載の差動装置において、
前記第1の軸受と前記第2の軸受の少なくともどちらか一方が、ニードルベアリングで構成された
差動装置。
【請求項6】
請求項2、または請求項4に記載の差動装置において、
前記第1の軸受と前記第2の軸受の少なくともどちらか一方が、メタルベアリングで構成された
差動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の差動装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
差動装置は、主に車両の後輪を駆動する終減速装置に組み込まれている。
また、差動装置は、従来は傘歯車形状をなすピニオンギヤと、ピニオンギヤと直角に噛合するサイドギヤと、これらギヤ類を内蔵するデフケース等により構成されるのが一般的であった。
いっぽう、特許文献1では、ピニオンギヤとサイドギヤを平行に配置して、強度耐久性を同等にしながら小型軽量化を達成する技術が提案されている。
【0003】
また、特許文献1と同様に平行して噛合するサイドギヤとピニオンギヤを備える差動装置において、特許文献2に開示された技術がある。
特許文献2に提案された差動装置は、一方のサイドギヤと噛合する第1のピニオンギヤと、他方のサイドギヤおよび第1のピニオンギヤと噛合する第2のピニオンギヤとを備えている。
また、第1のピニオンギヤおよび第2のピニオンギヤを支持するデフケースの孔が、長孔で構成されている。
そして、これら2つのピニオンギヤが、噛み合い反力を受けて長孔内を移動することで、ピニオンギヤの外周面が、デフケースのピニオンギヤ収納部内壁面に摺接し、ピニオンギヤの回転に制限を作用させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-160259号公報
特開平6-341495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献2に記載のような構成とした場合には、デフケースにピニオンギヤが移動可能な軌跡を備える長孔加工が必要となり、生産性に影響を及ぼしてしまうという問題がある。
本発明は上記課題を解決するために考案されたものであり、強度耐久性の低下とコスト上昇と生産性低下を招くことなく小型軽量化を図りながら、走行安定性の向上をも達成する差動装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明に係る差動装置は、デフケースと、デフケースと同軸上に配置されデフケースと相対回転可能に支持された第1のサイドギヤと、デフケースと相対回転可能に、且つ第1のサイドギヤと同軸上に対向して支持された第2のサイドギヤと、デフケース回転中心と平行に配置された第1の回転中心を中心に回転可能に、且つ弾性部材を介して弾性支持されつつ、第1のサイドギヤと噛合するように配置された第1のピニオンギヤと、デフケース回転中心と平行に配置された第2の回転中心を中心に回転可能に、且つ弾性部材を介して弾性支持されつつ、第2のサイドギヤと第1のピニオンギヤとに噛合するように配置された第2のピニオンギヤと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、強度耐久性の低下とコスト上昇と生産性低下を招くことなく小型軽量化を図りながら、走行安定性の向上をも達成する差動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態に係る差動装置を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る差動装置を示す左側面図である。
本発明の第1実施形態に係る差動装置を示す右側面図である。
図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図4のV部を示す要部拡大図である。
本発明の第2実施形態に係る差動装置を示し、図3のIV-IV線に対応する部位の断面図である。
図6のVII部を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態の差動装置S1について、図1~図5を参照して詳細に説明する。
なお、説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の差動装置S1は、主に後輪を駆動する後輪駆動手段(図示せず)を構成している。
【0010】
図4に示すように、差動装置S1は、車両が転回する際に、内側と外側の車軸DSに生じる内輪差に応じた回転差をつけつつ、駆動力を内側と外側の車軸DSに振り分けて伝えるものである。
また、本実施形態の差動装置S1は、通常の走行状態において大きなトルクが伝達されると、ギヤの噛合い反力が発生して、その反力を受けたギヤがデフケースと接触することにより弱い差動制限効果が得られる。その結果、左右両輪に駆動力がすべて伝わり、車両の走行安定性を高めることが可能となる。
なお、差動装置S1から出力される駆動力は、車軸DSを通じて後輪に伝達される。
つまり、車軸DSは、右車軸DSR、および左車軸DSLで構成され、右車軸DSRは右後輪に連結され、左車軸DSLは左後輪に連結される。
(【0011】以降は省略されています)
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