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公開番号2024172937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091014
出願日2023-06-01
発明の名称液体吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 29/38 20060101AFI20241205BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体吐出装置の吐出検査部から出力される信号に基づいて、吐出検査部が故障していることをユーザに報知する。
【解決手段】吐出検査処理を実行して、インクジェットヘッドの複数のノズルの各々について異常があるか否かの情報を記憶させる(S101)。記憶された情報が、インクジェットヘッドのすべてのノズルについて異常があることを示している場合に(S102:YES)、吐出検査部が故障していることを示す検査部故障信号を出力する(S103)。記憶された情報が、いずれかのノズルについて異常がなく(S102:NO)、異常のあるノズルの数がA個以上であることを示している場合に(S104:NO)、ノズルからインクを排出させる排出処理を実行する(S105)。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノズルを有し、前記複数のノズルから液体を吐出するヘッドと、
前記複数のノズルの各々について、前記ノズルに異常があるか否かを示す第1検査信号を出力する第1吐出検査部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルについての、前記第1検査信号が前記ノズルに異常があることを示しているか否かに関連する第1条件を満たしていることに基づいて、前記第1吐出検査部が故障していることに応じた第1故障信号を出力することを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
報知部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第1吐出検査部が故障していることを報知させるための前記第1故障信号を前記報知部へ出力することを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記第1条件は、すべての前記ノズルについての前記第1検査信号が、前記ノズルに異常があることを示している、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記複数のノズルは、
第1液体を吐出する複数の第1ノズルと、
前記第1液体とは異なる第2液体を吐出する第2ノズルと、を有し、
前記第1条件は、すべての前記第1ノズルについての前記第1検査信号、および、すべての前記第2ノズルについての前記第1検査信号の少なくとも一方が、前記ノズルに異常があることを示している、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記複数のノズルは、複数の第1ノズルと、複数の第2ノズルと、を有し、
前記第1吐出検査部は、
前記複数の第1ノズルの各々について前記第1検査信号を出力する第1部分と、
前記複数の第2ノズルの各々について前記第1検査信号を出力する第2部分と、を有し、
前記第1条件は、前記第1部分が出力するすべての前記第1ノズルについての前記第1検査信号、および、前記第2部分が出力するすべての前記第2ノズルについての前記第1検査信号の少なくとも一方が、前記ノズルに異常があることを示している、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う液体排出部、を備え、
前記制御部は、
前記第1吐出検査部から出力される前記第1検査信号を取得した後に前記液体排出部に前記排出動作を行わせ、
前記第1条件は、いずれの前記ノズルについても、前記排出動作前に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号と、前記排出動作後に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号とで、前記ノズルに異常があることを示しているか否かに変化がない、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記制御部は、
いずれかの前記ノズルについて、前記排出動作前に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号と、前記排出動作後に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号とで、前記ノズルに異常があることを示しているかに変化があり、所定数以上の前記ノズルについての前記排出動作後に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号が、前記ノズルに異常があることを示している場合には、前記ヘッドが故障していることに応じた第2故障信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う液体排出部、を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルについての前記第1検査信号が、第1所定数以上の前記ノズルに異常があることを示している場合に、前記液体排出部に前記排出動作を行わせ、
前記第1条件は、前記排出動作前に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号と、前記排出動作後に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号とで
、異
常があることを示しているか否かに変化のある前記ノズルの数が、前記第1所定数よりも小さい第2所定数以下である、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う液体排出部、を備え、
前記制御部は、
前記第1吐出検査部から出力される前記第1検査信号を取得した後に前記液体排出部に前記排出動作を行わせ、
前記第1条件は、
いずれの前記ノズルについても、前記排出動作前に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号と、その後、前記排出動作が複数回行われた後に前記第1吐出検査部から出力された前記第1検査信号とで、前記ノズルに異常があることを示しているか否かに変化がない、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う液体排出部、を備え、
前記第1条件は、
前記複数のノズルについての前記第1検査信号が、前記ノズルに異常があることを示しているか否かに基づいて前記液体排出部において前記排出動作が行われていない状態であるときに、ユーザによる前記排出動作を行うことを指示する排出指示信号を受信した、という条件であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して記録を行うプリンタが記載されている。特許文献1に記載のプリンタは、ノズルにおいてインクの吐出に異常があるか否かを検査するための吐出検査部を備えている。この吐出検査部は、キャップ内に配置された電極、電極に高電圧を印加する高電圧電源、電極の電圧変化に応じた信号を出力する信号処理回路などを有する。そして、特許文献1に記載のプリンタでは、インクジェットヘッドにノズルから電極に向けてインクを吐出させるための検査用駆動を行わせ、このときに信号処理回路から出力される信号の値に基づいて、ノズルにおいてインクの吐出に異常があるか否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-131463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1では、上記吐出検査部が故障している場合、信号処理回路から出力される信号が、ノズルにおけるインクの吐出に異常があるか否かの状態を正確に示さないことがある。そのため、信号処理回路から出力される信号に基づいて、ノズルにおけるインクの吐出に異常があるか否かを判断する特許文献1に記載の記録装置では、上記吐出検査部が故障しているか否かを把握することが求められる。
【0005】
本発明の目的は、吐出検査部から出力される信号に基づいて、吐出検査部が故障しているか否かに応じた信号を出力することが可能な液体吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有し、前記複数のノズルから液体を吐出するヘッドと、前記複数のノズルの各々について、前記ノズルに異常があるか否かを示す第1検査信号を出力する第1吐出検査部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のノズルについての、前記第1検査信号が前記ノズルに異常があることを示しているか否かに関連する第1条件を満たしていることに基づいて、前記第1吐出検査部が故障していることに応じた第1故障信号を出力する。
【0007】
また、本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有し、前記複数のノズルから液体を吐出するヘッドと、前記複数のノズルの各々について、前記ノズルに異常があるか否かを示す検査信号を出力する吐出検査部と、前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う液体排出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記ヘッドに前記複数のノズルから被吐出媒体へ液体を吐出させる吐出動作の後に、ユーザによる前記排出動作を行うことを指示する排出指示信号を受信していない状態で、その後所定時間以内に取得した前記複数のノズルについての前記検査信号が、所定数以上の前記ノズルに異常があることを示している場合に、前記吐出検査部が故障していることに応じた故障信号を出力する。
【0008】
また、本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有し、前記複数のノズルから液体を吐出するヘッドと、前記複数のノズルの各々について、前記ノズルに異常があるか否かを示す検査信号を出力する吐出検査部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記検査信号に応じて前記ノズルに異常があるか否かを判定するノズル判定処理と、前記ノズル判定処理の結果が所定条件を満たす場合に前記吐出検査部が故障していると判定する故障判定処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、複数のノズルについての、ノズルに異常があるか否かを示す第1吐出検査部がまたは吐出検査部が出力する信号を用いて、第1吐出検査部または吐出検査部が故障しているか否かを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態のプリンタの概略構成図である。
キャップ内に配置された電極およびこの電極に電圧を印加するための構成を説明するための図である。
(a)はノズルが正常である場合に信号処理回路から出力される信号を説明するための図であり、(b)はノズルに吐出量異常がある場合に信号処理回路から出力される信号を説明するための図である。
プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
信号処理回路から出力された信号がすべてのノズルに異常があることを示す場合に吐出検査部が故障していると判定する例において、ノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は信号処理回路から出力された信号がすべてのブラックノズルに異常があるか、すべてのカラーノズルに異常があることを示している場合に、吐出検査部が故障していると判定する例において、ノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は信号処理回路から出力された信号がいずれかのノズル列についてすべてのノズルに異常があることを示している場合に吐出検査部が故障していると判定する例において、ノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
ブラックノズルとカラーノズルとで個別にノズルに異常があるか否かを検査するための構成を備えている例を説明するための図である。
すべてのノズルについて、排出動作前に取得された検査情報と排出動作後に取得された検査情報とで、異常があることを示しているか否かが変化しない場合に吐出検査部が故障していると判定する例においてノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
排出動作前に取得された検査情報と排出動作後に取得された検査情報とで、異常があることを示しているか否かが変化したノズルの数が少ない場合に吐出検査部が故障していると判定する例においてノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
すべてのノズルについて、排出動作前に取得された検査情報と、その後所定回排出動作が行われた後に取得された検査情報とで、異常があることを示しているか否かが変化しない場合に吐出検査部が故障していると判定する例においてノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
異常のあるノズルの数が少なく排出処理が実行されない状態でユーザにより排出動作の指示がされた場合に吐出検査部が故障していると判定する例においてノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
異常のあるノズルの数が少なく排出処理が実行されない状態でユーザにより排出動作の指示がされる状況が連続して続く場合に吐出検査部が故障していると判定する例においてノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
記録の直後にユーザの指示による排出動作が行われていない状態で、その後所定時間内に信号処理回路から出力される信号が、異常のあるノズルの数が所定数以上あることを示している場合に吐出検査部が故障していると判定する例においてノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査部の故障とリークの発生とを報知する例においてノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は光学センサを用いてノズルに異常があるか否かを検出する吐出検査部を説明するための図であり、(b)は(a)のキャップ、発光素子および受光素子を上方から見た図である。
スキャナを備えたプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
図16のプリンタにおいてノズルチェックパターンの読み取り結果に基づいて吐出検査部が故障したか否かを判定するための処理の流れを示すフローチャートである。
電極における電圧の変化に基づいてノズルに異常があるか否かを判定する吐出検査部とスキャナとを備えたプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
図18のプリンタにおいて、ノズルに異常があるか否かの検査を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。
画面を外部装置の表示部に表示させる例における、プリンタおよび外部装置の電気的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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