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公開番号2024171868
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089137
出願日2023-05-30
発明の名称発光素子の移載方法及び発光装置の製造方法
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人iX
主分類H01L 21/683 20060101AFI20241205BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】信頼性が高い発光素子の移載方法及び発光装置の製造方法を提供する。
【解決手段】発光素子の移載方法は、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する第1基板の前記第1面に剥離層を介して固定された発光素子を第2基板に移載する発光素子の移載方法である。前記発光素子の移載方法は、前記第2面側から前記第1基板を介して前記剥離層にレーザ光を照射することにより、前記剥離層を除去させる工程を備える。前記第1面における前記レーザ光の強度分布は、前記剥離層の全体において前記剥離層を除去可能な最小強度以上であり、且つ、最大強度が前記最小強度の150%以下である。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する第1基板の前記第1面に剥離層を介して固定された発光素子を第2基板に移載する発光素子の移載方法であって、
前記第2面側から前記第1基板を介して前記剥離層にレーザ光を照射することにより、前記剥離層を除去させる工程を備え、
前記第1面における前記レーザ光の強度分布は、前記剥離層の全体において前記剥離層を除去可能な最小強度以上であり、且つ、最大強度が前記最小強度の150%以下である発光素子の移載方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記剥離層における前記レーザ光の透過率は、40%以上60%以下である請求項1に記載の発光素子の移載方法。
【請求項3】
前記剥離層における前記レーザ光の透過率は、前記第1基板における前記レーザ光の透過率の70%以下である請求項1に記載の発光素子の移載方法。
【請求項4】
平面視で、前記剥離層の外縁は前記発光素子の外縁の内側に位置し、前記第1面における前記レーザ光の強度が前記最小強度以上となる第1領域は前記発光素子の内側に位置し、前記第1面における前記レーザ光の強度が前記最大強度の95%以上となる第2領域は、前記剥離層の内側に位置する請求項1に記載の発光素子の移載方法。
【請求項5】
前記第1面に平行な方向において、前記第2領域の長さは前記第1領域の長さの50%以上80%以下である請求項4に記載の発光素子の移載方法。
【請求項6】
前記剥離層における前記レーザ光の透過率が100%であると仮定したときに、前記剥離層の前記発光素子側の表面における前記レーザ光の強度分布は、前記剥離層の全体において前記最小強度以上であり、且つ、最大強度が前記最小強度の150%以下である請求項1に記載の発光素子の移載方法。
【請求項7】
前記剥離層における前記レーザ光の透過率が100%であると仮定したときに、前記第2面から前記第1面に向かう方向において、前記レーザ光の強度分布が、前記剥離層の全体において前記最小強度以上であり、且つ、最大強度が前記最小強度の150%以下となる平面を実現する焦点深度に対する前記剥離層の厚さが0.01%以上0.1%以下である請求項1に記載の発光素子の移載方法。
【請求項8】
前記剥離層を除去させる工程の前に、前記第2基板を前記第1基板に対して平行に配置する工程をさらに備え、
前記平行に配置する工程において、前記第1面に対して平行な第1方向、及び、前記第1面に対して平行で前記第1方向に対して傾斜する第2方向における前記第1基板に対する前記第2基板の位置、並びに、前記第2面から前記第1面に向かう第3方向に延びる直線を回転軸とした前記第1基板に対する前記第2基板の角度は、前記第1基板及び前記第2基板にそれぞれ設けられたアライメント部を参照して調整する請求項1に記載の発光素子の移載方法。
【請求項9】
前記平行に配置する工程において、前記第1基板に対する前記第2基板の前記第3方向における距離、前記第1方向に延びる直線を回転軸とした前記第1基板に対する前記第2基板の角度、及び、前記第2方向に延びる直線を回転軸とした前記第1基板に対する前記第2基板の角度は、2ヶ所以上において前記第1基板と前記第2基板の距離を測定することによって調整する請求項8に記載の発光素子の移載方法。
【請求項10】
前記レーザ光は、レーザ光源から出射し、回折格子により回折され、ビームエキスパンダ機構により拡径され、ガルバノミラーにより光路が選択され、テレセントリックレンズにより平行化されて、前記第1基板に入射する請求項1に記載の発光素子の移載方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、発光素子の移載方法及び発光装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
発光装置の製造プロセスにおいて、第1基板に配置された発光素子を第2基板に移載する工程が必要な場合がある。このような工程において、発光素子を確実に移載することが要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-251359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施形態は、信頼性が高い発光素子の移載方法及び発光装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る発光素子の移載方法は、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する第1基板の前記第1面に剥離層を介して固定された発光素子を第2基板に移載する発光素子の移載方法である。前記発光素子の移載方法は、前記第2面側から前記第1基板を介して前記剥離層にレーザ光を照射することにより、前記剥離層を除去させる工程を備える。前記第1面における前記レーザ光の強度分布は、前記剥離層の全体において前記剥離層を除去可能な最小強度以上であり、且つ、最大強度が前記最小強度の150%以下である。
【0006】
実施形態に係る発光装置の製造方法は、上記発光素子の移載方法により、前記第1基板から前記第2基板に前記発光素子を移載する工程を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施形態によれば、信頼性が高い発光素子の移載方法及び発光装置の製造方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態における第1基板及び第2基板を示す平面図である。
図2は、図1に示すII-II線による断面図である。
図3は、図1に示すIII-III線による断面図である。
図4は、実施形態において使用するレーザ光学系を示す図である。
図5は、実施形態において剥離層を除去する工程を示す断面図である。
図6は、剥離層に照射されるレーザ光の形状及び強度分布を示す斜視図である。
図7は、剥離層に照射されるレーザ光の強度分布を示す平面図である。
図8は、レーザ光の強度分布と剥離層との関係を示す図である。
図9は、実施形態に係る発光装置の製造方法を示す端面図である。
図10は、実施形態に係る発光装置の製造方法を示す端面図である。
図11は、実施形態に係る発光装置の製造方法を示す端面図である。
図12は、実施形態に係る発光装置の製造方法を示す端面図である。
図13は、実施形態に係る発光装置の製造方法を示す端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態に係る発光素子の移載方法について説明する。本実施形態に係る発光素子の移載方法は、例えば、発光装置の製造方法の一部である。
【0010】
以下の説明は、本実施形態の技術思想を具現化するための形態を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施形態に記載されている構成部の寸法、材質、形状、又はその相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本開示の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさ又は位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称又は符号については、同一もしくは同質の部材を示しており詳細説明を適宜省略する。また、断面図として、切断面のみを示す端面図を示す場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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