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公開番号
2024168678
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085554
出願日
2023-05-24
発明の名称
電子部品
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H01G
4/30 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】絶縁膜の外表面が静電気を帯びやすい。
【解決手段】電子部品10は、素体20と、素体20の外表面を覆う絶縁膜50と、絶縁膜50の外表面を覆う第1下地電極及び第2下地電極と、絶縁膜50よりも電気伝導率が大きい帯電防止層70と、を備えている。帯電防止層70は、素体20の外表面と、絶縁膜50の内面と、の間に位置している。且つ、帯電防止層70は、第1下地電極と第2下地電極との間で不連続になっている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
素体と、
前記素体の外表面を覆う絶縁膜と、
前記絶縁膜の外表面を覆う第1下地電極と、
前記第1下地電極とは離れた箇所で前記絶縁膜の外表面を覆う第2下地電極と、
前記絶縁膜よりも電気伝導率が大きい帯電防止層と、
を備え、
前記帯電防止層は、前記素体の外表面と、前記絶縁膜の内面と、の間に位置しており、且つ、前記帯電防止層は、前記第1下地電極と前記第2下地電極との間で不連続になっている
電子部品。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記帯電防止層の材質は、Ag、Cu、Ni、Sn、Au、Ptから選ばれる1以上の元素を含む
請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記帯電防止層の材質は、SnO
2
、ZnO、IrO
2
、RuO
2
、TiO
2
から選ばれる1以上を含む
請求項1に記載の電子部品。
【請求項4】
前記素体の外表面のうち、前記帯電防止層に覆われている部分の任意の点における当該外表面に直交する方向を、当該点における厚さ方向としたとき、
前記任意の点での前記厚さ方向において、前記絶縁膜の寸法に対する前記帯電防止層の寸法の比は、0.05以上0.20以下である
請求項1に記載の電子部品。
【請求項5】
前記素体の外表面のうち、前記帯電防止層に覆われている部分の任意の点における当該外表面に直交する方向を、当該点における厚さ方向としたとき、
前記任意の点での前記厚さ方向において、前記絶縁膜の寸法は10nm以上500nm以下である
請求項1に記載の電子部品。
【請求項6】
前記絶縁膜の材質は、Agを含まない
請求項1に記載の電子部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の電子部品は、素体と、絶縁膜と、下地電極と、を備えている。絶縁膜は、第1層と、第2層と、を備えている。第1層は、素体の外表面を覆っている。第2層は、第1層の外表面を覆っている。第1層及び第2層は、いずれも絶縁性の金属酸化物を有する。下地電極は、第1下地電極と、第2下地電極と、を含む。各下地電極は、それぞれ第2層の外表面の一部分を覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4683052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような電子部品において、絶縁膜は、外部に露出した部分を有する。ここで、複数の電子部品の絶縁膜同士、又は電子部品の絶縁膜が他の物体と擦れることで、絶縁膜の外表面に静電気が発生し得る。そして、特許文献1の電子部品の絶縁膜は絶縁性を有することから、絶縁膜のうちの外部に露出する面に帯電した静電気は、消散しにくい。換言すると、電子部品の絶縁膜が絶縁性であるが故に、当該絶縁膜の外表面は、静電気を帯びやすい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、素体と、前記素体の外表面を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜の外表面を覆う第1下地電極と、前記第1下地電極とは離れた箇所で前記絶縁膜の外表面を覆う第2下地電極と、前記絶縁膜よりも電気伝導率が大きい帯電防止層と、を備え、前記帯電防止層は、前記素体の外表面と、前記絶縁膜の内面と、の間に位置しており、且つ、前記帯電防止層は、前記第1下地電極と前記第2下地電極との間で不連続になっている電子部品である。
【発明の効果】
【0006】
絶縁膜の外表面に静電気が溜まることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、電子部品の斜視図である。
図2は、図1における2-2線に沿う断面図である。
図3は、帯電防止層近傍の拡大断面図である。
図4は、電子部品の製造工程の説明図である。
図5は、第1被覆体塗布工程の説明図である。
図6は、第2被覆体塗布工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<電子部品の一実施形態>
以下、電子部品の一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図面中のものと異なる場合がある。
【0009】
(全体構成について)
図1に示すように、電子部品10は、例えば、回路基板等に実装される表面実装型の積層セラミックコンデンサである。
【0010】
電子部品10は、素体20を備えている。素体20は、略四角柱状であり、中心軸線CAを有する。なお、以下では、中心軸線CAに沿って延びる軸を第1軸Xとする。また、第1軸Xに直交する軸の1つを第2軸Yとする。そして、第1軸X及び第2軸Yに直交する軸を第3軸Zとする。さらに、第1軸Xに沿う方向の一方を第1正方向X1とし、第1軸Xに沿う方向のうち第1正方向X1と反対方向を第1負方向X2とする。また、第2軸Yに沿う方向の一方を第2正方向Y1とし、第2軸Yに沿う方向のうち第2正方向Y1と反対方向を第2負方向Y2とする。さらに、第3軸Zに沿う方向の一方を第3正方向Z1とし、第3軸Zに沿う方向のうち第3正方向Z1と反対方向を第3負方向Z2とする。
(【0011】以降は省略されています)
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