TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024171377
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088341
出願日2023-05-30
発明の名称搬送装置、床版移動方法および床版取替方法
出願人大成建設株式会社,株式会社北川鉄工所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B66C 19/00 20060101AFI20241205BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】床版等の搬送対象物を昇降かつ横行させることが可能な搬送装置であって、搬送対象物の横行時に大きな揺れが発生し難い搬送装置を提供する。
【解決手段】
支持架台1と、支持架台1に支持された横行手段2と、搬送対象物を横行手段2に向けて上昇させる吊持手段3とを備え、支持架台1は、搬送対象物の移動元および移動先の上方に設置される支持レール11を有し、横行手段2は、搬送対象物を保持可能な保持部23を有し、吊持手段3に吊持されていない搬送対象物を保持部23に保持させた状態で支持レール11に沿って移動可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
支持架台と、
前記支持架台に支持された横行手段と、
搬送対象物を前記横行手段に向けて上昇させる吊持手段とを備え、
前記支持架台は、前記搬送対象物の移動元および移動先の上方に設置される支持レールを有し、
前記横行手段は、前記搬送対象物を保持可能な保持部を有し、前記吊持手段に吊持されていない前記搬送対象物を前記保持部に保持させた状態で前記支持レールに沿って移動可能であることを特徴とする搬送装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記横行手段は、前記支持レールの下側に配置されており、
前記吊持手段は、前記支持レールの上側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記横行手段は、前記支持レールに沿って走行可能な横行台車を有し、
前記保持部は、前記横行台車に支持されており、かつ、前記支持レールと交差する横方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記吊持手段は、前記支持レールに沿って移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記吊持手段は、前記支持レールに沿って走行可能な吊持台車と、前記搬送対象物に接続されるスリングと、前記スリングの繰り出し長さを調節する操出部とを有し、
前記操出部は、前記吊持台車に支持されており、かつ、前記支持レールと交差する横方向にスライド可能であることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記保持部の中央部には、前記搬送対象物に接続されるスリングを挿通可能な開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項7】
前記保持部は、上下方向の軸を中心に回動可能な旋回体を有し、
前記旋回体は、前記搬送対象物に掛合可能な掛合部を有することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項8】
橋梁上に設置された搬送装置を用いて床版を移動させる床版移動方法であって、
前記搬送装置に備わる吊持手段のスリングを床版に接続する吊上げ準備工程と、
前記吊持手段を使用して前記床版を上昇させる吊上げ工程と、
前記搬送装置に備わる横行手段に前記床版を保持させ、前記床版を前記横行手段に受け渡す横行準備工程と、
前記横行手段を横方向に移動させる横行工程と、を備えることを特徴とする床版移動方法。
【請求項9】
前記床版の移動先の上方に前記吊持手段を移動させる回送工程と、
前記床版の移動先の上方において前記吊持手段のスリングを前記床版に接続し、前記床版を前記吊持手段に受け渡す吊下げ準備工程と、
前記吊持手段を使用して前記床版を下降させる吊下げ工程と、を備えることを特徴とする請求項8に記載の床版移動方法。
【請求項10】
請求項8または請求項9の床版移動方法によって既設床版を所定の搬出先に移動する床版撤去工程と、
前記搬出先に運び込まれた新設床版を、請求項8または請求項9の床版移動方法によって前記既設床版の搬出元に移動する床版設置工程と、を備えることを特徴とする床版取替方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置、床版移動方法および床版取替方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば道路橋等における床版取替工事では、既設床版を搬出する作業や新設床版を搬入し設置する作業を繰り返し行う必要がある。このような作業は、クレーン車を用いて行うことができるが、作業時におけるアウトリガーの張出幅員制限や空頭制限等によって最適なクレーン車を使用できない場合には、床版を搬送可能な搬送装置を作業エリアに設置する場合もある。
クレーン車に代わる搬送装置として、特許文献1~3には、作業エリアの上方に横架されるレールと、当該レールに沿って横行可能なチェーンブロック(巻上機)とを備えるものが開示されている。特許文献1~3の搬送装置では、巻上機によって床版を吊り上げ、そのまま横行させることで、床版を移動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-300688号公報
特開2004-300689号公報
特開2022-169347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
巻上機に吊り上げられた床版は、前後左右に揺れやすい状態にあり、横行の開始・停止時は、床版に作用する慣性力によって床版の揺れが大きくなる虞がある。しかも、橋梁上は強風に晒されやすいため、横行の開始・停止時のみならず、巻上機の横行中においても、慎重な作業が要求される。
このような観点から、本発明は、床版等の搬送対象物を吊り上げ且つ横行させることが可能な搬送装置であって、搬送対象物の横行時に大きな揺れが発生し難い搬送装置を提供することを課題とする。また、本発明は、床版の横行時に大きな揺れが発生し難い床版移動方法および床版取替方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る搬送装置は、支持架台と、前記支持架台に支持された横行手段と、搬送対象物を前記横行手段に向けて上昇させる吊持手段とを備える。
前記支持架台は、前記搬送対象物の移動元および移動先の上方に設置される支持レールを有している。
前記横行手段は、前記搬送対象物を保持可能な保持部を有し、前記吊持手段に吊持されていない前記搬送対象物を前記保持部に保持させた状態で前記支持レールに沿って移動可能である。
【0006】
本発明に係る搬送装置は、吊持手段によって搬送対象物を吊り上げ、横行手段によって搬送対象物を横行させる。すなわち、本発明に係る搬送装置は、スリング(ワイヤーロープスリング、チェーンスリング、ベルトスリング等)に吊られた搬送対象物をそのまま横行させるのではなく、搬送対象物を横行手段に受け渡した後、吊持手段とは別の横行手段によって搬送対象物を横行させることができる。
本発明によれば、スリングに吊持されていない搬送対象物を横行させることができるため、横行時に大きな揺れが発生することを抑制できる。
【0007】
前記横行手段は、前記支持レールの下側に配置し、前記吊持手段は、前記支持レールの上側に配置することが好ましい。吊持手段の下方に横行手段を配置すると、吊持手段の揚程を短くすることが可能となる。
【0008】
前記横行手段は、前記支持レールに沿って走行可能な横行台車を有することが好ましく、前記保持部は、前記横行台車に支持されており、かつ、前記支持レールと交差する横方向に移動可能であることが好ましい。このようにすると、横行手段の保持部の位置を搬送対象物の重心に合わせることが可能になるので、横行中の搬送対象物の姿勢を安定させることができる。
【0009】
前記吊持手段は、前記支持レールに沿って移動可能であることが好ましい。このようにすると、搬送対象物の移動元の位置に応じて吊持手段を移動させることが可能になる。したがって、例えば支持レールの長手方向に並んでいる複数の搬送対象物を順次移動させる場合であっても、搬送装置全体を都度移動させる必要がなくなるため、効率良く作業することができる。また、横行手段の移動先まで吊持手段を回送させれば、横行手段に保持された搬送対象物を下降させる際にも吊持手段を利用することが可能となる。
前記吊持手段は、前記支持レールに沿って走行可能な吊持台車と、前記搬送対象物に接続されるスリングと、前記スリングの繰り出し長さを調節する操出部とを有することが好ましく、前記操出部は、前記吊持台車に支持されており、かつ、前記支持レールと交差する横方向に移動可能であることが好ましい。このようにすると、吊り点を搬送対象物の重心に合わせることが可能になるので、搬送対象物を吊り上げる姿勢を安定させることができる。
【0010】
前記保持部の中央部には、前記搬送対象物に接続されるスリングを挿通可能な開口部が形成されていることが好ましい。このようにすると、横行手段の保持部をスリングと同軸上に配置できるので、吊持手段と横行手段との間で搬送対象物の荷重を受け替える際に、搬送対象物の姿勢を維持しやすくなる。
また、前記保持部は、上下方向の軸を中心に回動可能な旋回体を有し、前記旋回体は、前記搬送対象物に掛合可能な掛合部を有することが好ましい。このようにすると、搬送対象物の向きを変更することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
懸吊装置
3か月前
ユニパルス株式会社
吊具
5か月前
ユニパルス株式会社
吊具
10か月前
ユニパルス株式会社
吊具
10か月前
個人
海上コンテナ昇降装置
10日前
ユニパルス株式会社
吊具装置
25日前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
4か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
9か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
8か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
8か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
1か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
7か月前
株式会社北川鉄工所
吊荷制御方法
9か月前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
4か月前
個人
建築部材の吊り上げ装置
2か月前
株式会社大林組
養生方法
2か月前
フジテック株式会社
エレベータ
10か月前
大同特殊鋼株式会社
治具
8か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
5か月前
株式会社ニシキ
可変型吊り天秤
7か月前
フジテック株式会社
エレベータ
11か月前
フジテック株式会社
エレベータ
10か月前
ブラザー工業株式会社
架台
6か月前
フジテック株式会社
乗客搬送装置
10か月前
ブラザー工業株式会社
架台
6か月前
有限会社サエキ
玉掛用器具
4日前
株式会社タダノ
高所作業車
2か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
4か月前
株式会社キトー
吊具
3か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
2か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
5か月前
株式会社慧泉
搬送装置
5か月前
ダイハツ工業株式会社
荷箱移動装置
6か月前
株式会社タダノ
クレーン装置
5か月前
株式会社キトー
巻上機
5か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
16日前
続きを見る