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公開番号
2025005212
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023105305
出願日
2023-06-27
発明の名称
ラック制振装置
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
B65G
1/14 20060101AFI20250108BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】構造が簡素であり、受桟への設置が容易なラック制振装置を提供する。
【解決手段】パレット収容部1の四隅に設けられた支柱2と、支柱2からパレット収容部1の幅方向に延在する腕木4と、パレット収容部1の奥行方向に隣り合う一対の腕木4,4に架け渡される受桟3とを備えた、荷を収納可能なラックに取り付けるラック用のラック制振装置10において、受桟3を覆うように受桟3に取り付けられる断面門型形状の受桟取付部11と、パレット6が載置される断面門型形状のスライダ部12と、スライダ部12の内側に設けられる滑り材13と、受桟取付部11とスライダ部12との間に介設される高減衰ゴム14と、を備え、左右一対の受桟3,3同士は、スタッカクレーンのフォークが差し込まれるフォーク差込空間5を挟んで対向しており、高減衰ゴム14は、受桟3の幅方向両側のうち、フォーク差込空間5とは反対側に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
パレット収容部の四隅に設けられた支柱と、前記支柱から前記パレット収容部の幅方向に延在する腕木と、前記パレット収容部の奥行方向に隣り合う一対の前記腕木に架け渡される受桟とを備えた、荷を収納可能なラックに取り付けるラック用のラック制振装置において、
前記受桟を覆うように前記受桟に取り付けられる断面門型形状の受桟取付部と、
パレットが載置される断面門型形状のスライダ部と、
前記スライダ部の内側に設けられる滑り材と、
前記受桟取付部と前記スライダ部との間に介設される高減衰ゴムと、を備え、
左右一対の前記受桟同士は、スタッカクレーンのフォークが差し込まれるフォーク差込空間を挟んで対向しており、
前記高減衰ゴムは、前記受桟の幅方向両側のうち、前記フォーク差込空間とは反対側に配置されている
ことを特徴とするラック制振装置。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記スライダ部は、前記受桟取付部を覆うように配置され、
前記滑り材および前記高減衰ゴムは、前記受桟取付部の外側表面と、前記スライダ部の内側表面との間に介設されている
ことを特徴とする請求項1に記載のラック制振装置。
【請求項3】
前記受桟取付部および前記スライダ部は、前記受桟の長手方向に間隔をあけて配置され、
前記滑り材は、前記受桟の外側表面と、前記スライダ部の内側表面との間に介設され、
前記高減衰ゴムは、前記受桟取付部の外側表面と、前記スライダ部の外側表面とにそれぞれ設けられ、
各高減衰ゴムは、前記受桟の長手方向に延在する接続鋼板を介して接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のラック制振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷を収納可能なラックに取り付けるラック用のラック制振装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
物流システムの効率化のため、多段、多列に配置された複数のラックを平行に並べて配置し、ラック間の床部に敷設されたレール上にスタッカクレーンを走行可能に設置して構成された自動ラック倉庫が知られている。スタッカクレーンは、主柱に沿って昇降する荷台と、パレット上の荷の積み下ろしを行うフォークとを備えている。ラックは、スタッカクレーンによる荷の積み下ろしが出来るように、前面(スタッカクレーン側の面)に開口部が設けられている。この開口部には、フォークと平行に腕木と受桟が配置されており、保管する荷を積載したパレット(保管物)を受桟に載置するようになっている。
【0003】
このような構造では、大地震の際に荷崩れを起すなどしてパレットが落下してしまう虞があるので、制振対策を施す場合がある。
従来の制振対策としては、ラック構造体の固有振動数に応じて振動周期が調整された可動質量と、可動質量の振動を減衰するためのダンパとを備えた、いわゆるチューンド・マス・ダンパー(TMD)を設置する構造があった(たとえば、特許文献1参照)。TMD方式の場合には、ラック構造体の周期と可動質量の振動周期を同調させる必要があり、制振対象となるラック構造体ごとに可動質量の周期を調整しなければならない。そのため、事前に実際の自動ラック倉庫を模擬した解析モデルを構築した地震応答シミュレーション解析を行い、ラック倉庫ごとに制震装置の設計条件を設定する必要があり、設定に多くの手間と時間を要する問題があった。また、TMDの設置個所には、保管物を収納できず、保管スペースが減少するという問題があった。
これらの問題を解決する対策としては、保管物をTMDの可動質量に利用する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。特許文献2の制震装置は、ベース部材と、スライド部材と、ベース部材とスライド部材を連結するダンパ装置とばね部材とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-10189号公報
特開2020-128276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2の制震装置では、ダンパ装置とばね部材を、ベース部材とスライド部材に取り付けるために、突起や切欠きをベース部材とスライド部材に設けなければならない。そのため、装置の製造および組立てに多くの手間と時間を要する問題があった。また、ベース部材を保管棚の受桟に取り付けるためにボルトを用いているため、装置の両側に突出部があり、スタッカクレーンのフォーク差込空間が狭くなり差込み位置に制限が生じる問題があった。
このような観点から、本発明は、構造が簡素であり、受桟への設置が容易なラック制振装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するための第一の発明は、パレット収容部の四隅に設けられた支柱と、前記支柱から前記パレット収容部の幅方向に延在する腕木と、前記パレット収容部の奥行方向に隣り合う一対の前記腕木に架け渡される受桟とを備えた、荷を収納可能なラックに取り付けるラック用のラック制振装置である。本発明のラック制振装置は、前記受桟を覆うように前記受桟に取り付けられる断面門型形状の受桟取付部と、パレットが載置される断面門型形状のスライダ部と、前記スライダ部の内側に設けられる滑り材と、前記受桟取付部と前記スライダ部との間に介設される高減衰ゴムと、を備えている。左右一対の前記受桟同士は、スタッカクレーンのフォークが差し込まれるフォーク差込空間を挟んで対向しており、前記高減衰ゴムは、前記受桟の幅方向両側のうち、前記フォーク差込空間とは反対側に配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明のラック制振装置によれば、ラックを構成する受桟に受桟取付部を取り付けるとともに、滑り材と高減衰ゴムとスライダ部を取り付けることで、荷を付加質量とするマスダンパー型の制振装置が実現される。受桟取付部、滑り材、高減衰ゴムおよびスライダ部は、簡易な構成であり、容易に設置することができる。また、高減衰ゴムは、フォーク差込空間の反対側に配置されるので、フォークの差込み位置が制限されない。
第二の発明のラック制振装置においては、前記スライダ部は、前記受桟取付部を覆うように配置され、前記滑り材および前記高減衰ゴムは、前記受桟取付部の外側表面と、前記スライダ部の内側表面との間に介設されている。このような構成によれば、受桟に受桟取付部を取り付けた後に、滑り材と高減衰ゴムとを備えたスライダ部を取り付けることで、容易に設置することができる。
第三の発明のラック制振装置においては、前記受桟取付部および前記スライダ部は、前記受桟の長手方向に間隔をあけて配置され、前記滑り材は、前記受桟の外側表面と、前記スライダ部の内側表面との間に介設され、前記高減衰ゴムは、前記受桟取付部の外側表面と、前記スライダ部の外側表面とにそれぞれ設けられ、各高減衰ゴムは、前記受桟の長手方向に延在する接続鋼板を介して接続されている。このような構成によれば、スライダ部は、受桟取付部を挟まずに、受桟に取り付けられるので、スライダ部の小型化が達成される。また、高減衰ゴムは、接続鋼板を介して接続されるので、剛性を確保し易く、層厚を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のラック制振装置によれば、構造が簡素であり、受桟への設置を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第一実施形態に係るラック制振装置を示した平面図である。
本発明の第一実施形態に係るラック制振装置を示した正面図である。
本発明の第一実施形態に係るラック制振装置を示した側面図である。
本発明の第一実施形態に係るラック制振装置の要部を示した断面図である。
マスダンパーの上部パレット収容部に設置する制振装置の設置段数を変化させた場合の地震応答解析によるラックの応答加速度を示したグラフである。
マスダンパーの上部パレット収容部に設置する制振装置の設置段数を変化させた場合の地震応答解析によるラックの荷の滑り変位を示したグラフである。
本発明の第二実施形態に係るラック制振装置を示した平面図である。
本発明の第二実施形態に係るラック制振装置を示した正面図である。
本発明の第二実施形態に係るラック制振装置を示した側面図である。
本発明の第二実施形態に係るラック制振装置の要部を示した図であって、(a)はスライダ部で切断した断面図、(b)は受桟取付部で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、荷を収納可能なラックに取り付けるラック用のラック制振装置である。ラ ック制振装置にあっては、パレット収容部を構成する受桟を覆うように、滑り材と高減衰ゴムを有する受桟取付部が設けられている。
本発明の第一の実施形態に係るラック制振装置について、添付した図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第一実施形態に係るラック制振装置を示した平面図、図2はラック制振装置を示した正面図、図3はラック制振装置を示した側面図、図4はラック制振装置の要部を示した断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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