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公開番号2024173445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091869
出願日2023-06-02
発明の名称基礎構造物および基礎構造物の設置方法
出願人大成建設株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類E02D 27/00 20060101AFI20241205BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】運搬船への積み込み作業や運搬船上での揚重作業を容易に行うことができる基礎構造物を提供する。
【解決手段】基礎構造物1であって、ベース部材10と、ベース部材10上に積層された重量物20と、を備え、ベース部材10には、下部構造物110(被支持部材)の基部が連結される連結部14が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基礎構造物であって、
ベース部材と、
前記ベース部材上に積層された重量物と、を備え、
前記ベース部材には、被支持部材の基部が連結される連結部が設けられていることを特徴とする基礎構造物。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ベース部材の上面には、前記重量物が収容された凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基礎構造物。
【請求項3】
前記ベース部材には中空な型枠部が形成され、前記型枠部内に充填材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の基礎構造物。
【請求項4】
基礎構造物の設置方法であって、
ベース部材を運搬船に積載して水上輸送するベース部材輸送工程と、
前記ベース部材を水中に沈めて、水底の設置領域に前記ベース部材を載置するベース部材設置工程と、
重量物を水中に沈めて、前記重量物を前記ベース部材上に積層する重量物積層工程と、を備えていることを特徴とする基礎構造物の設置方法。
【請求項5】
前記運搬船上において、前記ベース部材に形成された中空な型枠部に充填材を充填した後に、前記ベース部材設置工程において、前記ベース部材を水中に沈めることを特徴とする請求項4に記載の基礎構造物の設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎構造物および基礎構造物の設置方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
洋上風力発電装置の基礎構造物としては、水底に設置されるコンクリート製のベース部材に、支柱の基端部を連結しているものがある(例えば、特許文献1参照)。このような基礎構造物は、地上で構築した後に運搬船に積載して水上輸送し、設置領域の上方で基礎構造物を水中に沈めて水底に設置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7093203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した従来の基礎構造物は、風力発電装置の大型化に伴って総重量が増加すると、運搬船への積み込みが困難になるとともに、地上および運搬船上での揚重作業が難しくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、前記した問題を解決し、運搬船への積み込み作業や地上および運搬船上での揚重作業を容易に行うことができる基礎構造物および基礎構造物の設置方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、第一の発明は、基礎構造物であって、ベース部材と、前記ベース部材上に積層された重量物と、を備え、前記ベース部材には、被支持部材の基部が連結される連結部が設けられている。
本発明では、設置領域にベース部材を設置した後に、ベース部材上に重量物を積層することで、基礎構造物を構築できる。これにより、ベース部材と重量物とを別々に輸送することが可能になるので、基礎構造物の総重量が揚重設備の揚重能力を超える場合であっても、地上から運搬船への積み込みや運搬船から水底への設置作業が可能になる。
【0007】
前記した基礎構造物において、前記ベース部材の上面に前記重量物を収容する凹部が形成されている場合には、ベース部材上の重量物を安定させることができる。
前記した基礎構造物において、前記ベース部材に中空な型枠部を形成し、前記型枠部内に充填材を充填することが好ましい。この構成では、型枠部に充填材を充填する前の状態でベース部材を輸送できるので、地上から運搬船への積み込み作業が容易になる。
【0008】
本発明では、ベース部材を地上から運搬船に容易に積載できる。そして、ベース部材と重量物とを別々に水上で搬送し、設置領域にベース部材を設置した後に、ベース部材上に重量物を積層することで、水底に基礎構造物を構築できる。これにより、ベース部材および重量物をそれぞれ容易に搬送して、基礎構造物を設置できる。
【0009】
前記課題を解決するため、第二の発明は、基礎構造物の設置方法であって、ベース部材を運搬船に積載して水上輸送するベース部材輸送工程と、前記ベース部材を水中に沈めて、水底の設置領域に前記ベース部材を載置するベース部材設置工程と、重量物を水中に沈めて、前記重量物を前記ベース部材上に積層する重量物積層工程と、を備えている。
本発明では、ベース部材を地上から運搬船に容易に積載できる。そして、ベース部材と重量物とを別々に水上輸送し、設置領域にベース部材を設置した後に、ベース部材上に重量物を積層することで、水底に基礎構造物を構築できる。これにより、ベース部材および重量物をそれぞれ容易に水上搬送して、水底に基礎構造物を設置できる。
本発明では、ベース部材を気中で製作するため、ベース部材を高品質に製作できる。また、揚重設備の能力に応じてベース部材を分割して陸上で製作し、水中で組み立てる必要がなくなるため、ベース部材は構造的に弱い部位が少なくなる。
【0010】
前記運搬船上において、前記ベース部材に形成された中空な型枠部に充填材を充填した後に、前記したベース部材設置工程において、前記ベース部材を水中に沈めることが好ましい。この構成では、型枠部に充填材が充填されていない分、ベース部材が軽量になるので、運搬船への積み込み作業が容易になる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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