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公開番号2024171375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088339
出願日2023-05-30
発明の名称搬送装置
出願人大成建設株式会社,株式会社北川鉄工所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B66C 5/02 20060101AFI20241205BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】 搬送対象物を昇降させる機能を備えた新たな搬送装置を提供する。
【解決手段】
搬送対象物を昇降させる吊持手段3を備える搬送装置100であって、吊持手段3は、支持フレーム33と、搬送対象物に接続されるスリング35と、スリング35の繰り出し長さを調節する操出部36とを有する。操出部36は、支持フレーム33に支持された固定シーブ36aと、支持フレーム33にスライド可能に支持されたスライド部36bと、スライド部36bを固定シーブ36aに対して接近離間させる直動アクチュエータ36dとを有する。スライド部36bは、スリング35が接続されるスリング接続部361を有し、スリング35は、固定シーブ36aを介してスリング接続部361に至る。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
搬送対象物を昇降させる吊持手段を備える搬送装置であって、
前記吊持手段は、支持フレームと、前記搬送対象物に接続されるスリングと、前記スリングの繰り出し長さを調節する操出部とを有し、
前記操出部は、前記支持フレームに支持された固定シーブと、前記支持フレームにスライド可能に支持されたスライド部と、前記スライド部を前記固定シーブに対して接近離間させる直動アクチュエータとを有し、
前記スライド部は、前記スリングが接続されるスリング接続部を有し、
前記スリングは、前記固定シーブを介して前記スリング接続部に至ることを特徴とする搬送装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記操出部は、前記固定シーブに対して接近離間する移動シーブをさらに有し、
前記スライド部は、前記移動シーブを支持するシーブ支持部を有し、
前記スリングは、前記固定シーブおよび前記移動シーブを介して前記スリング接続部に至ることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記支持フレームは、前記スライド部のスライド方向に延在するスリットを有し、
前記スライド部は、前記スリットを貫通する軸部を有し、
前記直動アクチュエータは、前記軸部を介して前記スライド部を進退させることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記支持フレームは、間隔をあけて配置された一対の支持梁を有し、
前記固定シーブおよび前記スライド部は、前記支持梁同士の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記支持梁は、前記スライド部のスライド方向に延在するスリットを有し、
前記スライド部は、前記スリットを貫通する軸部を有し、
前記直動アクチュエータは、前記軸部を介して前記スライド部を進退させることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記スリットは、前記支持梁の側面を貫通し、
前記直動アクチュエータは、前記支持梁の側方に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。
【請求項7】
前記直動アクチュエータは、前記両支持梁を挟んで両側にそれぞれ配置されており、
前記スリットは、前記両支持梁にそれぞれ形成されており、
前記軸部は、前記両スリットをそれぞれ貫通している、ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の搬送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば道路橋等における床版取替工事では、既設床版を搬出する作業や新設床版を搬入し設置する作業を繰り返し行う必要がある。このような作業は、クレーン車を用いて行うことができるが、作業時におけるアウトリガーの張出幅員制限や空頭制限等によって最適なクレーン車を使用できない場合には、床版を搬送可能な搬送装置を作業エリアに設置する場合もある。
クレーン車に代わる搬送装置として、特許文献1~3には、作業エリアの上方に横架されるレールと、当該レールに沿って横行可能なチェーンブロック(巻上機)とを備えるものが開示されている。特許文献1~3の搬送装置では、巻上機によって床版を吊り上げ、そのまま横行させることで、床版を移動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-300688号公報
特開2004-300689号公報
特開2022-169347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~3の搬送装置は、懸垂式(レールに吊り下げる方式)のチェーンブロックを使用しているため、施工条件によっては適さない場合がある。
このような観点から、本発明は、搬送対象物を昇降させる機能を備えた新たな搬送装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る搬送装置は、搬送対象物を昇降させる吊持手段を備える搬送装置である。
前記吊持手段は、支持フレームと、前記搬送対象物に接続されるスリングと、前記スリングの繰り出し長さを調節する操出部とを有する。
前記操出部は、前記支持フレームに支持された固定シーブと、前記支持フレームにスライド可能に支持されたスライド部と、前記スライド部を前記固定シーブに対して接近離間させる直動アクチュエータとを有する。
前記スライド部は、前記スリングが接続されるスリング接続部を有し、前記スリングは、前記固定シーブを介して前記スリング接続部に至る。
【0006】
本発明に係る搬送装置は、直動アクチュエータによってスリングの繰り出し長さを調節するものであるが、汎用の資機材を利用して構成できるため、施工条件に応じて装置の諸元やレイアウトを容易に変更することができる。
【0007】
前記操出部は、前記固定シーブに対して接近離間する移動シーブをさらに有することが好ましい。この場合、前記スライド部は、前記移動シーブを支持するシーブ支持部を有し、前記スリングは、前記固定シーブおよび前記移動シーブを介して前記スリング接続部に至ることが好ましい。
このようにすると、搬送対象物を吊り上げる際に必要となる力が搬送対象物の重量よりも小さくなるので、直動アクチュエータの出力(推力)よりも大きい重量の搬送対象物を吊り上げることが可能となる。
【0008】
前記支持フレームは、前記スライド部のスライド方向に延在するスリットを有し、前記スライド部は、前記スリットを貫通する軸部を有することが好ましい。この場合、前記直動アクチュエータは、前記軸部を介して前記スライド部を進退させる。このようにすると、スリットがスライド部のガイドとして機能することになる。
【0009】
前記支持フレームが、間隔をあけて配置された一対の支持梁を有する場合には、前記固定シーブおよび前記スライド部を、前記支持梁同士の間に配置することが好ましい。このようにすると、操出部をコンパクトに配置することが可能となる。
前記支持梁は、前記スライド部のスライド方向に延在するスリットを有し、前記スライド部は、前記スリットを貫通する軸部を有することが好ましい。このようにすると、スリットがスライド部のガイドとして機能することになる。
また、前記スリットは、前記支持梁の側面を貫通させ、前記直動アクチュエータは、前記支持梁の側方に配置することが好ましい。このようにすると、操出部をコンパクトに配置することが可能となる。
さらに、前記直動アクチュエータは、前記両支持梁を挟んで両側にそれぞれ配置されており、前記スリットは、前記両支持梁にそれぞれ形成されており、前記軸部は、前記両スリットをそれぞれ貫通していることが好ましい。一対の直動アクチュエータでスライド部を進退させれば、スライド部の直進性が高まるため、移動対象物をスムーズに昇降させることが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、施工条件に応じて搬送装置の諸元やレイアウトを容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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