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公開番号
2024171374
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023088338
出願日
2023-05-30
発明の名称
工事用設備の組立方法および工事用設備の解体方法
出願人
大成建設株式会社
,
株式会社北川鉄工所
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
B66C
19/00 20060101AFI20241205BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】支持架台に設備ユニットを脱着するに際してクレーンを必要としない工事用設備の組立方法を提供する。
【解決手段】
高さ調節可能な支持架台1と、設備ユニット2,3,5を荷台61に積載した運搬車両6とを利用した工事用設備の組立方法であって、支持架台1を設置する架台設置工程と、荷台61の少なくとも一部を支持架台1の内部空間内に進入させる車両進入工程と、荷台61上の設備ユニット2,3,5の高さに合わせて支持架台1の高さを調整する高さ調整工程と、設備ユニット2,3,5を支持架台1に取り付ける取付け工程と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
高さ調節可能な支持架台と、少なくとも一つの設備ユニットを荷台に積載した運搬車両とを利用した工事用設備の組立方法であって、
前記支持架台を設置する架台設置工程と、
前記荷台の少なくとも一部を前記支持架台の内部空間内に進入させる車両進入工程と、
前記荷台上の前記設備ユニットの高さに合わせて前記支持架台の高さを調整する高さ調整工程と、
前記設備ユニットを前記支持架台に取り付ける取付け工程と、を備えることを特徴とする工事用設備の組立方法。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
高さ調節可能な支持架台と少なくとも一つの設備ユニットとを備える工事用設備の解体方法であって、
運搬車両の荷台の少なくとも一部を前記支持架台の内部空間内に進入させる車両進入工程と、
前記支持架台の高さを調整して、前記支持架台上の前記設備ユニットの高さを前記荷台の高さに合わせる高さ調整工程と、
前記設備ユニットを前記支持架台から取り外す取外し工程と、を備えることを特徴とする工事用設備の解体方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、工事用設備の組立方法および工事用設備の解体方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば道路橋等における床版取替工事では、既設床版を搬出する作業や新設床版を搬入し設置する作業を繰り返し行う必要がある。このような作業は、クレーン車を用いて行うことができるが、作業時におけるアウトリガーの張出幅員制限や空頭制限等によって最適なクレーン車を使用できない場合には、床版を搬送可能な搬送装置を作業エリアに設置する場合もある。
クレーン車に代わる搬送装置として、特許文献1~3には、作業エリアの上方に横架されるレールと、当該レールに沿って横行可能なチェーンブロック(巻上機)とを備えるものが開示されている。特許文献1~3の搬送装置では、巻上機によって床版を吊り上げ、そのまま横行させることで、床版を移動させている。
また、特許文献3には、搬送装置の一部をなす設備をトレーラで現場に搬入し、設備に備わる四つの脚を荷台側方の床版まで延出することで、床版上に自立させる技術が開示されている。この技術であれば、設備を荷台から吊り下ろすクレーンが不要になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-300688号公報
特開2004-300689号公報
特開2022-169347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トレーラの荷台に工事用設備を積載した状態でトレーラの積載高さ制限を超える場合や、工事用設備の重量がトレーラの最大積載荷重を超える場合には、工事用設備を支持架台と設備ユニットとに分けて搬入あるいは搬出する場合があるが、支持架台に設備ユニットを脱着する作業にクレーンが必要となるため、作業コストが嵩む虞がある。
このような観点から、本発明は、支持架台に設備ユニットを脱着するに際してクレーンを必要としない工事用設備の組立方法および工事用設備の解体方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る工事用設備の組立方法は、高さ調節可能な支持架台と、少なくとも一つの設備ユニットを荷台に積載した運搬車両とを利用した工事用設備の組立方法であり、前記支持架台を設置する架台設置工程と、前記荷台の少なくとも一部を前記支持架台の内部空間内に進入させる車両進入工程と、前記荷台上の前記設備ユニットの高さに合わせて前記支持架台の高さを調整する高さ調整工程と、前記設備ユニットを前記支持架台に取り付ける取付け工程と、を備える。
本発明によれば、荷台に積載された設備ユニットの高さに支持架台の高さを合わせた状態で、支持架台に設備ユニットを近接させることができるので、設備ユニットをクレーンで吊り上げることなく支持架台に取り付けることができる。なお、車両進入工程の後に高さ調整工程を行ってもよいし、高さ調整工程の後に車両進入工程を行ってもよい。
【0006】
本発明に係る工事用設備の解体方法は、高さ調節可能な支持架台と少なくとも一つの設備ユニットとを備える工事用設備の解体方法であり、運搬車両の荷台の少なくとも一部を前記支持架台の内部空間内に進入させる車両進入工程と、前記支持架台の高さを調整して、前記支持架台上の前記設備ユニットの高さを前記荷台の高さに合わせる高さ調整工程と、前記設備ユニットを前記支持架台から取り外す取外し工程と、を備える。
本発明によれば、設備ユニットの高さを荷台の高さを合わせた状態で、設備ユニットを荷台に近接させることができるので、支持架台から取り外した設備ユニットをクレーンで吊り上げることなく荷台に積載することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、クレーンを使用することなく支持架台に設備ユニットを脱着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る搬送装置を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
実施形態に係る搬送装置を示す図であって、(a)は図2(b)のA-A断面図、(b)は図2(b)のB-B断面図である。
実施形態に係る搬送装置のうち、横行手段、吊持手段、吊り治具を示す拡大斜視図である。
実施形態に係る搬送装置の機能ブロック図である。
実施形態に係る搬送装置を使用した床版移動方法によって既設床版を搬出先に移動する一連の工程を示す図であって、(a)は吊上げ準備工程を示す斜視図、(b)は吊上げ工程および横行準備工程を示す斜視図、(c)は横行工程を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置を使用した床版移動方法によって既設床版を搬出先に移動する一連の工程を示す図であって、(a)回送工程および吊下げ準備工程を示す斜視図、(b)は吊下げ工程を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置の移動方法を説明する図であって、(a)は第一の重心移動作業を示す斜視図、(b)は支持脚を縮めて走行手段に受け替える第二の重心移動作業を示す斜視図、(c)は走行手段に受替えた状態を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置の移動方法を説明する図であって、(a)は移動完了時の状態を示す斜視図、(b)は固定モードに戻した様子を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置を構成する第一の架台ユニットを運搬車両に積載した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
実施形態に係る搬送装置を構成する第二の架台ユニットを運搬車両に積載した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
実施形態に係る搬送装置の組立方法を説明する図であって、(a)~(c)は第一の仮置き作業を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置の組立方法を説明する図であって、(a)~(c)は第一の仮置き作業を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置の組立方法を説明する図であって、(a)~(c)は第二の仮置き作業を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置の組立方法を説明する図であって、(a)は連結作業を示す斜視図、(b)は支持レールに直交する方向へ移動する姿勢を示す斜視図、(c)は吊持手段の設置作業を示す斜視図である。
実施形態に係る搬送装置の組立方法を説明する図であって、(a)は吊持手段、横行手段および吊り治具の設置作業を示す斜視図、(b)は電源ユニットの設置作業を示す斜視図、(c)は組立完了状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る搬送装置を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る搬送装置を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図3は、実施形態に係る搬送装置を示す図であって、(a)は図2(b)のA-A断面図、(b)は図2(b)のB-B断面図である。
本実施形態に係る搬送装置100は、橋梁上の既設床版を新設床版に取り替える際に使用する床版搬送用の工事用設備である。作業現場に搬出入する荷物は床版であり、搬送装置100によって搬送される搬送対象物は、「吊り治具8を取り付けた床版7」または「吊り治具8のみ」である。なお、図1~図3に示された床版7は、既設の床版であるが、新設の床版であってもよい。また、床板の形状等に制限はなく、平板状の床版のみならず、壁高欄と一体になったL型の床版等も含まれる。
【0010】
図1~図3に示すように、本実施形態の搬送装置100は、作業エリアA(図1においてドットを付したエリア)および準備エリアBに設置される。作業エリアAは、既設床版を撤去する作業および新設床版を設置する作業を行うエリアである。準備エリアBは、既設床版を運搬車両に積み込む作業および新設床版を運搬車両から積み降ろす作業を行うエリアであり、作業エリアAに隣接している。
なお、搬送装置100は、作業エリアAにおいて既設床版の撤去作業および新設床版の設置作業の両方を行う場合だけでなく、作業エリアAにおいて既設床版の撤去作業のみを行う場合や、作業エリアAにおいて新設床版の設置作業のみを行う場合にも使用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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