TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025004306
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023103898
出願日2023-06-26
発明の名称橋桁撤去装置および橋桁撤去方法
出願人大成建設株式会社,株式会社富士ピー・エス
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類E01D 24/00 20060101AFI20250107BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】橋桁を切断し終える際に生じる衝撃を緩和させることを可能とした橋桁撤去装置および橋桁撤去方法を提案する。
【解決手段】橋桁Gの第一切断面CS1を跨ぐように跨設されて両端がそれぞれ橋桁Gに固定された跨設桁2と、第一切断面CS1に沿って橋桁Gを切断する切断手段とを備える橋桁撤去装置1と、この橋桁撤去装置1を利用して、既設の橋桁Gを橋軸方向と交差する方向で切断して撤去する橋桁撤去方法。橋桁撤去方法は、跨設桁2を跨設する工程と、第一切断面CS1に沿って橋桁Gを切断する工程とを備えている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
既設の橋桁を橋軸方向と交差する方向で切断して撤去するための橋桁撤去装置であって、
前記橋桁の切断面を跨ぐように跨設されて、両端がそれぞれ前記橋桁に固定された跨設桁と、
前記切断面に沿って前記橋桁を切断する切断手段と、を備えることを特徴とする橋桁撤去装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記橋桁上において橋軸方向に間隔をあけて配設された複数の仮設支持体と、
前記仮設支持体に架設された複数の仮設桁と、
前記仮設桁から吊り下げられた橋桁吊持部材と、を備え、
前記橋桁吊持部材は、跨設桁の一方の端部の近傍において前記橋桁を吊持していることを特徴とする、請求項1に記載の橋桁撤去装置。
【請求項3】
前記橋桁吊持部材は、前記仮設桁に固定された鋼棒と、前記鋼棒が挿通されたセンターホールジャッキを介して前記橋桁を吊持していることを特徴とする、請求項2に記載の橋桁撤去装置。
【請求項4】
前記仮設桁に沿って移動可能で、前記橋桁から切断された分割体を吊持するサスペンションクレーンを備えていることを特徴とする、請求項2に記載の橋桁撤去装置。
【請求項5】
前記仮設桁に沿って移動可能で、前記橋桁から切断された分割体を搬送する運搬台車を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の橋桁撤去装置。
【請求項6】
前記仮設桁に沿って移動可能で、作業床を有する移動台車を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の橋桁撤去装置。
【請求項7】
既設の橋桁を橋軸方向と交差する方向で切断して撤去する橋桁撤去方法であって、
前記橋桁の切断面を跨ぐように跨設桁を跨設する工程と、
前記切断面に沿って橋桁を切断する工程と、を備え、
前記切断面に沿って前記橋桁を切断した際の橋桁を前記跨設桁によって保持することを特徴とする、橋桁撤去方法。
【請求項8】
既設の橋桁を橋軸方向と交差する方向で切断して撤去する橋桁撤去方法であって、
前記橋桁上において橋軸方向に間隔をあけて複数の仮設支持体を配設するとともに、前記仮設支持体に複数の仮設桁を架設する仮設桁架設工程と、
前記橋桁の切断面を跨ぐように跨設桁を跨設する跨設桁跨設工程と、
前記仮設桁から吊り下げられる橋桁吊持部材を前記跨設桁の一方の端部の近傍において前記橋桁に固定する吊持部材設置工程と、
前記切断面に沿って橋桁を切断する切断工程と、を備え、
前記切断面に沿って前記橋桁を切断した際の橋桁を前記跨設桁および前記橋桁吊持部材によって保持することを特徴とする、橋桁撤去方法。
【請求項9】
前記仮設桁に沿って移動する運搬台車により前記橋桁から切断された分割体を搬送する搬送工程を備えていることを特徴とする、請求項8に記載の橋桁撤去方法。
【請求項10】
前記切断工程では、前記仮設桁に支持されたサスペンションクレーンにより前記分割体を支持し、
前記搬送工程では、前記サスペンションクレーンから前記運搬台車に前記分割体を受け替えることを特徴とする、請求項9に記載の橋桁撤去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の架け替えに使用する橋桁撤去装置および橋桁撤去方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
老朽化した橋梁の架け替えを行うにあたり、既設の橋桁を撤去し、新設の橋桁を敷設する場合がある。既設の橋桁を撤去する際に斫り装置等により橋桁を斫る場合があるが、橋桁を斫る作業には多大な労力と時間がかかる。
また、揚重機などを利用して橋桁を吊り上げて撤去する場合もあるが、橋桁を撤去するためには大掛かりな揚重機が必要となり、このような揚重機を据え付けるために橋梁の周囲に大きな用地が必要となる。
特許文献1には、橋梁の径間に架け渡された既設の橋桁を持ち上げて撤去する方法が開示されている。特許文献1の架け替え工法では、既設の橋桁の下方に設置したジャッキを利用して橋桁をジャッキアップした後、橋桁を橋軸方向に送り出している。特許文献1に架け替え工法においては、橋桁の下方にジャッキを設置するための用地を確保する必要がある。
【0003】
なお、橋桁を切断して分割することで、ジャッキや揚重機等を省略あるいは小規模化することが考えられる。しかし、橋桁を橋軸直角方向に切断する際には、自重やプレストレス力が未切断部分に集中していくため、最後まで残された未切断部分が切断されると同時に衝撃が生じるおそれがある。このような衝撃を緩和する方法として、既設橋桁の下に支保工を設置して、下方から支持する場合がある。しかしながら、橋梁の下に供用中の道路や鉄道がある場合や大きな河川等がある場合には、支保工を設置することが困難となる。また、橋梁が高所に設置されている場合には、大規模な支保工を設置する必要があり、支保工の設置に多大な費用と労力が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-19508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、橋桁を切断し終える際に生じる衝撃を緩和させることを可能とした橋桁撤去装置および橋桁撤去方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の橋桁撤去装置は、既設の橋桁を橋軸方向と交差する方向で切断して撤去する際に使用するものであって、前記橋桁の切断面を跨ぐように跨設されて両端がそれぞれ前記橋桁に固定された跨設桁と、前記切断面に沿って前記橋桁を切断する切断手段とを備えている。
また、本発明の橋桁撤去方法は、既設の橋桁を橋軸方向と交差する方向で切断して撤去するものであって、前記橋桁の切断面を跨ぐように跨設桁を跨設する工程と、前記切断面に沿って橋桁を切断する工程とを備えており、前記切断面に沿って前記橋桁を切断した際の橋桁を前記跨設桁によって保持する、というものである。
かかる橋桁撤去装置および橋桁撤去方法によれば、跨設桁が切断面に跨って橋桁に固定されているため、橋桁を切断する際に切断部に生じる変位を跨設桁により抑制できる。そのため、橋桁を切断し終える際に生じる衝撃を緩和することが可能となる。また、橋桁の下方に支保工を設置することが困難な場合であっても、橋桁を切断し、撤去することが可能となる。
【0007】
前記橋桁撤去装置は、前記橋桁上において橋軸方向に間隔をあけて配設された複数の仮設支持体と、前記仮設支持体に架設された複数の仮設桁と、前記仮設桁から吊り下げられて前記跨設桁の一方の端部の近傍において前記橋桁を吊持している橋桁吊持部材とをさらに備えていてもよい。
かかる橋桁撤去装置を利用した橋桁撤去方法は、前記橋桁上において橋軸方向に間隔をあけて複数の仮設支持体を配設するとともに前記仮設支持体に複数の仮設桁を架設する仮設桁架設工程と、前記橋桁の切断面を跨ぐように跨設桁を跨設する跨設桁跨設工程と、前記仮設桁から吊り下げられる橋桁吊持部材を前記跨設桁の一方の端部の近傍において前記橋桁に固定する吊持部材設置工程と、前記切断面に沿って橋桁を切断する切断工程とを備えており、前記切断面に沿って前記橋桁を切断した際の橋桁を前記跨設桁および前記橋桁吊持部材によって保持する、というものである。
かかる橋桁撤去装置および橋桁撤去方法によれば、橋桁吊持部材により橋桁を吊持しているため、橋桁を切断した際に、橋桁が自重で撓むことを抑制し、ひいては、橋桁を切断し終える際に切断部に生じる衝撃を緩和できる。
【0008】
なお、前記橋桁吊持部材が、前記仮設桁に固定された鋼棒と、前記鋼棒が挿通されたセンターホールジャッキとを介して前記橋桁を吊持していれば、橋桁の切断時の衝撃をより効果的に緩和できる。
また、前記仮設桁に沿って移動可能なサスペンションクレーンを備えていれば、前記橋桁から切断された分割体を仮置きできる。
また、前記仮設桁に沿って移動可能で、前記橋桁から切断された分割体を搬送する運搬台車を備えていれば、分割体を簡易に搬送(搬出)できる。
さらに、前記仮設桁に沿って移動可能で、作業床を有する移動台車を備えていれば、仮設桁を介して足場を確保できるため、仮設足場を別途形成する手間を省略できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の橋桁撤去装置および橋桁撤去方法によれば、橋桁を切断し終える際に生じる衝撃を緩和することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る橋桁撤去状況を示す側面図である。
図1に続く橋桁撤去状況を示す側面図である。
橋桁撤去装置を示す正面図である。
跨設桁および橋桁吊持装置を示す平面図である。
跨設桁および橋桁吊持装置を示す側面図である。
跨設桁を示す斜視図である。
橋桁吊持部材を示す斜視図である。
橋桁撤去方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

大成建設株式会社
清掃ロボット
8日前
大成建設株式会社
既設構造物の撤去方法
1日前
大成建設株式会社
湧水観測装置および湧水観測方法
2日前
大成建設株式会社
位置検出システム、位置検出方法
2日前
大成建設株式会社
シールドトンネルとその施工方法
2日前
大成建設株式会社
シールド掘進機の回動移動システムと横移動システム
8日前
大成建設株式会社
セグメントの接合構造と接合方法、及びセグメントの長孔隙間閉塞用座金
2日前
大成建設株式会社
免震基礎プレキャストコンクリートユニット、及び建物躯体と免震装置の接合方法
8日前
鹿島建設株式会社
型枠構造
12日前
日工株式会社
アスファルトプラント
1日前
日工株式会社
アスファルトプラント
1日前
丸紅建材リース株式会社
覆工板
15日前
株式会社 林物産発明研究所
舗装成形部材
1日前
鹿島建設株式会社
アーチ橋の施工方法
12日前
鹿島建設株式会社
鉄筋コンクリート部材の構築方法
2日前
日本道路株式会社
骨材の生成方法
8日前
ハム アーゲー
建設機械
11日前
蔦井株式会社
位置表示装置
12日前
戸田建設株式会社
床版取替工事の支援装置
8日前
アラオ株式会社
マグネットポール
12日前
ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
道路舗装機
8日前
日工株式会社
アスファルトプラントの運転方法およびアスファルトプラント
1日前
ランデス株式会社
プレキャストコンクリート床版
15日前
東海旅客鉄道株式会社
道路構造及び道路の施工方法
15日前
東鉄工業株式会社
線路扛上装置、軌陸バックホウ、及び線路扛上方法
2日前
国立大学法人佐賀大学
リベット塗膜剥離方法
15日前
戸田建設株式会社
床版取替工事の支援方法及び床版取替工事の支援装置
8日前
三井化学産資株式会社
アスファルト舗装構造物および補強材
2日前
JFE建材株式会社
防護工構築方法
12日前
三井住友建設株式会社
ずれ止め部材の撤去方法及び床版の撤去方法
8日前
トヨタ自動車株式会社
横断歩道の道路鋲システム
15日前
開発虎ノ門コンサルタント株式会社
壁高欄の接合構造および施工方法
12日前
株式会社ニュー・メソッド
支柱用コンクリートブロック及び支柱用コンクリートブロックの施工方法
12日前
オリエンタル白石株式会社
除去装置及び緊張材の接続方法
8日前
東京地下鉄株式会社
車輪ガード装置
2日前
ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
スクリードの調高フィードバック制御を備える道路舗装機
8日前
続きを見る