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公開番号
2025015089
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118216
出願日
2023-07-20
発明の名称
線路扛上装置、軌陸バックホウ、及び線路扛上方法
出願人
東鉄工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E01B
29/04 20060101AFI20250123BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】線路扛上に関するメンテナンス作業の作業人員を極力低減して労務コストを削減することができる線路扛上装置、軌陸バックホウ、及び線路扛上方法を提供する。
【解決手段】正規の高さから移動した線路のレール(右レールR1又は左レールR2)を正規に戻して修正する線路扛上装置1において、左右一対の各レールを掛け止める左右一対のクランプ爪2と、各レールに掛け止めたクランプ爪2を押し上げるための左右一対の押上ジャッキ3と、押上ジャッキ3ごとクランプ爪2を揺動して前記レールの下方に差し込むための左右一対の揺動ジャッキ4と、左右一対のレールの高低差を計測するカント計測機構5を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
正規の高さから移動した線路のレールを正規に戻して修正する線路扛上装置であって、
左右一対の各レールを掛け止める左右一対のクランプ爪と、各レールに掛け止めたクランプ爪を押し上げるための左右一対の押上ジャッキと、前記押上ジャッキごと前記クランプ爪を揺動して前記レールの下方に差し込むための左右一対の揺動ジャッキと、左右一対のレールの高低差を計測するカント計測機構を備えること
を特徴とする線路扛上装置。
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【請求項2】
前記カント計測機構は、カント昇降ジャッキを有して昇降し、計測時に前記レールに当接し、非計測時に前記レールから離間して退避可能に構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の線路扛上装置。
【請求項3】
前記カント計測機構は、左右一対のレールの上端同士に架け渡さられるカント計測杆と、前記カント計測杆の上端に当接して左右のレールの高低差を計測するカント計測装置と、前記カント計測杆を上下動して昇降させるカント昇降ジャッキを有し、
前記カント計測杆は、前記カント昇降ジャッキで昇降して前記レールに当接又は非接触自在となっていること
を特徴とする請求項2に記載の線路扛上装置。
【請求項4】
陸上を走行するためのクローラー機構と、線路上を走行するための車輪機構と、前記車輪機構を揺動して起伏する車輪揺動機構と、を備えた軌陸バックホウであり、
前記車輪揺動機構の前輪を揺動する前輪揺動機構に、請求項1~3のいずれかに記載の線路扛上装置が装着されていること
を特徴とする軌陸バックホウ。
【請求項5】
バックホウのバケット部分に道床及びバラストを突き固めるタイタンパーアタッチメントが装着されていること
を特徴とする請求項4に記載の軌陸バックホウ。
【請求項6】
正規の高さから移動した線路のレールを正規に戻して修正する線路扛上方法であって、
請求項4に記載の軌陸バックホウで線路上を走行することで線路扛上作業の現場に前記線路扛上装置を搬送する搬送工程と、
前記揺動ジャッキを作動して、前記クランプ爪を前記レールの下方に差し込むクランプ爪揺動工程と、
前記カント計測機構で基準となるレールとのカントを計測しつつ、前記押上ジャッキを作動して、前記クランプ爪に掛け止められた前記レールを扛上する線路扛上工程と、を備えること
を特徴とする線路扛上方法。
【請求項7】
請求項5に記載の軌陸バックホウの前記タイタンパーアタッチメントで振動させてバラストを突き固める突固め工程を備えること
を特徴とする請求項6に記載の線路扛上方法。
【請求項8】
請求項2又は3に記載の線路扛上装置のカント昇降ジャッキを作動させて、前記突固め工程の前に、前記カント計測機構を前記レールから退避させること
を特徴とする請求項7に記載の線路扛上方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、落ち込んだ線路の左右の各レールを正規の位置に引き上げる線路扛上装置に関し、詳しくは、軌道及び道路上を走行可能な軌陸バックホウ(rail backhoe)と一体化してバラストの突き固めが可能な線路扛上装置及び線路扛上方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
線路メンテナンス工事では、落ち込んで沈んだ線路のレールと枕木からなる軌きょう(軌框)を線路扛上装置で持ち上げて、バラストをタイタンパー装置等で締め固めて線路(軌框)の補修・保全を行っている。
【0003】
しかし、従来、このような線路扛上に関する線路メンテナンス工事は、線路を持ち上げるのも、線路の左右のレールが正規の高さに引き上げられたか否かを計測するのも人力であり、多数の作業員が多くの時間を費やして行うものであった。このため、メンテナンス費用が嵩むという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するべく、例えば、特許文献1には、レール上を走行可能な台車20と、軌きょう1を台車20ごと持ち上げるための扛上機構30とを備え、扛上機構30は、台車20上の両側位置に台車20の進行方向と直交する方向Xに開閉自由に支持され先端部には閉成時に各レールと係合する爪片36A、36Bを備えた一対の爪機構31A、31Bと、各爪機構を連動させて開閉動作させる駆動機構32と、台車20上の両側位置に設けられる一対の昇降ジャッキ33A、33Bとを備えており、各昇降ジャッキ33A、33Bは、地面に押し付けられる台部33cと、台部に対する地面からの反力によって押し上げられる昇降部33aとを有し、昇降部に爪機構31A、31Bが連結されている軌きょう扛上装置が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0016]~[0033]、図面の図1~図4等参照)。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の軌きょう扛上装置は、扛上機構30で所定の高さにレールを持ち上げられたか否かの判定をレーザーレベルでの計測で行う必要があるため、扛上機構30を操作する作業員と、レーザーレベルの計測を行う作業員の最低二人が必要であり、レーザーレベルでの計測に時間や人員がかかり、メンテナンス費用が嵩むという問題が大幅に解消されるものではなかった。また、特許文献1に記載の軌きょう扛上装置は、別途、バラストを締め固めるタイタンパー等の装置が必要であり、その点でも作業員の増加や装置輸送のコストが嵩むという問題もあった。
【0006】
また、特許文献2には、アーム11a先端にバラストを突き固めるタイタンパー部12cが設けられた軌陸バックホウ1と、軌陸バックホウ1に第1連結部材4を介し連結され、軌陸バックホウ1の走行に応じてレール上を走行すると共に、レールをクランプしてレールおよびマクラギからなる軌きょうを扛上する軌きょう扛上用台車2と、軌きょう扛上用台車2に第2連結部材5を介し連結され、軌陸バックホウ1の走行に応じて軌きょう扛上用台車2に引っ張られながらレール上を走行すると共に、レベル検測用レーザーを送信するレベル検測用レーザー送信機が設けられたレーザー用台車3と、を備え、軌きょう扛上用台車2には、レーザー用台車3のレベル検測用レーザー送信機からのレベル検測用レーザーを受信してレベルを表示するレーザーレシーバが設けられた軌きょう扛上装置が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0012]~[0037]、図面の図1~図3等参照)。
【0007】
しかし、特許文献2に記載の軌きょう扛上装置は、扛上用台車2やレーザー用台車3が軌陸バックホウ1で牽引されるため装置輸送のコストは低減できるものの、軌陸バックホウ1と扛上用台車2は、別操作である上、特許文献1に記載の軌きょう扛上装置と同様に、扛上用台車2の扛上機構を操作する作業員と、レーザーレベルの計測を行う作業員の最低二人が必要であり、レーザーレベルでの計測に時間や人員がかかり、メンテナンス費用が嵩むという問題を解消できてはいない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6556553号公報
特許第7220839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、線路扛上に関するメンテナンス作業の作業人員を極力低減して労務コストを削減することができる線路扛上装置、軌陸バックホウ、及び線路扛上方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る線路扛上装置は、正規の高さから移動した線路のレールを正規に戻して修正する線路扛上装置であって、左右一対の各レールを掛け止める左右一対のクランプ爪と、各レールに掛け止めたクランプ爪を押し上げるための左右一対の押上ジャッキと、前記押上ジャッキごと前記クランプ爪を揺動して前記レールの下方に差し込むための左右一対の揺動ジャッキと、左右一対のレールの高低差を計測するカント計測機構を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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