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公開番号2025021545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125323
出願日2023-08-01
発明の名称自発光式視線誘導標
出願人コスモケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類E01F 9/608 20160101AFI20250206BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】透明円筒パイプの外周面に着雪が生じても、LED列を不必要に増やすことなく、LED発光の視認性を確保することが可能な自発光式視線誘導標を提供する。
【解決手段】本自発光式視線誘導標1は、透明円筒パイプ2内に複数のLED31を縦1列に並べたLED列3を有する。LED列3は、透明円筒パイプ2の外周面に対して中心角が40°の直線距離S以上に離れた左右の各側に配置されている。又は、LED列3は、透明円筒パイプ2の外周面の直径をDとしたときに直径方向の距離Lが0.35D以上に離れた左右の各側に配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
道路の中央分離帯や路肩等に設置して発光することにより車両運転者の視線を誘導する自発光式視線誘導標であって、
縦長方向を上下方向にして立設される縦長の透明円筒パイプと、
透明円筒パイプ内に設けられ、複数のLEDを縦1列に並べたLED列とを有し、
LED列は、各LEDの発光が前方に向けて照射されるように設けられており、
透明円筒パイプをLED発光方向の前方側から見たとき、透明円筒パイプの中心軸線の投影位置を中間点とし、当該透明円筒パイプの外周面に対して中心角が40°の直線距離以上に離れた左右の各側に前記LED列が配置されている、自発光式視線誘導標。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
道路の中央分離帯や路肩等に設置して発光することにより車両運転者の視線を誘導する自発光式視線誘導標であって、
縦長方向を上下方向にして立設される縦長の透明円筒パイプと、
透明円筒パイプ内に設けられ、複数のLEDを縦1列に並べたLED列とを有し、
LED列は、各LEDの発光が前方に向けて照射されるように設けられており、
透明円筒パイプをLED発光方向の前方側から見たとき、透明円筒パイプの中心軸線の投影位置を中間点とし、当該透明円筒パイプの外周面の直径をDとしたときに直径方向の距離Lが0.35D以上に離れた左右の各側に前記LED列が配置されている、自発光式視線誘導標。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の自発光式視線誘導標において、
前記左右のLED列の一方又は両方は、LEDの光軸を他方のLED列側へ傾けて設置されている、自発光式視線誘導標。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の自発光式視線誘導標において、
太陽電池モジュールが透明円筒パイプ内に配置されており、
前記太陽電池モジュールは、前記左右のLED列と並設する周方向範囲、又は、前記左右のLED列の中間範囲に配置されている、自発光式視線誘導標。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の自発光式視線誘導標において、
太陽電池モジュールが透明円筒パイプ内又は透明円筒パイプ外に設けられており、
前記左右のLED列は、透明円筒パイプ内において正面側の左右位置と背面側の左右位置とに配置されている、自発光式視線誘導標。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吹雪時に着雪が生じても発光の視認性を確保できる自発光式視線誘導標に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
自発光式視線誘導標は、道路の中央分離帯や路肩等に設置して発光により車両運転者の視線を誘導する装置である。従来、自発光式視線誘導標として、透明円筒パイプを縦長方向を上下方向にして立設し、この透明円筒パイプ内に複数のLEDを縦1列に並べたLED列を配置したものがある(特許文献1)。この自発光式視線誘導標によれば、LED列の発光が縦長の1本の明るい光に見えて、夜間、降雨時、降雪時に遠くからでも車両運転者の視線を誘導できるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3179145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、吹雪時に風雪によって透明円筒パイプの外周面に着雪が生じた場合、着雪によってLED列の発光が遮られることがある。すなわち、外装の透明円筒パイプには、吹雪によって雪が吹付けられる側の外周面に上下方向にわたって雪が付着する。透明円筒パイプの外周面への着雪によってLED列が覆い隠されてしまうと、車両運転者からは、LED列による発光の視認性が著しく低下したり、発光が見えなくなる。そのため、吹雪時の着雪対策として、例えば、LED列の列数を増やして透明円筒パイプの周方向にLED列を多数列に配置することで、着雪によっても隠されないLED列を確保することが考えられる。しかし、LED列が不必要に増えるため、イニシャルコストの上昇や消費電力を増加させるというデメリットが生じる。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、透明円筒パイプの外周面に着雪が生じても、LED列を不必要に増やすことなく、LED発光の視認性を確保することが可能な自発光式視線誘導標を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る自発光式視線誘導標は、
道路の中央分離帯や路肩等に設置して発光することにより車両運転者の視線を誘導する自発光式視線誘導標であって、
縦長方向を上下方向にして立設される縦長の透明円筒パイプと、
透明円筒パイプ内に設けられ、複数のLEDを縦1列に並べたLED列とを有し、
LED列は、各LEDの発光が前方に向けて照射されるように設けられている。
【0007】
前記自発光式視線誘導標の第1態様は、
透明円筒パイプをLED発光方向の前方側から見たとき、透明円筒パイプの中心軸線の投影位置を中間点とし、当該透明円筒パイプの外周面に対して中心角が40°の直線距離以上に離れた左右の各側に前記LED列が配置されている構成である。
【0008】
前記自発光式視線誘導標の第2態様は、
透明円筒パイプをLED発光方向の前方側から見たとき、透明円筒パイプの中心軸線の投影位置を中間点とし、当該透明円筒パイプの外周面の直径をDとしたときに直径方向の距離が0.35D以上に離れた左右の各側に前記LED列が配置されている構成である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る自発光式視線誘導標によれば、吹雪時に想定される透明円筒パイプの外周面に付着する着雪に対して、LEDの発光を遮るような着雪幅以上に離れてLED列を左右の各側に適切に配置させることができる。従って、吹雪によって透明円筒パイプの外周面に上下方向にわたって着雪が生じた場合でも、左右の各側のLED列は、着雪によって両側ともLEDの発光が遮られることがなく、少なくとも一方側のLED列からの発光の視認性が確保され、視線誘導標として効果を発揮することができる。また、LED列は、少なくとも左右の各側に配置すればよいため、LED列の列数を必要最小数に抑えてイニシャルコストの上昇や消費電力の増大を抑制することができる。よって、イニシャルコストの上昇や消費電力の増加を抑制しながら、吹雪時でも、視線誘導標として効果を発揮し、車両運転者の視線を誘導することができる。一方、LED列を左右の各側に間隔を広げて配置することにより、2列のLED列の光が、より横方向に広がって見えるため、例えば、道路のカーブにおける車両運転者の視認性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態による自発光式視線誘導標の外観を示す正面図(同図(a))及び側面図(同図(b))である。
実施形態による自発光式視線誘導標の内部を示す断面図である。
LED列の第1の配置方法(同図(a))、第2の配置方法(同図(b))を説明するための模式図である。
透明円筒パイプへの着雪の分布(ガウス分布に近似)を説明するための模式図である。
円筒パイプへの外径に対する着雪幅の測定値(同図の表1)及び着雪幅に対する中心角(同図の表2)を示した表である。
実施形態の自発光式視線誘導標において、透明円筒パイプへの着雪に対して左右のLED列が隠されない状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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