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公開番号2025015901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118785
出願日2023-07-21
発明の名称アスファルトプラント
出願人日工株式会社
代理人
主分類E01C 19/10 20060101AFI20250124BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】 簡素な構成にて所定粒径以下の不良材およびオーバーサイズ材をプラント外へと排出可能としたアスファルトプラントを提供する。
【解決手段】 自重落下投入式のアスファルトプラント1のトロンメル17下位に加熱廃材の排出先切り替え手段36を介在させ、排出先切り替え手段36は、網目部18を通過する所定粒径以下の加熱廃材R1、R3の排出先を、トロンメル17下位に配した廃材貯蔵ビン23、または系外排出路31の何れかより選択可能とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
架台上に回転自在に傾斜支持した廃材ドライヤのキルン本体の一端側にホットホッパを、他端側に排気煙道と接続したコールドホッパを設け、前記廃材ドライヤの前記ホットホッパ側に廃材供給手段およびバーナを備える一方、前記コールドホッパ側の前記キルン本体端部にトロンメルを連結し、該トロンメルの網目部を通過しない粒径の加熱廃材を、前記トロンメル終端部下位に配した系外排出路を経由してプラント外へと排出可能な構成としたアスファルトプラントであって、前記トロンメル下位に加熱廃材の排出先切り替え手段を介在させ、該排出先切り替え手段は、前記網目部を通過する所定粒径以下の加熱廃材の排出先を、前記トロンメル下位に配した廃材貯蔵ビン、または前記系外排出路の何れかより選択可能としたことを特徴とするアスファルトプラント。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記排出先切り替え手段は、前記排出先として前記系外排出路が選択されているとき、傾斜状態をとると共に、傾斜方向下位に配した前記系外排出路へと前記加熱廃材を案内可能としたことを特徴とする請求項1記載のアスファルトプラント。
【請求項3】
前記排出先切り替え手段は、軸心部を中心に回動可能なダンパであることを特徴とする請求項1または2記載のアスファルトプラント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、道路舗装材であるアスファルト混合物を製造するアスファルトプラントに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
アスファルトプラントにおいては、道路工事等によって掘り起こされたアスファルト舗装廃材(以下「廃材」という)の再利用を図るため、廃材を所定粒径(例えば13mm)以下に破砕・分級して廃材ドライヤに投入し、バーナの熱風に晒して所定の目標温度(160℃程度)に加熱再生した加熱廃材を、アスファルト混合物の材料として使用している。
【0003】
このとき、破砕機の不調や、廃材同士の付着・団粒化といった何らかの要因により、所定粒径を超えるオーバーサイズの加熱廃材が発生する場合があるが、こうしたオーバーサイズの加熱廃材がアスファルト混合物の材料として使用されると、道路舗装の窪み・ひび割れ(ポットホール)の原因になる等の問題がある。
【0004】
こうした問題への対策として、本出願人は特許文献1に示すように、廃材ドライヤのキルン本体の後端部に加熱廃材篩い分け用のトロンメルを連結し、トロンメルの網目部を通過した所定粒径以下の加熱廃材を、アスファルト混合物の材料としてプラント内の設備(例えば、加熱廃材貯蔵用の廃材貯蔵ビン)に供給する一方、網目部を通過しないオーバーサイズの加熱廃材をプラント外へと排出する構成とした廃材ドライヤを提案している。
【0005】
他方、立地上の問題等を解消すべく、アスファルトプラントの省スペース化が望まれており、本出願人は特許文献2に示すように、架台上に搭載した廃材ドライヤの排出側端部を、縦長円筒形状とした廃材貯蔵ビン上部に接続し、廃材ドライヤから排出される加熱廃材を廃材貯蔵ビン内部へと直に自重落下投入する構成としたアスファルトプラントを提案している。かかる構成により搬送装置を極力不要として設備の簡素化をも実現しており、こうした自重落下投入式のアスファルトプラントに、特許文献1のトロンメル付き廃材ドライヤを組み込んだ設備は近年の主流となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開平7-10009号公報
特開2015-227598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、廃材ドライヤによる廃材の加熱再生の過程では、加熱不足等の様々な原因により所定品質を具備しない加熱廃材(不良材)が生産される場合があり、アスファルト混合物の材料として適さないこのような不良材は、プラント外に排出(系外排出)することが望ましい。ところが、上記構成の自重落下投入式のアスファルトプラントにおいては、たとえ不良材であっても所定粒径以下のものは網目部を通過し、廃材貯蔵ビン内部へとそのまま落下混入することになる。
【0008】
この場合、例えば、不良材の混入した廃材貯蔵ビン内の加熱廃材を一旦全排出する対応をとることが考えられるものの、廃材の加熱に要したエネルギーの無駄となり、経済上好ましいものではない。
【0009】
そこで、加熱廃材の全排出を回避するための実機上の対策として、例えば、図6の従来技術に係るアスファルトプラント101が採用されている。図6に示す従来技術は、トロンメル102付き廃材ドライヤ103の排出側端部を、廃材貯蔵ビン104と接続してなる自重落下投入式のアスファルトプラント101において、オーバーサイズの加熱廃材をプラント外へと排出する第一の系外排出路105と、不良材をプラント外へと排出する第二の系外排出路106とを独立別個に備える。第一の系外排出路105は廃材貯蔵ビン104内部においてトロンメルの終端部102aに連結され、廃材貯蔵ビン104外へと延出する。また、第二の系外排出路106は廃材貯蔵ビン104側部に連結され、第二の系外排出路106の開口部付近に、排出先切り替え手段である大型のダンパ107が備えられている。ダンパ107は軸心部108を中心に回動自在に構成される。なお、廃材貯蔵ビン104の最上部には排気煙道109が接続される。
【0010】
そして、前記アスファルトプラント101において、廃材ドライヤ103の運転中は、オーバーサイズの加熱廃材は、ダンパ107の回動位置にかかわらず、トロンメルの網目部102bを通過せずに終端部102aまで送り出され、第一の系外排出路105から廃材貯蔵ビン104外へ、更にはプラント外へと順次排出される。一方、網目部102bを通過する所定粒径以下の加熱廃材は直下の廃材貯蔵ビン104へと順次、自重落下投入される。
(【0011】以降は省略されています)

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