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公開番号2025023353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2024215318,2021188857
出願日2024-12-10,2021-11-19
発明の名称橋梁の施工方法
出願人株式会社オーイケ
代理人個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20250206BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】効率的に製造できる橋梁を提供する。
【解決手段】プレキャストされたコンクリート板の長手方向に沿う一方の端に、長手方向に延びた地覆22が一体形成された地覆ブロック20と、この地覆ブロック20の長手方向に沿う他方の端に隣接して配置された床板ブロック30と、地覆ブロック20の長手方向に対峙する両端、および床板ブロック30の長手方向に対峙する両端を支持する橋台ブロック10とを有する橋梁1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プレキャストされたコンクリート板の長手方向に沿う一方の端に、前記長手方向に延びた地覆が一体形成された地覆ブロックに対し、前記地覆ブロックの長手方向に沿う他方の端に隣接して床板ブロックを並べ、前記地覆ブロックの前記長手方向に対峙する両端および前記床板ブロックの前記長手方向に対峙する両端が橋台ブロックに支持されるように配置することを含む橋梁の製造方法であって、
前記地覆ブロックは、前記長手方向に対峙する前記両端の近傍に、前記橋台ブロックとの接続具を上側から挿入するための接続用の孔が、前記地覆の内側の板部を貫通するように設けられており、
前記橋台ブロックの支持面に、前記接続具を上側から挿入するための挿入用の孔が設けられており、
前記地覆ブロックの上側から、前記接続用の孔を介して、その両端に配置された前記橋台ブロックの前記挿入用の孔に前記接続具を挿入し、前記地覆ブロックと前記橋台ブロックとを接続することを含む、橋梁の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記地覆ブロックおよび前記床板ブロックにより、前記橋梁の上部を支持する上部構造を構成することを含む、橋梁の製造方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記橋台ブロックは、前記地覆ブロックの前記地覆の内側の床部の前記長手方向に対する両端の一方、および前記床板ブロックの前記長手方向に対峙する両端の一方に当たる立ち上がり部を含み、前記地覆ブロックおよび前記床板ブロックを、それぞれの前記長手方向に対峙する両端が、それらの両端に配置された前記橋台ブロックの前記立ち上がり部の内側になるように配置することを含む、橋梁の製造方法。
【請求項4】
請求項1において、
前記地覆ブロックは、支柱を挿入するように、前記地覆の上面に一定の間隔で設けられた複数の孔を含み、
前記複数の孔に、防護柵の支柱を挿入して前記防護柵を取り付けることを含む、橋梁の製造方法。
【請求項5】
プレキャストされたコンクリート板の長手方向に沿う一方の端に、前記長手方向に延びた地覆が一体形成された地覆ブロックと、
前記地覆ブロックの長手方向に沿う他方の端に隣接して配置された床板ブロックと、
前記地覆ブロックの前記長手方向に対峙する両端および前記床板ブロックの前記長手方向に対峙する両端を支持する橋台ブロックとを有し、
前記地覆ブロックは、前記長手方向に対峙する前記両端の近傍に、前記橋台ブロックとの接続具を上側から挿入するための接続用の孔であって、前記地覆の内側の板部を貫通するように設けられた接続用の孔を含み、
前記橋台ブロックの支持面に、前記接続具を上側から挿入するための挿入用の孔を含む、橋梁。
【請求項6】
請求項5において、
前記地覆ブロックおよび前記床板ブロックが、当該橋梁の上部を支持する上部構造を構成している、橋梁。
【請求項7】
請求項5において、
前記床板ブロックの幅に対し、前記地覆ブロックの幅が狭い、橋梁。
【請求項8】
請求項5において、
前記地覆ブロックは、支柱を挿入するように、前記地覆の上面に一定の間隔で設けられた複数の孔を含む、橋梁。
【請求項9】
請求項5ないし8のいずれかにおいて、
前記橋台ブロックは、前記地覆ブロックの前記地覆の内側の床部の前記長手方向に対する両端の一方、および前記床板ブロックの前記長手方向に対峙する両端の一方に当たる立ち上がり部を含む、橋梁。
【請求項10】
プレキャストされたコンクリート板の長手方向に沿う一方の端に、前記長手方向に延びた地覆が一体形成された地覆ブロックであって、
前記地覆ブロックの長手方向に沿う他方の端に隣接して配置された床板ブロックとともに前記長手方向に対峙する両端が橋台ブロックに支持されることにより橋梁を構成し、
前記長手方向に対峙する前記両端の近傍に、前記橋台ブロックとの接続具を上側から挿入するための接続用の孔であって、前記地覆の内側の板部を貫通するように設けられた接続用の孔を有する、地覆ブロック。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の施工方法およびそれに適したブロックに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プレキャストコンクリート床板の接合および橋梁の構築を容易かつ効率的に行うために、トラス筋の上部がコンクリート板から突出されたプレキャストコンクリート板の短辺方向の両側に、地覆を一体形成することが記載されている。
【0003】
特許文献2には、建築限界を確保しつつ防護柵用支柱の歩道側への張り出しを抑え、歩道における円滑な通行を実現するとともに、衝撃吸収力を十分に確保することができる防護柵用支柱、及び防護柵を提供することを目的とする技術が開示されている。この文献において、防護柵用支柱は、主に前側フランジ、後側フランジ、及び連結片から構成されており、地覆コンクリートにアンカーボルトで固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-252015号公報
特開2020-84645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
橋梁をさらに効率的に施工あるいは製造できる構造および方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、プレキャストされたコンクリート板の長手方向(長辺方向)に沿う一方の端に、長手方向に延びた地覆が一体形成された地覆ブロックと、地覆ブロックの長手方向に沿う他方の端に隣接して配置された床板ブロックと、地覆ブロックの長手方向に対峙する両端および床板ブロックの長手方向に対峙する両端を支持する橋台ブロックとを有する橋梁の施工方法である。この橋梁の施工方法は、地覆ブロックに対し、地覆ブロックの長手方向に沿う他方の端に隣接して床板ブロックを並べ、地覆ブロックの長手方向に対峙する両端および床板ブロックの長手方向に対峙する両端が橋台ブロックに支持されるように配置することを含み、より簡単に、低コストで橋梁を設置できる。
【0007】
地覆ブロック、床板ブロックおよび橋台ブロックは、コンクリート製であってもよく、工場でプレキャスト(プレハブ)された製品として提供してもよい。これらの地覆ブロックおよび橋台ブロックはそれぞれ本願の発明の一態様に含まれる。
【0008】
地覆ブロックおよび床板ブロックの長手方向の両端が橋台ブロックにより支持される。このため、地覆ブロックおよび床板ブロックが、橋梁の上部を支持する上部構造を構成できる強度を持つ。したがって、鋼桁などの他の主たる構造部材を使用せずに地覆ブロックおよび床板ブロックが上部構造を構成してもよい。地覆ブロックは、地覆を備えるために床板ブロックよりも単位長さ当たりの重量が増加する。したがって、床板ブロックの幅に対し、地覆ブロックの幅が狭くてもよく、施工に用いられるクレーンなどに要求される能力を低減でき、より効率的に、低コストで橋梁を施工できる。
【0009】
地覆ブロックは、防護柵などの支柱を挿入するように、地覆の上面に一定の間隔で設けられた複数の孔を含んでもよい。橋梁の製造方法は、複数の孔に、防護柵の支柱を挿入することにより防護柵を取り付けることを含んでもよい。さらに効率的に橋梁を施工できる。複数の孔のそれぞれは、支柱が入るように設けられた底有で大径の第1の孔と、第1の孔の底から地覆ブロックの下面または側面に貫通するように延びた小径の第2の孔とを含んでもよい。地覆ブロックの下面または側面は河川などの橋梁が横断する対象に面する部分であり、他の構造物との干渉が予定されていない。したがって、施工中、施工後および施工前の地覆ブロックにおいて、支柱用の孔から第2の孔を介して排水できる。
【0010】
地覆ブロックは、地覆の内側の板部に、地覆ブロックを貫通する排水用の孔が設けられていてもよい。地覆ブロックは、地覆と板部との組み合わせにより断面がL字型となり床板ブロックに対して強度を維持しやすく、さらに、橋梁により構成される路面の端に位置する。また、地覆ブロックの下面は、河川などの橋梁が横断する対象に面する部分であり、他の構造物との干渉が予定されていない。したがって、単に板部を貫通する孔により、排水用の孔を設けることができる。排水用の孔は、上面側の開口に対して下面の側の開口が広く(径が大きく)てもよい。地覆ブロックは、地覆の少なくとも一部が、地覆の内側の板部に達するように切り欠かれていてもよい。切り欠かれた部分を排水用の開口として使用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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