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公開番号2025024961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129370
出願日2023-08-08
発明の名称アスファルト舗装廃材再生用のドライヤ
出願人日工株式会社
代理人個人
主分類E01C 19/10 20060101AFI20250214BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】旧アスファルトの機能を回復させる再生用添加剤をキルン本体内を流れる熱風の影響を抑えつつ再生材に添加できるアスファルト舗装廃材再生用のドライヤを提供する。
【解決手段】このアスファルト舗装廃材再生用のドライヤ1は、再生用添加剤を発泡させる再生用添加剤発泡装置71と、発泡させた再生用添加剤を、キルン本体10の内壁面に向かって噴射する噴射口731と、を備える。再生用添加剤を発泡させて体積を増大させることで、噴射口731より再生用添加剤を勢いよく噴射することが可能となる。これにより、キルン本体10内の熱風の影響を抑えつつ、キルン本体10内にて加熱再生処理された再生材に再生用添加剤を添加することができる。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
回転自在に傾斜支持したキルン本体の一端側に熱風供給用のバーナ及び廃材供給手段を有するホットホッパと、前記キルン本体の他端側に排ガス導出用の排気煙道及び加熱再生した再生材の排出部を有したコールドホッパとを備えて、熱風と廃材とを同一方向に流して廃材を加熱再生する並流加熱方式のアスファルト舗装廃材再生用のドライヤにおいて、
前記キルン本体の内壁面に複数の掻き上げ羽根を周設し、
前記キルン本体の他端側に所定粒径以下の加熱再生した再生材が通過可能な網目を有するトロンメルを連結し、
前記ドライヤの近傍には廃材に含まれるアスファルト分の性状を回復させる再生用添加剤を発泡させる発泡手段を有した再生用添加剤発泡装置を備え、
該再生用添加剤発泡装置にて発泡させた再生用添加剤を供給する供給パイプを、前記コールドホッパ側からキルン本体内に挿入し、
前記供給パイプの先端には前記キルン本体の内壁面に向かって発泡状態の再生用添加剤を噴射する噴射口を備え、
該噴射口を廃材流下方向の前記キルン本体の後半側、かつ前記トロンメルの上流側に配置したことを特徴とするアスファルト舗装廃材再生用のドライヤ。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記キルン本体と前記トロンメルとの連結箇所に加熱再生中の再生材の流れを一部堰き止めて滞留させる複数の堰き止め体を周設すると共に、
該堰き止め体の上流側には掻き上げ羽根を有しない領域を設け、
前記噴射口を前記掻き上げ羽根を有しない領域に配置したことを特徴とする請求項1記載のアスファルト舗装廃材再生用のドライヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、道路工事等により発生するアスファルト舗装廃材を加熱再生するアスファルト舗装廃材再生用のドライヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
道路工事等によって掘り起こされたアスファルト舗装廃材を再利用する際には、加熱再生するアスファルト舗装廃材(以下「廃材」という)に含まれるアスファルトの含有量、及び劣化度合い(針入度等)からアスファルトの機能を回復させるための再生用添加剤の添加割合を算出して添加することで廃材に含まれるアスファルトの機能を回復させてから再生アスファルト混合物の製造に利用している。
【0003】
廃材中の旧アスファルトの機能を回復させるために添加する再生用添加剤の添加量は、特許文献1(特開平2-91303号公報)、特許文献2(特開平8-333515号公報)、特許文献3(特開2005-154464号公報)に示すように、概ね廃材に含まれるアスファルト全量基準で、1~30質量%程度の再生用添加剤を添加するようにしており、廃材に含まれるアスファルト量は、廃材全量基準で概ね略5質量%であることが多いため再生用添加剤の添加量は廃材全量基準では1.5質量%以下となり、廃材量に対して添加する再生用添加剤量は少ないものとなっている。
【0004】
再生用添加剤の廃材への添加は、再生アスファルト混合物の製造工程中の任意の工程で添加すれば良いが、例えば、特許文献4(特開昭61-40904公報)に示すように、回転自在に傾斜支持したキルン本体の一端側には加熱バーナ及び廃材供給手段を備えたホットホッパを、他端側には排気煙道及び加熱再生した廃材(以下、加熱再生した廃材または加熱再生中の廃材を「再生材」という)の排出部を備えたコールドホッパを配置したドライヤにおいて、前記コールドホッパ側に前記キルン本体から排出される再生材に再生用添加剤を噴射添加する噴射口を配置してキルン本体内にて加熱再生された再生材に所望量の再生用添加剤を噴射添加するようにしてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平2-91303号公報
特開平8-333515号公報
特開2005-154464号公報
特開昭61-40904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来装置では、コールドホッパ側にキルン本体内のメンテナンス用の出入口を設けている。該出入口のコールドホッパへの設置位置はキルン本体内のメンテナンスを行う作業者の安全上、及びプラントの運用上の観点から判断した最適位置、又はプラント運用者の希望位置となるように設置されることが多い。
【0007】
このため、メンテナンスを行う作業者への配慮から、再生用添加剤を再生材に噴射する噴射口は、キルン本体内を流れる熱風の影響を受けない最適な位置に必ずしも配置できるわけではない。このように、噴射口の配置に制限がある中で、キルン本体内を流れる熱風の影響を受けないように再生用添加剤を再生材に添加する何らかの対応が望まれている。
【0008】
本発明は上記の点に鑑み、旧アスファルトの機能を回復させる再生用添加剤をキルン本体内を流れる熱風の影響を抑えつつ再生材に添加できるアスファルト舗装廃材再生用のドライヤを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る請求項1記載のアスファルト舗装廃材再生用のドライヤでは、回転自在に傾斜支持したキルン本体の一端側に熱風供給用のバーナ及び廃材供給手段を有するホットホッパと、前記キルン本体の他端側に排ガス導出用の排気煙道及び廃材を加熱再生した再生材の排出部を有したコールドホッパとを備えて、熱風と廃材とを同一方向に流して廃材を加熱再生する並流加熱方式のアスファルト舗装廃材再生用のドライヤにおいて、前記キルン本体の内壁面に複数の掻き上げ羽根を周設し、前記キルン本体の他端側に所定粒径以下の加熱再生した再生材が通過可能な網目を有するトロンメルを連結し、前記ドライヤの近傍には廃材に含まれるアスファルト分の性状を回復させる再生用添加剤を発泡させる発泡手段を有した再生用添加剤発泡装置を備え、該再生用添加剤発泡装置にて発泡させた再生用添加剤を供給する供給パイプを、前記コールドホッパ側からキルン本体内に挿入し、前記供給パイプの先端には前記キルン本体の内壁面に向かって発泡状態の再生用添加剤を噴射する噴射口を備え、該噴射口を廃材流下方向の前記キルン本体の後半側、かつ前記トロンメルの上流側に配置したことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載のアスファルト舗装廃材再生用のドライヤでは、前記キルン本体と前記トロンメルとの連結箇所に加熱再生中の再生材の流れを一部堰き止めて滞留させる複数の堰き止め体を周設すると共に、該堰き止め体の上流側には掻き上げ羽根を有しない領域を設け、前記噴射口を前記掻き上げ羽根を有しない領域に配置したことを特徴としている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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