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公開番号2025065579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-21
出願番号2024168534
出願日2024-09-27
発明の名称ぬかるみ地面用の敷板
出願人第一ビニール株式会社
代理人個人
主分類E01C 9/08 20060101AFI20250414BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】ぬかるみ地面を覆うことで、足元を汚さずに歩行でき、取り扱いが容易且つ軽量安価で、降雨によって水に浮く恐れのない、ぬかるみ地面用の敷板を提供する。
【解決手段】ぬかるみ地面を覆うように敷設されて人の歩行を可能とする、プラスチック製の敷板である。上方突出部3,3相互が、その側部5,5相互が繋ぎ部6で連結されて縦横に並設されている。上方突出部3は、下端が開放され且つ内部が空洞部9に形成された下端開放の箱状を呈し、空洞部9に、ぬかるみ地面の泥水を収容させ得る。敷板1が、空洞部9を下向きにしてぬかるみ地面に敷設された状態で、上方突出部3の上面部11の下面12が、空洞部内の泥水の上方に位置する。上面部3には、空洞部9内の空気を排気させる空気抜き孔13を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ぬかるみ地面を覆うように敷設されて人の歩行を可能とするプラスチック製のぬかるみ地面用の敷板であって、
上方に突出する上方突出部の側部相互が直接に或いは繋ぎ部を介して連結されることによって、該上方突出部が縦横に並設されており、
該上方突出部は、下端が開放され且つ内部が空洞部として形成された下端開放の箱状を呈しており、該空洞部には、前記ぬかるみ地面の泥水を収容させることができ、前記敷板が、前記空洞部を下向きにして前記ぬかるみ地面を覆うように敷設された状態で、前記上方突出部の上面部の下面が、前記空洞部に収容された前記泥水の上方に位置して該泥水に接触しないようになされており、
該上面部には、前記空洞部内の空気を、前記空洞部への泥水の進入に伴って排気させる空気抜き孔が設けられていることを特徴とするぬかるみ地面用の敷板。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記上方突出部の全ては、下面が平坦面として形成された基板が、前記繋ぎ部を間に置いて上方に向けて凹ませられた状態に形成されており、該繋ぎ片の下面からなる格子状面部が敷板下面部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のぬかるみ地面用の敷板。
【請求項3】
前記上方突出部は、上方に向けて縮小する錐台状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のぬかるみ地面用の敷板。
【請求項4】
前記空気抜き孔は前記上面部の中央部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のぬかるみ地面用の敷板。
【請求項5】
前記上方突出部の高さは30~50mmに設定され、前記空気抜き孔の径は3~10mmに設定されていることを特徴とする請求項1記載のぬかるみ地面用の敷板。
【請求項6】
前記上方突出部の前記上面部の上面に滑り止め突部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のぬかるみ地面用の敷板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ぬかるみ地面用の敷板に関するものである。より詳しくは、ぬかるみ地面を覆うように敷設されて人の歩行を可能とするぬかるみ地面用の敷板である。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
住宅周りの通路や菜園等において、地面がむき出しになっている状態の部分では、水はけが不良であると、降雨により水たまりやぬかるみが生じ、その部分を人が歩行する際、靴や、ズボンの裾部分等を汚す問題があった。
【0003】
そこで、ぬかるみ地面を覆うように敷設されて敷設部の上面を歩行可能とする敷板が、特許文献1や特許文献2で提供されている。これらの敷板は、全体がゴム製や全体がプラスチック製のものであり、適宜、その縁部相互で連結されてぬかるみ地面を覆い、敷設部の上面を人が歩行可能となされていた。
【0004】
このうちゴム製の前記敷板は、重量を有するために、敷設された敷板が降雨によって水に浮いて移動してその敷設状態が変化するといった恐れはないものの、重く、購入後の持ち帰りや施工が大変であり、又、全体がゴム製であったことから価格も高かった。加えて、敷設状態の継続によって劣化し易い問題もあった。一方プラスチック製の前記敷板は軽量であり購入後の持ち帰りや施工は容易であったが、敷設された敷板が降雨によって水に浮いて移動してその敷設状態が変わる恐れがあった。
【0005】
ここで特許文献1に関し、前記敷板(特許文献1ではマット体)aに作用する浮力について検討する。図9は、前記敷板aが、ぬかるみ地面bを覆うように敷設された状態を示しており、該ぬかるみ地面bの泥水cが上方突出部(特許文献1では支持体部)dの空洞部eの下側の部分に収容された状態を示している。該上方突出部には空気抜き孔は一切設けられていないため、該上方突出部d内に存する空気は、図9に矢印で示すように浮力を発生させる。該上方突出部内に存する空気は、このように浮力を発生させるのであるが、特許文献1に係る敷板aは前記のように全体がゴム製で重量を有するために、敷設された敷板が降雨によって水に浮いて移動してその敷設状態が変わるといった恐れはない。この場合、もしも該敷板が軽量なプラスチック製であるとすれば、降雨によって、該上方突出部d内に存する空気が浮力を発生させ、敷設された敷板aが水に浮いて移動してその敷設状態が変わる恐れがある。移動しないまでも、ぬかるみ地面で浮き上がった状態にある敷板上を人が歩行した際に該敷板が沈んで靴やズボンの裾部分等を汚す恐れがある。
【0006】
ところで特許文献2には、硬弾性プラスチック材料により可撓性に形成された矩形平板の全面に、水抜用の透孔を所定間隔に複数開設してなる敷板が開示されている。該敷板は、ぬかるみに敷きつめて車両等が通行しやすくするためのものである。該敷板は、車両の荷重により敷板が撓む際、透孔を空気或いは泥水が自在に流通し得るので、敷板下面部の空気圧或いは泥水圧が敷板の撓む毎に変動し、泥水をはね飛ばしたりぬかるみ状態をいっそうひどくするようなことを防止するものである。
【0007】
これから明らかなように、特許文献2に記載されている前記透孔は、敷板が撓む毎に空気や泥水を自在に流通させるものであり、降雨による敷板の浮力発生を防止して敷板の敷設状態の安定を確保するために空気を排気させんとするものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2024-62895号公報
実開昭53-121729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、ぬかるみ地面を覆うことで、靴やズボンの裾部分等を汚さずに人が歩行できると共に、軽量で取り扱いが容易であり、安価に提供でき、又、降雨によって水に浮いて移動してその敷設状態が変わる等の恐れのない、ぬかるみ地面用の敷板の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係るぬかるみ地面用の敷板の第1の態様は、ぬかるみ地面を覆うように敷設されて人の歩行を可能とするプラスチック製のぬかるみ地面用の敷板であって、上方に突出する上方突出部の側部相互が直接に或いは繋ぎ部を介して連結されることによって、該上方突出部が縦横に並設されている。該上方突出部は、下端が開放され且つ内部が空洞部として形成された下端開放の箱状を呈しており、該空洞部には、前記ぬかるみ地面の泥水を収容させることができ、前記敷板が、前記空洞部を下向きにして前記ぬかるみ地面を覆うように敷設された状態で、前記上方突出部の上面部の下面が、前記空洞部に収容された前記泥水の上方に位置して該泥水に接触しないようになされている。そして、該上面部には、前記空洞部内の空気を、前記空洞部への泥水の進入に伴って排気させる空気抜き孔が設けられていることを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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