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公開番号2025024361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128410
出願日2023-08-07
発明の名称吸音構造
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E01F 8/00 20060101AFI20250213BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】リニアモーターカーのような高速鉄道の回折音を低減することが可能な吸音構造を提供する。
【解決手段】本発明の吸音構造1は、音源50に対向するように配置される音源正面部10a、及び、音源正面部10aの反対面側である音源背面部10bを有し、音源50から発せられる音を反射する反射部材10と、反射部材10の音源背面部10bに設けられた第1の吸音材20とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
音源に対向するように配置される音源正面部、及び、前記音源正面部の反対面側である音源背面部を有し、前記音源から発せられる音を反射する反射部材と、
前記反射部材の前記音源背面部に設けられた第1の吸音材とを備える、吸音構造。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記反射部材の前記音源正面部に設けられた第2の吸音材をさらに備える、請求項1に記載の吸音構造。
【請求項3】
前記反射部材は、前記音源背面部から前記音源正面部に向かって延伸し、前記音源から発せられる音の進行方向に傾斜しており、互いに略平行に配置された複数の反射板を備える、請求項1又は2に記載の吸音構造。
【請求項4】
前記反射部材は、前記反射板間の空間を充填する第3の吸音材を備える、請求項3に記載の吸音構造。
【請求項5】
前記音源は、リニアモーターカーの走行に伴う空力音である、請求項1又は2に記載の吸音構造。
【請求項6】
リニアモーターカーの走行路周囲に設けられる防音壁及び通気口に使用される、請求項1又は2に記載の吸音構造。
【請求項7】
前記第1の吸音材、前記第2の吸音材及び前記第3の吸音材は、グラスウール、ロックウール、フェルト及びウレタン発泡体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の吸音構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道から生じる音は、防音壁と車輌の間で多重反射をして防音壁外部に漏れて騒音となる。鉄道の高速化に伴い音源の音圧は大きくなる傾向にあり、従来の吸音パネルを適用した場合、騒音対策が不十分となる。新幹線のような高速鉄道の騒音を低減するために反射板を内蔵した吸音構造として吸音パネルが提案され、防音壁としての高架橋の側壁に実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
鉄道通過音などのように音源方向が一定で方向性を持つ音を効率良く吸音するには、特許文献1に記載の反射板を内蔵した吸音パネルは非常に適している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-188394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さらに高速な鉄道であるリニアモーターカーの開通に伴い、新たに高架橋に防音壁を設置する必要が生じている。リニアモーターカーから発せられる騒音は、従来の高速鉄道よりも低周波であることが特徴であり、また音圧レベルも大きいことから、従来の吸音パネルでは騒音対策が不十分であった。特に、リニアモーターカーから発せられる騒音は、低周波であることから防音壁等を回り込む回折音となりやすく、回折音への対策が不十分であった。
【0005】
そこで、本発明は、リニアモーターカーのような新幹線を超える速度域を持つ高速鉄道の回折音を低減することが可能な吸音構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1]音源に対向するように配置される音源正面部、及び、前記音源正面部の反対面側である音源背面部を有し、前記音源から発せられる音を反射する反射部材と、前記反射部材の前記音源背面部に設けられた第1の吸音材とを備える、吸音構造。
[2]前記反射部材の前記音源正面部に設けられた第2の吸音材をさらに備える、[1]に記載の吸音構造。
[3]前記反射部材は、前記音源背面部から前記音源正面部に向かって延伸し、前記音源から発せられる音の進行方向に傾斜しており、互いに略平行に配置された複数の反射板を備える、[1]又は[2]に記載の吸音構造。
[4]前記反射部材は、前記反射板間の空間を充填する第3の吸音材を備える、[3]に記載の吸音構造。
[5]前記音源は、リニアモーターカーの走行に伴う空力音である、[1]~[4]のいずれか記載の吸音構造。
[6]リニアモーターカーの走行路周囲に設けられる防音壁及び通気口に使用される、[1]~[5]のいずれかに記載の吸音構造。
[7]前記第1の吸音材、前記第2の吸音材及び前記第3の吸音材は、グラスウール、ロックウール、フェルト及びウレタン発泡体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[1]~[6]のいずれかに記載の吸音構造。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、リニアモーターカーのような高速鉄道の回折音を低減することが可能な吸音構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態に係る吸音構造を示す模式的図である。
本発明の第1の実施形態の変形例1に係る吸音構造を示す模式的図である。
本発明の第1の実施形態の変形例2に係る吸音構造を示す模式的図である。
本発明の第2の実施形態に係る吸音構造を示す模式的図である。
本発明の第2の実施形態の変形例1に係る吸音構造を示す模式的図である。
本発明の第2の実施形態の変形例2に係る吸音構造を示す模式的図である。
実施例及び比較例における音響透過損失の測定に使用する音響解析モデルを示す模式的図である。
実施例及び比較例の吸音構造における観測点A(0°)での音響透過損失の測定結果を示すグラフである。
実施例及び比較例の吸音構造における観測点B(-30°)での音響透過損失の測定結果を示すグラフである。
実施例及び比較例の吸音構造における観測点C(-45°)での音響透過損失の測定結果を示すグラフである。
実施例及び比較例の吸音構造における観測点D(-60°)での音響透過損失の測定結果を示すグラフである。
実施例及び比較例の吸音構造における観測点E(-90°)での音響透過損失の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について実施形態を用いてより詳細に説明する。
【0010】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る吸音構造1は、図1に示すように、音源50に対向するように配置される音源正面部10a、及び、音源正面部10aの反対面側である音源背面部10bを有し、音源50から発せられる音を反射する反射部材10と、反射部材10の音源背面部10bに設けられた第1の吸音材20とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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