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公開番号
2025011795
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114130
出願日
2023-07-12
発明の名称
ずれ止め部材の撤去方法及び床版の撤去方法
出願人
三井住友建設株式会社
代理人
弁理士法人大島特許事務所
主分類
E01D
24/00 20060101AFI20250117BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】ずれ止め部材の撤去方法及び床版の撤去方法であって、ずれ止め部材が鋼主桁上に残らず、かつずれ止め部材を効率的に撤去できる方法を提供する。
【解決手段】ずれ止め部材4は、鋼主桁3に溶接部17によって固定されている。作業員は、まず、溶接部17の一部に切り込み18を入れる。次に、作業員は、ずれ止め部材4に対して、切り込み18が入れられた一部の側からずれ止め部材4に打撃を加える。この打撃によって溶接部17が破断して、ずれ止め部材4が鋼主桁3から分離する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼主桁に溶接部によって固定されたずれ止め部材の撤去方法であって、
前記溶接部の一部に切り込みを入れるステップと、
前記ずれ止め部材に対して、前記切り込みが入れられた前記一部の側から打撃を加えることによって、前記ずれ止め部材を前記鋼主桁から分離させるステップと
を備える、撤去方法。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記ずれ止め部材は、前記溶接部によって前記鋼主桁に固定された基部と、前記基部から延出する輪鉄筋とを含む馬蹄形ジベルを含み、
前記基部は、平面視で1対の長辺及び1対の短辺を含む直方体形状を呈し、
前記溶接部は、前記1対の長辺及び前記1対の短辺に沿って延在し、
前記切り込みを入れるステップは、前記溶接部の内、前記1対の長辺の一方と前記1対の短辺の双方とに沿って延在する部分に前記切り込みを入れることを含み、
前記分離させるステップは、前記1対の長辺の前記一方の側から前記基部の側面に打撃を加えることを含む、請求項1に記載の撤去方法。
【請求項3】
前記溶接部の内、前記1対の長辺の他方に沿った部分は、前記切り込みを入れるステップでは前記切り込みを入れず、前記分離させるステップにおける打撃によって破断される、請求項2に記載の撤去方法。
【請求項4】
前記切り込みを入れるステップの前に行われる、前記輪鉄筋を、その両端の近傍部分にて切断して除去するステップを更に備える、請求項2に記載の撤去方法。
【請求項5】
前記切り込みを入れるステップは、カッターディスクを回転部に取り付けた手持ち式の回転工具を用いて行われる、請求項1に記載の撤去方法。
【請求項6】
前記分離させるステップの後に行われる、前記鋼主桁の表面に残った前記溶接部を除去するステップを更に備える、請求項1に記載の撤去方法。
【請求項7】
鋼主桁に溶接部によって固定されたずれ止め部材と、前記ずれ止め部材を埋設するコンクリート部とを含む床版の撤去方法であって、
前記コンクリート部を除去して前記溶接部を露出させるステップと、
前記溶接部の一部に切り込みを入れるステップと、
前記ずれ止め部材に対して、前記切り込みが入れられた前記一部の側から打撃を加えることによって、前記ずれ止め部材を前記鋼主桁から分離させるステップと
を備える、撤去方法。
【請求項8】
前記露出させるステップは、衝撃発生剤を用いて前記コンクリート部を破砕することを含む、請求項7に記載の撤去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼主桁に溶接によって固定されたずれ止め部材の撤去方法と、このようなずれ止め部材を含む合成桁の床版の撤去方法とに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
合成桁は、鋼主桁の上面に設置されたずれ止めを床版に埋設することにより鋼主桁と鉄筋コンクリート造の床版とを一体化したものである。特許文献1には、ワイヤーソーを用いて、合成桁の床版のコンクリート部とずれ止め部材とをまとめて水平に切断して、鋼主桁から分離して撤去することが記載されている。
【0003】
特許文献2には、コンクリート部及びずれ止め部材を水平に切断する第一切削手段と、コンクリート部の左右両側部を切削する第二切削手段とを備える装置が記載されている。第一及び第二切削手段は、ワイヤーソー等である。第二切削手段を床版の鋼主桁の左右両側に切り込ませ、同時に第一切削手段を鋼主桁の上側フランジの直上の床版に切り込ませることにより、床版のコンクリート部とずれ止め部材とをまとめて水平に切断して、床版が鋼主桁から分離され撤去される。
【0004】
特許文献3には、ウォータージェット工法を用いて、コンクリート床版を解体する方法が記載されている。床版をウォータージェット工法を用いて解体する場合、コンクリート部が除去される後、ずれ止め部材が鋼主桁上に残存する。特許文献3には、残存するずれ止め部材に関する記載はないが、メタルスライサー又はガス切断によって、残存するずれ止め部材の根本を切断して、ずれ止め部材を撤去することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-145668号公報
特開2019-31868号公報
特開昭64-48972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の方法では、ずれ止め部材の根本が鋼主桁上に残った。床版取替工事では、既設の鋼主桁上に、プレキャストコンクリート部材を用いて新設の床版を構築する場合がある。このような場合、鋼主桁上に残ったずれ止め部材の根本を除去することが望ましい。
【0007】
また、メタルスライサーを用いてずれ止め部材を切断する方法では、切断した部材の荷重がメタルスライサーの刃に作用し、切断効率が落ち、刃の消耗が早くなった。例えば、ずれ止め部材として馬蹄形ジベル(ブロックジベル)が用いられていた場合、メタルスライサーを用いて馬蹄形ジベルの基部を水平に切断すると、機械操作を行う者と集塵作業を行う者の2人1組で、1箇所当たり約30分程度の時間がかかった。また、ずれ止め部材をガス切断すると、切断時の熱が鋼主桁にも伝達し、鋼主桁の上フランジに変形が生じる懸念があった。
【0008】
本発明は、以上の背景に鑑み、ずれ止め部材の撤去方法及び床版の撤去方法であって、ずれ止め部材が鋼主桁上に残らず、かつずれ止め部材を効率的に撤去できる方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、鋼主桁(3)に溶接部(17)によって固定されたずれ止め部材(4)の撤去方法であって、前記溶接部の一部に切り込み(18)を入れるステップと、前記ずれ止め部材に対して、前記切り込みが入れられた前記一部の側から打撃を加えることによって、前記ずれ止め部材を前記鋼主桁から分離させるステップとを備える。また、上記課題を解決するために本発明のある態様は、鋼主桁(3)に溶接部(17)によって固定されたずれ止め部材(4)と、前記ずれ止め部材を埋設するコンクリート部(5)とを含む床版(2)の撤去方法であって、前記コンクリート部を除去して前記溶接部を露出させるステップと、前記溶接部の一部に切り込み(18)を入れるステップと、前記ずれ止め部材に対して、前記切り込みが入れられた前記一部の側から打撃を加えることによって、前記ずれ止め部材を前記鋼主桁から分離させるステップとを備える。
【0010】
この態様によれば、溶接部の一部に切り込みを入れた後、打撃によって溶接部の残部を破断させてずれ止め部材を鋼主桁から分離させるため、ずれ止め部材の全体を鋼主桁から撤去することができる。また、1人の作業員によりずれ止め部材の撤去作業が行え、ずれ止め部材自体を水平に切断する場合に比べて作業時間が短縮される。
(【0011】以降は省略されています)
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