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公開番号2025011442
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113560
出願日2023-07-11
発明の名称骨材の生成方法
出願人日本道路株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E01C 19/10 20060101AFI20250117BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】アスファルト廃材に含まれている骨材から、溶剤を用いる洗浄をすることなく付着している劣化アスファルトの量を低減することで、新たな骨材として使用することができる骨材を生成する骨材の生成方法を提供する。
【解決手段】アスファルト廃材に含まれており、劣化アスファルト3が表面に付着している骨材5ある劣化アスファルト付着骨材1を再生する骨材の生成方法であって、劣化アスファルト付着骨材1を、乾式の状態ですりもむことにより、劣化アスファルト付着骨材1の劣化アスファルト3を減少させる劣化アスファルト除去工程S3と、劣化アスファルト除去工程S3で得られた骨材13と劣化アスファルトが含まれている微粉末15とから微粉末15を取り除く微粉末除去工程S5とを有する骨材の生成方法である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
アスファルト廃材に含まれており、劣化アスファルトが表面に付着している骨材である劣化アスファルト付着骨材から骨材を生成する骨材の生成方法であって、
前記劣化アスファルト付着骨材を、乾式の状態ですりもむことにより、前記劣化アスファルト付着骨材の劣化アスファルトを減少させる劣化アスファルト除去工程と、
前記劣化アスファルト除去工程で得られた骨材と劣化アスファルトが含まれている微粉末とから前記微粉末を取り除く微粉末除去工程と、
を有する骨材の生成方法。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記骨材の表面には凹部が存在しており、
前記劣化アスファルト除去工程は、前記凹部内に劣化アスファルトを残して、前記骨材に付着している劣化アスファルトを減少させる工程である請求項1に記載の骨材の生成方法。
【請求項3】
前記劣化アスファルト除去工程でのすりもみは、ローターミルを用いてされる請求項1または請求項2に記載の骨材の生成方法。
【請求項4】
前記劣化アスファルト除去工程と前記微粉末除去工程とを経て得られた骨材を、篩に掛けて分級し、6号砕石の骨材を得る骨材分級工程を有する請求項1または請求項2に記載の骨材の生成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、骨材の生成方法に係り、特に、舗装道路に敷かれていたアスファルト廃材から骨材を生成する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
アスファルト舗装は、骨材、石粉(フィラー)およびアスファルトを加熱混合してアスファルト混合物を生成し、この生成したアスファルト混合物を路盤の上に敷き均し締め固めることでされている。アスファルト舗装は、10年~20年程度の耐用年数になっている。
【0003】
そこで、耐用年数になったアスファルト舗装からアスファルト混合物を剥がし取って得られたアスファルト廃材を再生して得られた骨材(再生骨材)を再資源として使用するようになっている。すなわち、アスファルト廃材を破砕し分級し、これで得られた骨材(劣化したアスファルトが表面に多く付着している骨材)を材料の一部としてアスファルト混合物(新しく路盤上に設置されるアスファルト混合物)を生成している。これにより、新規材料(新規骨材)の使用量を減量している。
【0004】
さらに説明すると、図1で示すように、舗装、損傷、撤去、運搬、破砕、分級、再生骨材、舗装というサイクルで骨材を再使用している。上記舗装は、新規な骨材と再生骨材を用いて生成されたアスファルト混合物を用いた舗装である。上記損傷は、長年の使用によるアスファルト混合物の損傷である。上記撤去は、損傷したアスファルト混合物の路盤からの撤去である。上記運搬は、撤去したアスファルト混合物の運搬である。上記破砕は、撤去したアスファルト混合物の破砕である。上記分級は、破砕したアスファルト混合物の分級である。上記再生骨材は、分級で得られた再生骨材である。
【0005】
再生骨材全体の再生資源化率は約98%になっている。しかしながら、再生骨材のアスファルト混合物(新しく路盤上に設置されるアスファルト混合物)への再使用率は5割程度になっている。この理由は、劣化して固くなっているアスファルトが付着している骨材を多く使用すると、なんらかの不具合が発生するおそれがあるからである。特に、再使用の周期(回数)が、2周、3周以上(2回、3回以上)になると、骨材に付着しているアスファルト(劣化したアスファルト)の性状が一層悪化するので、再生骨材のアスファルト混合物への再使用率を上げることは避けるべきである。
【0006】
再生骨材のアスファルト混合物への再使用率は、上述したように、5割程になっているが、残りの再生骨材は、価値の低い路盤の路盤材等として使用されている。また、アスファルト廃材を保管する廃材ヤードにおいては、アスファルト廃材の保管量、保管日数が決められているので、アスファルト廃材の再使用を促進する必要がある。
【0007】
また、従来、特許文献1で示すような骨材の再生方法が知られている。この骨材の再生方法では、アスファルト廃材を破砕した後、加熱し、その中に種粉末を適量添加することにより、アスファルト混合物発生材中のアスファルト分を種粉末に吸着させている。この後、アスファルト混合物発生材を骨材と種粉末アスファルトに分別している。この分別後の骨材を石油系溶剤で洗浄することにより骨材の表面に付着しているアスファルト分および種粉末を除去し、ついで、その骨材を乾燥させて再生骨材としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平9-111247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、特許文献1で示す骨材の再生方法では、再生骨材に付着している劣化アスファルトを除去し劣化アスファルトの骨材への付着量を十分に減少させることができる。しかしながら、特許文献1で示す再生方法では、石油系溶剤を用いて洗浄するので、あまり好ましいものではない。
【0010】
本発明は、アスファルト廃材に含まれている骨材から、溶剤を用いる洗浄をすることなく付着している劣化アスファルトの量を低減することで、新たな骨材として使用することができる骨材を生成する骨材の生成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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