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公開番号2025014189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116514
出願日2023-07-18
発明の名称アスファルト舗装構造物および補強材
出願人三井化学産資株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類E01C 11/16 20060101AFI20250123BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】合成樹脂製の網状補強材が埋設されていても、舗装廃材の再利用が容易なアスファルト舗装構造物を提供する。
【解決手段】アスファルト舗装構造物に埋設される補強材8は、補強材8の長手方向Lおよび幅方向Wに対して傾斜している傾斜筋8aを有する。傾斜筋8a同士が交差する交差部分8bの長手方向LのピッチをP1とし、路面切削機の切削ビットの間隔をAとし、交差部分8bの長手方向Lの寸法をBとし、傾斜筋8aの傾斜方向T1またはT2において隣接する交差部分8b同士の長手方向Lの寸法をCとした場合、補強材8は、(1)P1>2A+2B、(2)C>A>Bを満たす。交差部分8bの幅方向WのピッチをP2とし、交差部分8bの幅方向Wの寸法をDとし、傾斜方向T1またはT2において隣接する交差部分8b同士の幅方向Wの寸法をEとした場合、補強材8は、(3)P2>2A+2D、(4)E>A>Dを満たす。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
合成樹脂製の網状補強材が埋設されたアスファルト舗装構造物であって、
前記補強材は、前記補強材の長手方向および前記補強材の幅方向のそれぞれに対して傾斜している複数の傾斜筋を有し、
前記傾斜筋同士が交差する交差部分の前記長手方向のピッチをP1とし、
路面切削機の切削ビットの間隔をAとし、
前記交差部分の前記長手方向の寸法をBとし、
前記傾斜筋の傾斜方向において隣接する前記交差部分同士の前記長手方向の寸法をCとした場合、
(1)P1>2A+2B
(2)C>A>B
を満たすとともに、
前記交差部分の前記幅方向のピッチをP2とし、
前記交差部分の前記幅方向の寸法をDとし、
前記傾斜方向において隣接する前記交差部分同士の前記幅方向の寸法をEとした場合、
(3)P2>2A+2D
(4)E>A>D
を満たすアスファルト舗装構造物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記補強材の開口の形状は、四角形または六角形である、請求項1に記載のアスファルト舗装構造物。
【請求項3】
前記補強材は、再生アスファルトの加工温度で溶融する材料から形成されている、請求項1に記載のアスファルト舗装構造物。
【請求項4】
前記補強材には、アスファルト乳剤を吸収して保持するシートが重ねられる、請求項1に記載のアスファルト舗装構造物。
【請求項5】
前記シートは不織布から形成されている、請求項4に記載のアスファルト舗装構造物。
【請求項6】
前記不織布は短繊維である、請求項5に記載のアスファルト舗装構造物。
【請求項7】
路床の上方に構築された砕石層と、前記砕石層の上方に構築されたアスファルト層とを備え、前記補強材は前記砕石層と前記アスファルト層との間に埋設される、請求項1に記載のアスファルト舗装構造物。
【請求項8】
路床の上方に構築された砕石層と、前記砕石層の上方に構築されたアスファルト層とを備え、前記補強材は前記アスファルト層の内部に埋設される、請求項1に記載のアスファルト舗装構造物。
【請求項9】
アスファルト舗装構造物に埋設される合成樹脂製の網状補強材であって、
前記補強材の長手方向および前記補強材の幅方向のそれぞれに対して傾斜している複数の傾斜筋を有し、
前記傾斜筋同士が交差する交差部分の前記長手方向のピッチをP1とし、
路面切削機の切削ビットの間隔をAとし、
前記交差部分の前記長手方向の寸法をBとし、
前記傾斜筋の傾斜方向において隣接する前記交差部分同士の前記長手方向の寸法をCとした場合、
(1)P1>2A+2B
(2)C>A>B
を満たすとともに、
前記交差部分の前記幅方向のピッチをP2とし、
前記交差部分の前記幅方向の寸法をDとし、
前記傾斜方向において隣接する前記交差部分同士の前記幅方向の寸法をEとした場合、
(3)P2>2A+2D
(4)E>A>D
を満たす補強材。
【請求項10】
開口の形状は、四角形または六角形である、請求項9に記載の補強材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト舗装構造物およびアスファルト舗装構造物を補強するための補強材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
道路などのアスファルト舗装構造物においては、路面修繕工事が適宜行われている。経年劣化によって、わだち掘れ、ひび割れなどがアスファルト舗装構造物に生じるためである。路面修繕工事では、ロードカッタなどの路面切削機によって、アスファルト舗装構造物の上層部分を切削して除去した後に、再舗装を施す。当然ながら、路面修繕工事には、長い時間を要し、多額の費用がかかる。
【0003】
このような路面修繕工事の頻度を減らすために、アスファルト舗装構造物には、図10(a)に示すような合成樹脂製の網状補強材30が埋設されることがある(たとえば、特許文献1参照)。網状補強材がアスファルト舗装構造物に埋設されていると、網状補強材の開口に路盤材が拘束されるので、交通荷重に起因する路盤材の移動が軽減される。したがって、アスファルト舗装構造物の寿命が延びるため、路面修繕工事の頻度が減少する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-16121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、補強材が埋設されていると、舗装廃材に長尺の樹脂廃材が含まれることになる。路面修繕工事で使用される路面切削機は、路面切削機の幅方向に延びる円筒状の切削ドラムを備えており、切削ドラムの外周面には、幅方向に所定の間隔Aをおいて多数の切削ビットが装着されている。そのため、補強材が埋設されたアスファルト舗装構造物を路面切削機の切削ビットによって切削すると、切削された舗装廃材には、切削ビットの間隔Aに相当する幅に切断された長尺の樹脂廃材が含まれることになる(図10(b)参照)。
【0006】
長尺の樹脂廃材を含む舗装廃材は、再利用されずに産業廃棄物として処理されることが多い。長尺の樹脂廃材は、舗装廃材を破砕するための破砕機では破砕されにくい。そのため、破砕後の舗装廃材を粒度別にふるい分けする際に、長尺の樹脂廃材がふるいに引っ掛かり、ふるいの目詰まりが生じる。ふるいの目詰まりが生じると、その都度、長尺の樹脂廃材をふるいから取り除く必要が生じるので、ふるい分けの効率が大幅に低下する。したがって、長尺の樹脂廃材を含む舗装廃材の再利用は、あまり進んでいない。
【0007】
本発明の課題は、合成樹脂製の網状補強材が埋設されていても、舗装廃材の再利用が容易なアスファルト舗装構造物および補強材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、上記課題を解決する以下のアスファルト舗装構造物が提供される。すなわち、
「合成樹脂製の網状補強材が埋設されたアスファルト舗装構造物であって、
前記補強材は、前記補強材の長手方向および前記補強材の幅方向のそれぞれに対して傾斜している複数の傾斜筋を有し、
前記傾斜筋同士が交差する交差部分の前記長手方向のピッチをP1とし、
路面切削機の切削ビットの間隔をAとし、
前記交差部分の前記長手方向の寸法をBとし、
前記傾斜筋の傾斜方向において隣接する前記交差部分同士の前記長手方向の寸法をCとした場合、
(1)P1>2A+2B
(2)C>A>B
を満たすとともに、
前記交差部分の前記幅方向のピッチをP2とし、
前記交差部分の前記幅方向の寸法をDとし、
前記傾斜方向において隣接する前記交差部分同士の前記幅方向の寸法をEとした場合、
(3)P2>2A+2D
(4)E>A>D
を満たすアスファルト舗装構造物」が提供される。
【0009】
好ましくは、前記補強材の開口の形状は、四角形または六角形である。前記補強材は、再生アスファルトの加工温度で溶融する材料から形成され得る。
【0010】
前記補強材には、アスファルト乳剤を吸収して保持するシートが重ねられるのが望ましい。前記シートは不織布から形成されているのが好適である。前記不織布は短繊維であるのがよい。
(【0011】以降は省略されています)

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