TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025015143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118327
出願日2023-07-20
発明の名称鉄筋コンクリート部材の構築方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20250123BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】傾斜した鉄筋コンクリート部材を容易に構築できる構築方法等を提供する。
【解決手段】アーチ橋のアーチ部材3を構築する際に、底型枠40を寝かせて配置した状態で、配筋用治具50を用い、底型枠40上にアーチ部材3の帯鉄筋32を配置する工程と、底型枠40をアーチ部材3の傾斜に合わせて立て起こす工程と、底型枠40上で、アーチ部材3の残りの鉄筋を配置し、コンクリート30を打設する工程と、を実施する。底型枠40を立て起こす際には、帯鉄筋32の位置が配筋用治具50によって保持され、帯鉄筋32のずり落ちが防止される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
傾斜した鉄筋コンクリート部材の構築方法であって、
底型枠を寝かせて配置した状態で、配筋用治具を用い、前記底型枠上に前記鉄筋コンクリート部材の一部の鉄筋を配置する工程と、
前記底型枠を前記鉄筋コンクリート部材の傾斜に合わせて立て起こす工程と、
前記底型枠上で、前記鉄筋コンクリート部材の残りの鉄筋を配置し、コンクリートを打設する工程と、
を有し、
前記底型枠を立て起こす際に、前記配筋用治具によって前記一部の鉄筋のずり落ちが防止されることを特徴とする鉄筋コンクリート部材の構築方法。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記鉄筋コンクリート部材はアーチ橋のアーチ部材であり、
前記一部の鉄筋は帯鉄筋であることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート部材の構築方法。
【請求項3】
前記残りの鉄筋として、前記アーチ部材の軸鉄筋が、前記アーチ部材の前面の型枠の開口に通して配置されることを特徴とする請求項2記載の鉄筋コンクリート部材の構築方法。
【請求項4】
前記配筋用治具は、前記底型枠上に載置される本体に、前記本体から上方に突出する保持部材を設けたものであり、前記保持部材により前記一部の鉄筋のずり落ちが防止されることを特徴とする請求項1記載の鉄筋コンクリート部材の構築方法。
【請求項5】
前記配筋用治具において、複数の前記本体が取り外し可能に連結されることを特徴とする請求項4記載の鉄筋コンクリート部材の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋コンクリート部材の構築方法等に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
アーチ橋はアーチ部材により鉛直荷重を支持する橋梁であり、逆ランガー形式のアーチ橋では、補剛桁(主桁)等の上部工から加わる鉛直荷重がアーチ部材により支持される。このアーチ部材は、軸鉄筋や帯鉄筋等の鉄筋をコンクリートに埋設した鉄筋コンクリート部材とされることが多い。
【0003】
逆ランガー形式のアーチ橋におけるアーチ部材の構築方法としては、例えば、補剛桁に設けた移動台車から吊り下げた作業床上で底型枠等の型枠を配置し、アーチ部材のコンクリートを打設するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-31917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アーチ部材の底型枠は、アーチ部材の傾斜に合わせて斜めに配置され、アーチ部材の配筋は、傾斜して配置された底型枠上で行われる。しかしながら、底型枠が傾斜した状態でアーチ部材の配筋を行うのは手間が掛かり、安全性の面でも懸念があった。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、傾斜した鉄筋コンクリート部材を容易に構築できる構築方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するための本発明は、傾斜した鉄筋コンクリート部材の構築方法であって、底型枠を寝かせて配置した状態で、配筋用治具を用い、前記底型枠上に前記鉄筋コンクリート部材の一部の鉄筋を配置する工程と、前記底型枠を前記鉄筋コンクリート部材の傾斜に合わせて立て起こす工程と、前記底型枠上で、前記鉄筋コンクリート部材の残りの鉄筋を配置し、コンクリートを打設する工程と、を有し、前記底型枠を立て起こす際に、前記配筋用治具によって前記一部の鉄筋のずり落ちが防止されることを特徴とする鉄筋コンクリート部材の構築方法である。
【0008】
本発明では、底型枠を寝かせて配置した状態で鉄筋コンクリート部材の一部の鉄筋を配置し、底型枠を立て起こし、鉄筋コンクリート部材の傾斜に合わせて配置した後、残りの鉄筋を配置してコンクリートを打設する。これにより、底型枠を傾斜した状態で行う配筋作業が軽減され、また配筋作業は、先行して配置した鉄筋等に足を掛けて行うことができる。そのため、鉄筋コンクリート部材の構築が容易となり、安全性も向上する。
【0009】
前記鉄筋コンクリート部材は、例えばアーチ橋のアーチ部材であり、前記一部の鉄筋は帯鉄筋である。また前記残りの鉄筋として、前記アーチ部材の軸鉄筋が、前記アーチ部材の前面の型枠の開口に通して配置されることも望ましい。
これにより、アーチ橋のアーチ部材を容易に構築できる。またアーチ部材の軸鉄筋を、前面の型枠の開口に通して配置することで、軸鉄筋を精度良く配置できる。
【0010】
前記配筋用治具は、前記底型枠上に載置される本体に、前記本体から上方に突出する保持部材を設けたものであり、前記保持部材により前記一部の鉄筋のずり落ちが防止されることが望ましい。また前記配筋用治具において、複数の前記本体が取り外し可能に連結されることが望ましい。
この配筋用治具では、本体に設けた保持部材で鉄筋を保持し、底型枠を傾けた際の鉄筋のずり落ちを防ぐことができる。また配筋用治具において複数の本体を取り外し可能に連結することで、その撤去が容易になる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

鹿島建設株式会社
掘削方法
25日前
鹿島建設株式会社
柱梁接合構造
24日前
鹿島建設株式会社
変位抑制装置
25日前
鹿島建設株式会社
騒音評価方法
24日前
鹿島建設株式会社
線状体敷設方法
25日前
鹿島建設株式会社
水素吸蔵システム
10日前
鹿島建設株式会社
水素供給システム
10日前
鹿島建設株式会社
風量測定ロボット
10日前
鹿島建設株式会社
漂流物の捕捉構造
1か月前
鹿島建設株式会社
放射線量計測方法
25日前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
10日前
鹿島建設株式会社
嫌気性バイオリアクタ
11日前
鹿島建設株式会社
補強構造および補強方法
10日前
鹿島建設株式会社
積層体、及び、被覆構造体
25日前
鹿島建設株式会社
仮囲い用控え材の拘束装置
1か月前
鹿島建設株式会社
鉄筋コンクリート部材の構築方法
1か月前
鹿島建設株式会社
設計方法、設計装置およびプログラム
25日前
鹿島建設株式会社
泥水式トンネル掘削機及びトンネル掘削方法
1か月前
鹿島建設株式会社
搬送装置、鉄筋搬送装置、及び鉄筋搬送方法
17日前
鹿島建設株式会社
地盤湧水評価方法及び地盤湧水評価システム
24日前
鹿島建設株式会社
即時脱型コンクリートブロック及びその製造方法
1か月前
鹿島建設株式会社
シミュレーション装置及びシミュレーションプログラム
4日前
鹿島建設株式会社
木質床
1か月前
鹿島建設株式会社
構造物モデル構築プログラム及び構造物モデル構築方法
1か月前
鹿島建設株式会社
人物計数システム、人物計数方法及び人物計数プログラム
25日前
鹿島建設株式会社
水硬性硬化体の製造方法、流動性組成物および水硬性硬化体
18日前
鹿島建設株式会社
既設地中構造物の隆起を制御する方法及び地中構造物の施工方法
17日前
鹿島建設株式会社
コンクリート強化および環境負荷低減方法、ならびにコンクリート強化および環境負荷低減システム
25日前
鹿島建設株式会社
浸出水集水ピット、廃棄物処分施設、及び浸出水集水ピットの構築方法
3日前
積水樹脂株式会社
取付金具
17日前
積水樹脂株式会社
吸音パネル
10日前
日工株式会社
アスファルトプラント
1か月前
日工株式会社
アスファルトプラント
1か月前
日綜産業株式会社
簡易作業ブース
11日前
株式会社 林物産発明研究所
舗装成形部材
1か月前
NOK株式会社
遮断システム
10日前
続きを見る