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公開番号
2025022577
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023127280
出願日
2023-08-03
発明の名称
床版の架設装置及びその方法
出願人
西松建設株式会社
,
オックスジャッキ株式会社
代理人
個人
主分類
E01D
19/12 20060101AFI20250206BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】狭隘な床版の作業現場への搬送、床版の交換作業、床版の新設作業等を簡便な装置で効率よく可能にした床版の架設装置及びその方法を提供することを目的とする。
【解決手段】床版17を主桁18に架設する床版の架設装置において、前記床版17を吊り下げ保持する床版支持フレーム11と、この床版支持フレーム11に取り付けられ、フォークリフト15のフォーク16を支持するフォーク支持フレーム12とからなり、前記床版支持フレーム11には、前記床版17を複数点で吊り下げる複数の鉛直ジャッキ40を具備し、前記鉛直ジャッキ40は、前記床版17の幅方向に支持する2基と、前記床版17の長さ方向に支持するための所定間隔で配置された4対8基とからなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
床版を主桁に架設する床版の架設装置において、
前記床版を吊り下げ保持する床版支持フレームと、この床版支持フレームに取り付けられ、フォークリフトのフォークを支持するフォーク支持フレームとを具備し、前記床版支持フレームには、前記床版を複数点で吊り下げる複数の鉛直ジャッキを具備したことを特徴とする床版の架設装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記フォーク支持フレームは、受梁と、この受梁の両端に設けられ、前記フォークリフトのフォークの差し込まれるフォーク保持具と、前記フォーク支持フレームの両端に設けられ、前記床版支持フレームの橋軸方向の調整と、この床版支持フレームの回転調整のための位置調整装置とを具備することを特徴とする請求項1記載の床版の架設装置。
【請求項3】
前記フォーク保持具は、前記フォークを差し込むフォーク挿入筒と、このフォーク挿入筒に設けられ、前記フォークを固定するフォーク固定用ジャッキとを具備することを特徴とする請求項2記載の床版の架設装置。
【請求項4】
前記位置調整装置は、前記受梁に固着された固定板と、この固定板に互いに係合して摺動自在に重ねられ、前記床版支持フレームに固着された移動板と、前記固定板と移動板との間に連結した位置調整ジャッキとを具備し、この位置調整ジャッキの作動により前記移動板を前記固定板に沿って移動して前記床版支持フレームの位置を調整するようにしたことを特徴とする請求項2記載の床版の架設装置。
【請求項5】
前記床版支持フレームの上面に、発電機と電動ポンプユニットを搭載し、前記床版支持フレームの下面に、前記フォーク支持フレームを連結梁により着脱自在に連結したことを特徴とする請求項1記載の床版の架設装置。
【請求項6】
前記床版支持フレームにクレビス金具にて搖動自在に連結した前記鉛直ジャッキは、前記床版支持フレームに設けたジャッキ仮保持具に折りたたみ保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の床版の架設装置。
【請求項7】
前記床版支持フレームの下面に、前記鉛直ジャッキを連結するための前記クレビス金具の取り付け位置を可変するジャッキ位置保持具を設けたことを特徴とする請求項6記載の床版の架設装置。
【請求項8】
前記フォーク挿入筒の内部に、上ゴム板と下ゴム板を設けて前記フォーク固定用ジャッキにより前記フォークを固着するようにしたことを特徴とする請求項3記載の床版の架設装置。
【請求項9】
床版を主桁に架設する床版の架設方法において、
前記床版を吊り下げ保持する床版支持フレームと、この床版支持フレームに取り付けられ、フォークリフトのフォークを支持するフォーク支持フレームとからなり、前記床版支持フレームには、前記床版を吊り下げる複数の鉛直ジャッキを有し、これらの鉛直ジャッキを前記床版支持フレームに搭載した電動ポンプユニットにて油圧制御する床版の架設装置が用いられ、
前記複数の鉛直ジャッキの全点のジャッキストローク初期値からの相対値がジャッキ制御作動を開始するジャッキストローク差の値である制御値に達した場合は、先行している前記鉛直ジャッキは、待機状態とし、その他の鉛直ジャッキで前記電動ポンプユニットから作動油が供給され続け、リフトダウンを行い、ストローク初期値からの最大値と最小値の相対差がジャッキ制御復帰をするジャッキストローク差の値である復帰値に収まったら、作動待機していた前記鉛直ジャッキを作動復帰させ、全点でのリフトダウンを再開することを特徴とする床版の架設方法。
【請求項10】
床版を主桁に架設する床版の架設方法において、
前記床版を吊り下げ保持する床版支持フレームと、この床版支持フレームに取り付けられ、フォークリフトのフォークを支持するフォーク支持フレームとからなり、前記床版支持フレームには、前記床版を吊り下げる複数の鉛直ジャッキを有し、これらの鉛直ジャッキを前記床版支持フレームに搭載した電動ポンプユニットにて油圧制御する床版の架設装置が用いられ、
前記床版の橋軸方向の面を勾配の有無にかかわらず固定しつつ、前記床版に橋軸と直角方向に勾配を付けながらリフトダウンを行う場合、複数の各ジャッキ支点のリフトダウン量を比例演算によって分割したピッチでダウンを行うことを特徴とする床版の架設方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁における主桁に敷設された古い床版を新床版と交換したり、新床版を敷設したりする床版の架設装置及びその方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から主桁に敷設された古い床版を新床版と交換したり、新床版を敷設したりするには、図12に示す方法(特許文献1)や図13に示す方法(特許文献2)などが知られていた。
図12に示すものは、大型のクローラークレーン4が用いられ、トレーラ5で運ばれてきた新床版2を主桁1に敷設したり、主桁1に敷設されていた古い床版3を撤去してトレーラ5で運び出したり方法である。クローラークレーン4は、旋回範囲が大きいこと、橋の上にクローラークレーン4を設置するには、周りに障害物がないことなど、クローラークレーン4の利用場所に限定されるという問題があった。
【0003】
図13に示すものは、台車付きの門型クレーン6を用いる方法であり、天井の下のクレーン用レール7にクレーン部9を移動自在に設け、このクレーン部9によりトレーラ5で運ばれてきた新床版2を吊り下げ、門型クレーン6と先端支持部8の間の作業スペース10まで移送し、この位置で新床版2の方向を変えて主桁1に吊り降ろし設置するものである。古い床版3の撤去についても同様である。図13に示すものは、図12と比較して狭い場所での使用が可能であるが、この門型クレーン6は、構造が複雑で、予め工場や組み立てヤード等で組み立てるとしても運搬作業、組み立て作業、解体作業等に多くの時間を要する。また、クレーン部9で吊り上げた新床版2を作業スペース10で方向を変換したり、mm単位の上下、左右、傾斜の調整をしたりするのが面倒であるなどの問題があった。
【0004】
これらのクレーンを用いる方法の他に、フォークリフトを用いる方法が発表されている(非特許文献1)。
この方法は、後行床版をチェーンブロックで吊り下げた心出し装置を、フォークリフトで持ち上げて先行床版上を移送し、先行床版のメスボルトと後行床版のオスボルトをメスケース部分で結合するというものである。
この非特許文献1には、次のように記載している。
「基本設計については、過去に筆者が開発した機械を参考に橋軸方向、橋軸直角方向へ勾配調整機構をそれぞれ独立した構造とした。そしてそれらを中核に吊り下げフレームのスライド機構(引き寄せ)、フォークに取付ける台座フレームに対して上部機構全体が回転する機構を加えるものとした(図-3)。全て油圧ジャッキによる駆動とし、それぞれのジャッキの役割を明確に分けることにより、設計を簡素化することやオペレータの装置操作理解を簡素化する狙いがあった。」
また、図-4によれば、「X(橋軸方向)、Y(橋軸直角方向)、Z(高さ方向)、回転調整(±5°)、橋軸方向引寄せ(250mm)、横断勾配調整(±2%)、縦断勾配調整(±2%)」の記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-274736号公報
特開2019-19477号公報
【非特許文献】
【0006】
「建設機械施工12」Vol.74 No.12 2022年12月29日特集先端建設技術「48道路橋床版更新工事におけるPCa床版架設機械の開発」一般社団法人日本建設機械施工協会著
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
非特許文献1は、フォークリフトを利用する方法であり、特許文献1及び特許文献2記載の方法に比較して狭隘な場所での利用ができる、という利点がある。しかし、Z(高さ方向)の調整は、フォークリフトの昇降機能を利用したもののみであり、微細な調整は困難か、調整に長時間を要する。また、橋軸方向引寄せ(250mm)、横断勾配調整(±2%)、縦断勾配調整(±2%)は、油圧ジャッキを用いるとの記載があるが、具体的な構成が不明である。床版は、心出し装置にチェーンブロックで吊るされており揺れ動くので、床版のボルト接合の位置合わせ、床版の縦断勾配と横断勾配の調整目的の角度の設定が面倒か、長時間を要するなどの問題がある。
【0008】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、狭隘な床版架設の作業現場への搬送、床版の交換作業、床版の新設作業等を簡便な装置で効率よく可能にした床版の架設装置及びその方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による床版の架設装置は、
床版17を主桁18に架設する床版の架設装置において、
前記床版17を吊り下げ保持する床版支持フレーム11と、この床版支持フレーム11に取り付けられ、フォークリフト15のフォーク16を支持するフォーク支持フレーム12とからなり、前記床版支持フレーム11には、前記床版17を複数点で吊り下げる複数の鉛直ジャッキ40を具備したことを特徴とする。
【0010】
前記鉛直ジャッキ40は、前記床版17の幅方向に支持する2基と、前記床版17の長さ方向に支持するための所定間隔で配置された4対8基とからなる。
(【0011】以降は省略されています)
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