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公開番号2025018550
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122344
出願日2023-07-27
発明の名称防護柵及び防護柵の分割エレメント
出願人東日本高速道路株式会社,JFE建材株式会社,日鉄神鋼建材株式会社,東京製綱株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類E01F 15/02 20060101AFI20250130BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】防護柵を構成する分割エレメントと路面とのずれを抑制した防護柵及び防護柵の分割エレメントを提供する。
【解決手段】分割エレメントは、路面に設置され、延伸方向に複数接続されて防護柵を形成する分割エレメントであって、鋼板により形成され、延伸方向に沿って延びる板面を有する防護部材と、延伸方向の両端部に固定され、隣り合う他の分割エレメントと連結するための連結部と、を備え、防護部材は、延伸方向に垂直な断面において、路面に沿った方向を幅方向としたときに、路面に対し垂直方向に延びる中心線を中心とし、路面に向かうに従い幅方向に広がるように形成された2つの脚部を備え、2つの脚部は、路面側の端に、路面に沿った面を有する平坦部を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
路面に設置され、延伸方向に複数接続されて防護柵を形成する分割エレメントであって、
鋼板により形成され、前記延伸方向に沿って延びる板面を有する防護部材と、
前記延伸方向の両端部に固定され、隣り合う他の分割エレメントと連結するための連結部と、を備え、
前記防護部材は、
前記延伸方向に垂直な断面において、路面に沿った方向を幅方向としたときに、前記路面に対し垂直方向に延びる中心線を中心とし、前記路面に向かうに従い前記幅方向に広がるように形成された2つの脚部を備え、
前記2つの脚部は、
前記路面側の端に、前記路面に沿った面を有する平坦部を備える、分割エレメント。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記2つの脚部は、
前記断面において、前記平坦部の前記幅方向の前記中心線側の端に接続され、斜め上方に向かって延びる誘導部を備える、請求項1に記載の分割エレメント。
【請求項3】
前記誘導部は、
前記断面において直線状に表される斜面を有する傾斜部を備える、請求項2に記載の分割エレメント。
【請求項4】
前記傾斜部は、
傾斜角度の異なる複数の傾斜部を含み、
前記誘導部は、
前記垂直方向の中間部に屈曲部を有し、前記複数の傾斜部により構成される、請求項3に記載の分割エレメント。
【請求項5】
前記誘導部は、
前記断面において曲線状に表される曲面を有する湾曲部を備える、請求項2~4の何れか1項に記載の分割エレメント。
【請求項6】
前記防護部材は、
前記2つの脚部のそれぞれの内面に接合された板状の縦リブを備え、
前記縦リブは、
前記2つの脚部の前記内面同士を接続している、請求項1~4の何れか1項に記載の分割エレメント。
【請求項7】
前記2つの脚部の上端に固定された構造部を備え、
前記構造部は、
前記延伸方向に延び、前記2つの脚部の上端に当接し固定された下部構造部材と、
前記垂直方向に延びる縦構造部材と、
前記縦構造部材の上端に接合された上部構造部材と、を備える、請求項1~4の何れか1項に記載の分割エレメント。
【請求項8】
前記縦構造部材は、
前記垂直方向において前記下部構造部材よりも前記路面側に突出した下端部を備え、
前記防護部材は、
前記2つの脚部のそれぞれの内面に接合された板状の縦リブを備え、
前記縦リブは、
前記2つの脚部の前記内面同士を接続し、前記路面側に開いた形状を有する切り欠き部を備え、
前記下端部は、
前記切り欠き部の前記構造部側の端よりも前記路面側に突出して位置する、請求項7に記載の分割エレメント。
【請求項9】
前記下端部は、
前記路面側の端部に縮径部を備え、
前記上部構造部材は、
上面に前記縮径部が挿入される孔を備える、請求項8に記載の分割エレメント。
【請求項10】
前記連結部は、
当該分割エレメントを平面視したときに、当該分割エレメントの中心に対し点対称となるように配置されている、請求項1~4の何れか1項に記載の分割エレメント。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の進入を抑制する防護柵に関し、複数の分割エレメントを接続して形成されるものに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、各分割エレメントを隣接するエレメントと接続して形成される防護柵が知られている。特許文献1に開示されている防護柵の分割エレメントは、「2枚の曲面板を、断面「ハ」字状に組み合わせた曲面脚と、その曲面脚の上に設置した水平筒とによって構成し、この水平筒の一端からは水平筒の軸方向に短柱を突設してあり、一方、水平筒の他端には、水平筒の軸方向に開口し、前記した短柱を容易に挿入できる形状の中空部である受け溝が形成してあり、調整エレメントは、受けエレメントと、スライドエレメントによって構成し、スライドエレメントが、受けエレメントの中空部に収納自在である形状、寸法によって構成」したことを特徴としている。
【0003】
また、例えば特許文献2に開示されているように、ブロックの断面形状を「ハ」字状にした防護柵が知られている。引用文献2に開示されている防護柵は、例えばコンクリート製の複数のブロックから構成され、各ブロックは、地面側を広く上側を狭くし、安定的に設置できる形状になっている。また、複数のブロックは、例えば剛性体ではない連結部材により接続され、連結されたブロックの全体の移動により衝撃エネルギーを吸収する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-21420号公報
特開2014-77230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されているガードレールは、各分割エレメントをガードレールの延伸方向にスライドさせて連結して形成されている。各分割エレメントは、ガードレールの延伸方向に沿って曲面を配置した2枚の曲面板を有しており、断面「ハ」字状に組み合わせた曲面脚と、その曲面脚の上に設置した水平筒とによって構成されている。曲面脚は、衝突車両が防護柵に衝突した際に車輪が乗り上げる部分であり、衝突車両を防護柵に沿ってスムーズに誘導するため、下端に至るまで曲面で形成されている。そのため、曲面の下端のみが路面に当接するため、例えば車両が衝突したとき又は強風などの荷重が加わった際に、分割エレメントが路面に沿って移動し易く、車両の衝突時には衝突した分割エレメント以外の他の分割エレメントが移動し易い、という課題があった。
【0006】
特許文献2に開示されている防護柵は、比較的重い各ブロックから構成されているため、強風や車両の衝突時に移動しにくい。また、車両の衝突時には、ブロックがずり動くとともに隣合うブロック間の連結部材が変形することにより衝突時のエネルギーを吸収する。しかし、各ブロックの重量が引用文献1に係るガードレールと比較して重い構造であるため、車両が衝突した際に車両へのダメージが大きいという課題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するものであり、衝突した車両へのダメージを抑え、防護柵を構成する分割エレメントと路面とのずれを抑制した防護柵及び防護柵の分割エレメントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る分割エレメントは、路面に設置され、延伸方向に複数接続されて防護柵を形成する分割エレメントであって、鋼板により形成され、前記延伸方向に沿って延びる板面を有する防護部材と、前記延伸方向の両端部に固定され、隣り合う他の分割エレメントと連結するための連結部と、を備え、前記防護部材は、前記延伸方向に垂直な断面において、路面に沿った方向を幅方向としたときに、前記路面に対し垂直方向に延びる中心線を中心とし、前記路面に向かうに従い前記幅方向に広がるように形成された2つの脚部を備え、前記2つの脚部は、前記路面側の端に、前記路面に沿った面を有する平坦部を備える。
【0009】
本発明に係る防護柵は、上記の分割エレメントを複数連結して形成されたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、防護柵を構成する分割エレメントが、下端に平坦部を備えるため、路面に対する移動を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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