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公開番号2025018475
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122197
出願日2023-07-27
発明の名称床版の撤去方法
出願人西松建設株式会社,コンクリートコーリング株式会社
代理人弁理士法人MIP
主分類E01D 24/00 20060101AFI20250130BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】 コンクリートの切断時間を短縮し、振動や騒音を低減させることができる方法を提供すること。
【解決手段】 床版の撤去方法は、ずれ止め部材が設けられた桁材上に接合した鉄筋コンクリートからなる床版の、該桁材との接合面を挟んで両側にある2つの面から、該接合面の上部へ向けて該接合面に対して傾斜して延びる隙間を形成する工程と、形成した2つの隙間のそれぞれに、内部を加圧することにより膨張する膨張部材を挿入する工程と、2つの隙間のそれぞれに挿入された膨張部材の内部を加圧し、該膨張部材を膨張させる工程とを含む。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
床版を撤去する方法であって、
ずれ止め部材が設けられた桁材上に接合した鉄筋コンクリートからなる前記床版の、該桁材との接合面を挟んで両側にある2つの面から、該接合面の上部へ向けて該接合面に対して傾斜して延びる隙間を形成する工程と、
形成した各隙間に、内部を加圧することにより膨張する膨張部材を挿入する工程と、
前記各隙間に挿入した前記膨張部材の内部を加圧し、該膨張部材を膨張させる工程と
を含む、床版の撤去方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記床版に含まれる鉄筋は、鉛直方向に上下二段に配筋されており、
前記隙間は、前記接合面の上部へ向けて傾斜して延びる深さが、前記上下二段のうちの下段の鉄筋を超えない深さとされる、請求項1に記載の床版の撤去方法。
【請求項3】
前記接合面と前記隙間の深さ方向とのなす角度が30°~45°の範囲とされる、請求項1または2に記載の床版の撤去方法。
【請求項4】
前記床版は、前記接合面を有する部分の厚さが最も厚くなるように、該接合面へ向けて傾斜した面を有するハンチ部を備え、
前記2つの隙間は、前記接合面を挟んで両側にある2つのハンチ部の下側にある2つの前記傾斜した面から前記接合面の上部へ向けて傾斜して延びるように形成される、請求項1または2に記載の床版の撤去方法。
【請求項5】
前記隙間を形成する工程は、前記床版の上面から前記ずれ止め部材へ向けて鉛直方向に延びる隙間をさらに形成する、請求項1または2に記載の床版の撤去方法。
【請求項6】
前記膨張させる工程により前記桁材から破断した前記床版を吊り切りして撤去する工程を含む、請求項1または2に記載の床版の撤去方法。
【請求項7】
加圧手段により水を加圧して前記膨張部材内へ供給する工程を含む、請求項1または2に記載の床版の撤去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床版を撤去する方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
道路橋等の構造物の床版は、鉄筋コンクリート製であり、経時的な劣化や損傷等に伴い、既設の床版を取り替える更新工事を行う必要がある。橋梁上部工の主桁・床版の構造には、合成桁と、非合成桁とがあり、合成桁では、主桁のフランジ上に馬蹄等の形状をしたジベル筋を設け、主桁とその上に構築される床版とを強固に接合した構造が取られている。
【0003】
合成桁上に構築された床版を取り替えるために、床版を撤去する方法として、桁間の床版を道路カッターにて切断し、クレーンで吊切りを行い、桁フランジ上に残ったコンクリートをハンドブレーカーによる手斫りや、ウォータージェット工法にて撤去する方法が知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
【0004】
また、ワイヤーソーを主桁側面に据え付け、ワイヤーを床版に貫通させて設置し、桁フランジからの上の床版を水平切断する方法も知られている(例えば、特許文献2、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7008477号公報
特開2023-34231号公報
【非特許文献】
【0006】
天野寿宣,外4名,“中央自動車道落合川橋(下り線)合成鈑桁橋の床版取替工事”,公益社団法人土木学会,土木学会第75回年次学術講演会,VI-731,令和2年9月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の上記方法は、桁フランジ上に残ったコンクリートの断面積の割合(残コン率)が高く、コンクリートの切断に時間がかかり、また、ブレーカーや道路カッター、ワイヤーソーを使用するため、振動や騒音が大きくなるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、床版を撤去する方法であって、
ずれ止め部材が設けられた桁材上に接合した鉄筋コンクリートからなる床版の、該桁材との接合面を挟んで両側にある2つの面から、該接合面の上部へ向けて該接合面に対して傾斜して延びる隙間を形成する工程と、
形成した2つの隙間のそれぞれに、内部を加圧することにより膨張する膨張部材を挿入する工程と、
2つの隙間のそれぞれに挿入された膨張部材の内部を加圧し、該膨張部材を膨張させる工程と
を含む、床版の撤去方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コンクリートの切断時間を短縮し、振動や騒音を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
道路橋の構造の一例を示した図。
道路橋における主桁と床版の接合部の一例として、その接合部を模した模擬供試体を示した図。
図2に示した供試体に使用されるずれ止め部材を設けた桁材の一例を示した図。
膨張部材の一例を示した図。
床版を切断して撤去する作業の一例を示したフローチャート。
床版を切断して撤去する作業の手順を説明する図。
床版を切断して撤去する作業の手順を説明する図。
各条件での床版の割裂状況を示した図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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