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公開番号2025012702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115749
出願日2023-07-14
発明の名称床版取替工事の支援方法及び床版取替工事の支援装置
出願人戸田建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20250117BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】本発明は、施工位置に合わせて橋梁10のたわみ量を推定することができる床版取替工事の支援方法を提供する。
【解決手段】床版取替工事の支援方法は、橋梁10の既設床版を撤去すると共に、新設床版を橋梁10に設置する床版取替工事の支援方法である。支援方法は、橋梁10に既設床版及び新設床版を吊り上げるクレーンを設置する位置に応じて橋梁10の推定たわみ量を算出する理論式を用いて、第一位置にクレーンを設置した場合の推定たわみ量を算出し、クレーンを実際に第一位置に設置して既設床版を撤去して新設床版を設置した後の新設床版の第1実際高さを実測し、推定たわみ量における新設床版の推定高さと第1実際高さとの差分が小さくなるように推定たわみ量を補正する第1補正情報を生成し、理論式及び第1補正情報を用いて第一位置と異なる第二位置にクレーンを設置する場合の補正後の推定たわみ量を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の既設床版を撤去すると共に、新設床版を当該橋梁に設置する床版取替工事の支援方法であって、
前記橋梁に既設床版及び新設床版を吊り上げるクレーンを設置する位置に応じて前記橋梁の推定たわみ量を算出する理論式を用いて、第一位置に前記クレーンを設置した場合の前記推定たわみ量を算出し、
前記クレーンを実際に前記第一位置に設置して既設床版を撤去して新設床版を設置した後の新設床版の第1実際高さを実測し、
前記推定たわみ量における新設床版の推定高さと前記第1実際高さとの差分が小さくなるように前記推定たわみ量を補正する第1補正情報を生成し、
前記理論式及び前記第1補正情報を用いて前記第一位置と異なる第二位置に前記クレーンを設置する場合の補正後の推定たわみ量を算出する、床版取替工事の支援方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の床版取替工事の支援方法おいて、
前記クレーンを実際に前記第二位置に設置して既設床版を撤去して新設床版を設置した後の新設床版の第2実際高さを実測し、
前記補正後の推定高さと前記第2実際高さとの差分が小さくなるように前記補正後の推定たわみ量を補正する第2補正情報をさらに生成する、床版取替工事の支援方法。
【請求項3】
請求項2に記載の床版取替工事の支援方法おいて、
前記第1補正情報または前記第2補正情報は、前記推定たわみ量または前記補正後の推定たわみ量に積算する補正係数である、床版取替工事の支援方法。
【請求項4】
請求項2に記載の床版取替工事の支援方法おいて、
前記第1補正情報または前記第2補正情報は、実際に新設床版を設置する現場の外気温に応じて前記理論式の少なくとも一部のパラメータを変更する情報を含む、床版取替工事の支援方法。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の床版取替工事の支援方法おいて、
前記理論式は、1Dシミュレーションによりモデリングされた前記橋梁のモデルに基づいて作成される基準理論式を用いて算出される初期たわみ量が、前記橋梁をフレーム解析して算出される解析たわみ量に近づくように前記基準理論式の少なくとも一部のパラメータを変更して前記理論式を得る、床版取替工事の支援方法。
【請求項6】
橋梁の既設床版を撤去すると共に、新設床版を当該橋梁に設置する床版取替工事の支援装置であって、
前記橋梁に既設床版及び新設床版を吊り上げるクレーンを設置する位置に応じて前記橋梁の推定たわみ量を算出する理論式を用いて、第一位置に前記クレーンを設置した場合の前記推定たわみ量を算出する演算部と、
前記演算部が算出した前記推定たわみ量を表示する表示部と、
を備え、
前記演算部は、前記推定たわみ量における新設床版の推定高さと、前記クレーンを実際に前記第一位置に設置して既設床版を撤去して新設床版を設置した後の新設床版の第1実際高さとの差分が小さくなるように生成された前記推定たわみ量を補正する第1補正情報と前記理論式を用いて前記第一位置と異なる第二位置に前記クレーンを設置する場合の補正後の推定たわみ量を算出し、
前記表示部は、前記第二位置における前記補正後の推定たわみ量を表示する、床版取替工事の支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床版取替工事の支援方法及び床版取替工事の支援装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路の更新工事等で道路橋梁のコンクリート床版を撤去・架設を行う「床版取替工事」が各所で施工されている。このような橋梁の床版取替工事では、工期の短縮を図るために工場や現場ヤードなどで製作されたコンクリート製プレキャスト床版が用いられている(例えば、特許文献1)。
【0003】
床版取替工事では架設作業のクレーンが橋梁の桁上の床版に設置されるため、クレーンの荷重を受けた桁には支間位置ごとに異なる変位が生じる。また、同じ支間であってもクレーンが設置される位置によっても桁のたわみや反りが変化する。そのため、出来形計測時は事前のフレーム解析等によって算出された変位を考慮して新設床版の架設高さの管理が実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-31902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、フレーム解析等の変位解析には結果が算出されるまでに多くの時間が必要であり、また、トラブル等で一日の施工量が変動した場合には事前の解析結果が使用できなくなる可能性もある。
【0006】
そこで、本発明は、施工位置に合わせて橋梁のたわみ量を推定することができる床版取替工事の支援方法及び支援装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
【0008】
[1]本発明に係る床版取替工事の支援方法の一態様は、
橋梁の既設床版を撤去すると共に、新設床版を当該橋梁に設置する床版取替工事の支援方法であって、
前記橋梁に既設床版及び新設床版を吊り上げるクレーンを設置する位置に応じて前記橋梁の推定たわみ量を算出する理論式を用いて、第一位置に前記クレーンを設置した場合の前記推定たわみ量を算出し、
前記クレーンを実際に前記第一位置に設置して既設床版を撤去して新設床版を設置した後の新設床版の第1実際高さを実測し、
前記推定たわみ量における新設床版の推定高さと前記第1実際高さとの差分が小さくなるように前記推定たわみ量を補正する第1補正情報を生成し、
前記理論式及び前記第1補正情報を用いて前記第一位置と異なる第二位置に前記クレーンを設置する場合の補正後の推定たわみ量を算出することを特徴とする。
【0009】
[2]前記床版取替工事の支援方法おいて、
前記クレーンを実際に前記第二位置に設置して既設床版を撤去して新設床版を設置した
後の新設床版の第2実際高さを実測し、
前記推定高さと前記第2実際高さとの差分が小さくなるように前記補正後の推定たわみ量を補正する第2補正情報をさらに生成することができる。
【0010】
[3]前記床版取替工事の支援方法おいて、
前記第1補正情報または前記第2補正情報は、前記推定たわみ量または前記補正後の推定たわみ量に積算する補正係数であることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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