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公開番号2025008512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110747
出願日2023-07-05
発明の名称位置表示装置
出願人蔦井株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類E01F 9/547 20160101AFI20250109BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】可搬性に優れるとともに、視認性の向上と破損の防止とが図られる位置表示装置を提供する。
【解決手段】道路の路面に載置されて、車両の停止位置又は車両の進入禁止位置を表示する位置表示装置1であって、棒状の本体部10と、前記本体部の長手方向に延在する側面の少なくとも一つに設けられた発光部20とを備え、前記発光部は、前記本体部の前記側面において前記本体部の長手方向に沿って形成された溝部11と、前記溝部内に配設された発光装置21と、前記溝部を覆う透光性材料からなる発光部カバー25とを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
地面に載置されて、区画した領域の境界位置を表示する位置表示装置(1)であって、
長手方向に延在する側面を有する棒状の本体部(10)と、
前記本体部の前記側面に設けられた発光部(20)と、を備え、
前記発光部は、
前記本体部の前記側面において前記本体部の長手方向に沿って形成された溝部(11)と、
前記溝部内に配設された発光装置(21)と、
前記溝部を覆う透光性材料からなる発光部カバー(25)と、を含む、位置表示装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記区画した領域の境界位置は、道路(100)又は作業現場における作業車両(120)の停止位置又は進入禁止位置であって、前記道路又は前記作業現場の地面に載置されて前記停止位置又は前記進入禁止位置を表示する、請求項1に記載の位置表示装置。
【請求項3】
前記本体部には、前記発光装置の駆動制御を行う制御部(30)が設けられており、
前記制御部は、
前記本体部において前記溝部に連通するように形成された凹部(12)と、
前記凹部内に配設されるとともに前記発光装置に電力を供給する電力供給部(31)と、
前記凹部内に配設されるとともに前記発光装置の駆動状態を制御する制御装置(32)と、
前記凹部を覆う制御部カバー(35)と、を含む、請求項1又は2に記載の位置表示装置。
【請求項4】
前記本体部は、長手方向に延在する複数の側面を有し、
前記発光部は、
前記本体部における一つの前記側面に設けられた第1の発光部(201)と、
前記本体部における前記第1の発光部が設けられた前記側面とは反対側の前記側面に設けられた第2の発光部(202)と、を含む、請求項1又は2に記載の位置表示装置。
【請求項5】
前記本体部の少なくとも一方の端部には、複数の前記位置表示装置を互いに連結するための連結部(15)を有しており、
複数の前記位置表示装置に備えられた前記発光装置は、前記連結部を介して互いに通電可能に構成されている、請求項1又は2に記載の位置表示装置。
【請求項6】
前記連結部は、前記本体部の両方の端部(13、14)に設けられている、請求項5に記載の位置表示装置。
【請求項7】
車両の荷台を構成する枠体に取り付けられて、前記荷台の位置を表示可能に構成されている、請求項1又は2に記載の位置表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、位置表示装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、道路に設置されて車両停止位置や進入禁止位置を表示する仮設用の位置表示装置として、一般的に一対のロードコーンにコーンバーを橋渡して構成されたものが用いられている。また、視認性を高めるためにコーンバーに発光部を設けたものも用いられている。
【0003】
一方、特許文献1には、高速道路の工事において、工事車両が移動する工事領域と、誘導員が立つ領域との間の路面に載置される棒状部材を備え、棒状部材の両端に発光装置を設けるとともに中央部に旗を設けた表示装置が開示されている。当該表示装置は路面に直接設置することでロードコーンを不要とし、可搬性を向上している。当該表示装置を高速道路の工事に使用する際、工事車両が後退しながら誘導員が立つ領域に進入しようとした場合に、棒状部材、旗、発光装置による発光を視認することにより工事車両が誘導員に接近することを防止できる。仮に、工事車両の乗員が棒状部材などに気づかなかった場合でも、工事車両の後輪が棒状部材に接触することにより、工事車両の乗員は棒状部材に気づくことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3228468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、発光装置及び旗は、路面に設置した際に立ち上がるように棒状部材から突出して設けられているため、使用中に強風の影響や設置した路面の傾斜により転倒するおそれがある。転倒すると視認性が大きく低下するとともに発光装置が破損するおそれがある。また、車両が当該表示装置に接触した場合には、棒状部材から突出した発光装置や旗に衝突してこれらが破損するおそれがある。
【0006】
また、特許文献1に開示の表示装置は、高速道路における工事を対象としているが、一般道や工場敷地内などにおいて、各種車両の可動領域と人の領域との区画にも使用することができる。しかし、当該表示装置は、一般道や工場敷地内における使用においても同様の問題を有する。さらに、当該表示装置は、各種車両の可動領域と人の領域との区画に限らず、その他の目的で地面を所定の領域に区画する際に境界位置に沿って設置して使用することも考えうるが、この場合も同様の問題を有する。
【0007】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、可搬性に優れるとともに、視認性の向上と破損の防止とが図られる位置表示装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
地面に載置されて、区画した領域の境界位置を表示する位置表示装置(1)であって、
長手方向に延在する側面を有する棒状の本体部(10)と、
前記本体部の前記側面に設けられた発光部(20)と、を備え、
前記発光部は、
前記本体部の前記側面において前記本体部の長手方向に沿って形成された溝部(11)と、
前記溝部内に配設された発光装置(21)と、
前記溝部を覆う透光性材料からなる発光部カバー(25)と、を含む、位置表示装置。にある。
【発明の効果】
【0009】
上記一態様の位置表示装置は、発光部が点灯することにより夜間や暗所における視認性が向上される。そして、発光部を構成する発光装置は棒状の本体部の側面に形成された溝部内に設けられているため、本体部から突出していない。そのため、地面に載置したときに強風の影響や設置した地面の傾斜によって転倒することが防止される。また、当該位置表示装置は地面に直接設置することによりできるため、ロードコーンを必要とせず、設置が容易であるとともに可搬性に優れる。
【0010】
以上のごとく、上記態様によれば、可搬性に優れるとともに、視認性の向上と破損の防止とが図られる位置表示装置を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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