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公開番号2025008923
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111554
出願日2023-07-06
発明の名称型枠構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20250109BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】簡易な構成でコンクリート打設時の鉛直荷重や水平荷重を支持できる型枠構造等を提供する。
【解決手段】型枠構造40は、アーチ橋のアーチ部材の傾斜部分をコンクリート32により構築するためのものである。型枠構造40は、コンクリート打設時の底型枠50を支持する支保工と、上記傾斜部分の傾斜と直交するように傾斜して配置され、上端部がメラン材31に定着され、下端部が上記支保工に定着されるPC鋼材44と、メラン材31と支保工の間に配置され、PC鋼材44の緊張に伴う圧縮力を負担するための束材46と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
アーチ橋のアーチ部材の傾斜部分をコンクリートにより構築する際の型枠構造であって、
コンクリート打設時の底型枠を支持する支保工と、
前記傾斜部分の傾斜と直交するように傾斜して配置され、上端部がメラン材に定着され、下端部が前記支保工に定着される緊張材と、
前記メラン材と前記支保工の間に配置され、前記緊張材の緊張に伴う圧縮力を負担するための束材と、
を有することを特徴とする型枠構造。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記支保工は、
前記底型枠の下方に配置される桁材と、
前記桁材の下方に配置される定着用部材と、
を有し、
前記緊張材の下端部は前記定着用部材に定着されることを特徴とする請求項1記載の型枠構造。
【請求項3】
前記メラン材は、橋軸方向に沿った筒状の主桁を有し、
前記主桁の内部に中詰めコンクリートが充填され、
前記緊張材は、前記主桁内に配置された筒体に通され、その上端部が前記主桁の上面に定着されたことを特徴とする請求項1記載の型枠構造。
【請求項4】
前記メラン材と前記底型枠の間において、前記束材を囲う筒体が設けられたことを特徴とする請求項1記載の型枠構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アーチ橋のアーチ部材の傾斜部分を構築する際に用いる型枠構造等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
アーチ橋は、アーチ部材により鉛直荷重を支持する橋梁である。アーチ部材の構築方法としては、例えば、アーチ状のメラン材を埋設するようにコンクリートを打設するメラン工法がある(例えば、特許文献1-3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭60-15763号公報
特開2004-11196号公報
特開平8-68014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンクリートの打設時に用いる型枠は、アーチ部材の既設部分に設けた移動作業車(ワーゲン)などから鉛直下方に垂下した吊材により吊り支持されることが多い。しかしながら、アーチ部材の傾斜部分では、コンクリートを打設することで鉛直荷重だけでなく水平荷重も型枠に生じる。そのため、型枠やその吊材、移動作業車等に水平荷重に耐え得る構造が求められ、高コストとなる。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でコンクリート打設時の鉛直荷重や水平荷重を支持できる型枠構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するための本発明は、アーチ橋のアーチ部材の傾斜部分をコンクリートにより構築する際の型枠構造であって、コンクリート打設時の底型枠を支持する支保工と、前記傾斜部分の傾斜と直交するように傾斜して配置され、上端部がメラン材に定着され、下端部が前記支保工に定着される緊張材と、前記メラン材と前記支保工の間に配置され、前記緊張材の緊張に伴う圧縮力を負担するための束材と、を有することを特徴とする型枠構造である。
【0007】
本発明では、アーチ部材の傾斜部分の傾斜と直交する傾斜を有するPC鋼棒等の緊張材を用い、当該緊張材を緊張することで生じる圧縮力により、底型枠上に打設するコンクリートの荷重に抵抗させることができる。これにより、コンクリート打設時に生じる鉛直荷重と水平荷重を簡易な構成で支持することが可能になる。さらに、緊張材の両端部を定着するメラン材と支保工の間には束材を設け、当該束材がつっかえとして機能することで、緊張材から加わる圧縮力により底型枠とメラン材の間隔が狭まるのを防ぎ、底型枠とメラン材の間隔を一定に保つことができる。
【0008】
前記支保工は、前記底型枠の下方に配置される桁材と、前記桁材の下方に配置される定着用部材と、を有し、前記緊張材の下端部は前記定着用部材に定着されることが望ましい。
これにより、底型枠を支保工を介して好適に支持することができる。
【0009】
前記メラン材は、橋軸方向に沿った筒状の主桁を有し、前記主桁の内部に中詰めコンクリートが充填され、前記緊張材は、前記主桁内に配置された筒体に通され、その上端部が前記主桁の上面に定着されることが望ましい。また、前記メラン材と前記底型枠の間において、前記束材を囲う筒体が設けられることが望ましい。
メラン材は、筒状の主桁内に中詰めコンクリートを充填した高剛性の構造とできるが、この際、緊張材を主桁内に通してその上端部を主桁の上面に定着できる。また緊張材を通す筒体を主桁内に設けることで、中詰めコンクリートが緊張材に付着するのを防止できる。一方、メラン材と底型枠の間では、束材を囲う筒体を設けることで、アーチ部材のコンクリートが束材に付着するのを防止できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、簡易な構成でコンクリート打設時の鉛直荷重や水平荷重を支持できる型枠構造等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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