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公開番号2024175466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093264
出願日2023-06-06
発明の名称配筋用架台および配筋構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04C 5/18 20060101AFI20241211BHJP(建築物)
要約【課題】簡易な構成で配筋作業を省力化できる配筋用架台等を提供する。
【解決手段】配筋用架台1は、鉛直方向に配置される一対のせん断補強部2と、一対のせん断補強部2の上端部同士を連結し、一対のせん断補強部2の上端部の定着機構として機能する上側連結部3と、を有する。配筋用架台1では、一対のせん断補強部2と上側連結部3からなるユニット10が複数配置され、隣り合うユニット10のせん断補強部2の下端部同士が、せん断補強部2の下端部の定着機構として機能する下側連結部5により連結される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉛直方向に配置される一対のせん断補強部と、
前記一対のせん断補強部の上端部同士を連結し、前記せん断補強部の上端部の定着機構として機能する上側連結部と、
前記一対のせん断補強部の下端部に設けられる定着機構と、
を有する配筋用架台。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記一対のせん断補強部と前記上側連結部からなるユニットが複数配置され、隣り合うユニットのせん断補強部の下端部同士が、前記せん断補強部の下端部の定着機構として機能する下側連結部により連結されることを特徴とする請求項1記載の配筋用架台。
【請求項3】
1本の鉄筋を折り曲げて形成されたことを特徴とする請求項1記載の配筋用架台。
【請求項4】
面状の構造体における配筋構造であって、
請求項1記載の配筋用架台を用いて水平方向の主筋と配力筋が配置され、
前記配力筋の方向に沿って見た時の、前記せん断補強部と、他の前記せん断補強部またはせん断補強筋との間隔が、前記構造体の有効高さより小さいことを特徴とする配筋構造。
【請求項5】
面状の構造体における配筋構造であって、
請求項1記載の配筋用架台を用いて水平方向の主筋と配力筋が配置され、
前記主筋の方向に沿って見た時の、前記せん断補強部と、他の前記せん断補強部またはせん断補強筋との間隔が、前記構造体の有効高さの1/2より小さいことを特徴とする配筋構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配筋用架台とこれを用いた配筋構造等に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリート造の底版やスラブ等の構築時には、上段の主筋や配力筋を配置するために架台が用いられる。また底版やスラブ等では、主筋や配力筋以外に、鉛直方向のせん断補強筋も配置される。
【0003】
一方、特許文献1には、主筋とせん断補強筋による梁状のせん断補強筋ユニットに、上端筋を載置する配筋方法が記載されている。このせん断補強筋ユニットは、配筋用の架台とせん断補強筋の機能を兼ねており、配筋作業が省力化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-124940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
配筋用の架台は、一般に鉄筋や形鋼で構成されているが、構造部材として考慮されないため、部材の施工費を増加させる。またせん断補強筋は、上下段の主筋や配力筋を配置した後に上から挿入して主筋または配力筋と結束するが、部材諸元によっては下段の主筋等との結束作業が困難であり、作業効率が良くない。
【0006】
この点、特許文献1のせん断補強筋ユニットは配筋用の架台とせん断補強筋の機能を兼ねることで配筋作業を省力化できるが、その構成は、四隅に主筋を配置し、これをせん断補強筋により巻いて組み立てたものと大掛かりであり、その製作や設置に手間が掛かる。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で配筋作業を省力化できる配筋用架台等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、鉛直方向に配置される一対のせん断補強部と、前記一対のせん断補強部の上端部同士を連結し、前記せん断補強部の上端部の定着機構として機能する上側連結部と、前記一対のせん断補強部の下端部に設けられる定着機構と、を有する配筋用架台である。
【0009】
本発明の配筋用架台は、一対のせん断補強部の上端部同士を上側連結部で連結した構成となっており、上側連結部を上段の鉄筋の配置に用いることができる。また上側連結部はせん断補強部の上端部の定着機構としても機能し、せん断補強部の下端部には別途の定着機構を設けることで、せん断補強部を構造体のせん断補強筋として確実に機能させることができる。これにより、底版やスラブ等の構築時のせん断補強筋の配置作業が減り、配筋作業性が向上する。また配筋用架台は簡易な構成であり、その製作や設置を容易に行うことができる。
【0010】
前記一対のせん断補強部と前記上側連結部からなるユニットが複数配置され、隣り合うユニットのせん断補強部の下端部同士が、前記せん断補強部の下端部の定着機構として機能する下側連結部により連結されることが望ましい。
これにより、配筋用架台によって多数のせん断補強部を一括配置できる。
(【0011】以降は省略されています)

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