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公開番号2025002838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103205
出願日2023-06-23
発明の名称型枠および構造体の構築方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/16 20060101AFI20241226BHJP(建築物)
要約【課題】硬化材の塗布時の撓みを好適に抑制できる型枠等を提供する。
【解決手段】内型枠1は、構造体10を構築する際に用いられる。内型枠1は、硬化材5を塗布する対象となる、フレキシブルな平面状部材である網材4と、網材4を補強し、網材4の面外剛性を高めるための型枠補強材3と、を有する。硬化材5を網材4に塗布して構造体10の外殻部を形成した後、外殻部の内側にコンクリート6を打設することで、構造体10が構築される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
構造体を構築する際に用いる型枠であって、
硬化材を塗布する対象となる、フレキシブルな平面状部材と、
前記平面状部材を補強し、前記平面状部材の面外剛性を高めるための型枠補強材と、
を有することを特徴とする型枠。
続きを表示（約 370 文字）【請求項２】
前記平面状部材は、網材であることを特徴とする請求項１記載の型枠。
【請求項３】
前記型枠補強材は、線材を格子状に配置したものであり、
格子の開口は、前記網材の目よりも大きいことを特徴とする請求項２記載の型枠。
【請求項４】
前記平面状部材は、水溶性のシートであることを特徴とする請求項１記載の型枠。
【請求項５】
前記型枠補強材は折り畳み可能であることを特徴とする請求項１記載の型枠。
【請求項６】
請求項１記載の型枠を用いた構造体の構築方法であって、
前記平面状部材に硬化材を塗布する工程と、
前記硬化材の内側に充填材を充填する工程と、
により、前記硬化材と前記充填材による構造体を構築することを特徴とする構造体の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、型枠およびこれを用いた構造体の構築方法等に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
壁体などのコンクリート構造体を構築する際、従来は鉄筋を組み上げ、型枠を組み立ててコンクリートを打設し、所定の材齢まで養生した後に脱型をするのが一般的である。
【０００３】
このように、コンクリート構造体の構築時には複数の工種が混在しており、作業も煩雑である。また、近年は建設技能者が不足する傾向があり、特に型枠の組立、解体を担う大工作業員の減少が著しく、今後は大工の人員確保が困難となってくると予想される。
【０００４】
そのため、近年ではより簡易な工法の開発が求められている。一例として、特許文献１では、モルタル等の硬化材を吹付工法により内型枠に塗布して外殻部を形成した後、外殻部の内側にコンクリートを打設することで構造体を構築する構築方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開2022-181299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上記の方法によれば、構造体の施工を簡略化でき、作業員の不足に対応できる。また特許文献１では外殻部の内側に位置する引張材の端部を定着治具によって外殻部に固定することで、外殻部の内側にコンクリートを打設する際の側圧に対して引張材により抵抗させることができる。
【０００７】
ただし、上記の方法では硬化材を吹付ける際の内型枠（芯材）としてフレキシブルなラス網を使用しており、施工性には優れるものの、硬化材の吹付圧や硬化材の重量によりラス網が内側に撓んで出来形に影響を与えるとともに、材料の無駄が生じる懸念がある。
【０００８】
また硬化材がラス網の目を通り抜けることも、材料の無駄が生じる原因となる。ラス網の代わりに目の細かい網材を使用することで、硬化材の通り抜けを防止することもできるが、そのような網材のほとんどは低剛性のもので、上記の撓みを抑制できない。
【０００９】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、硬化材の塗布時の撓みを好適に抑制できる型枠等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
前述した課題を解決するための第１の発明は、構造体を構築する際に用いる型枠であって、硬化材を塗布する対象となる、フレキシブルな平面状部材と、前記平面状部材を補強し、前記平面状部材の面外剛性を高めるための型枠補強材と、を有することを特徴とする型枠である。
（【００１１】以降は省略されています）

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