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公開番号
2024161682
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-20
出願番号
2023076565
出願日
2023-05-08
発明の名称
表面処理装置
出願人
株式会社トヨコー
代理人
個人
主分類
E04G
21/16 20060101AFI20241113BHJP(建築物)
要約
【課題】表面処理が行われる領域を側方にオフセットしつつ軽量化を可能とした表面処理装置を提供する。
【解決手段】周期的な凹凸が設けられた屋根1の表面に沿って所定の移動方向に移動可能な移動体110,120と、移動体に設けられ、屋根の表面を処理する処理部180とを備える表面処理装置100であって、移動体は、屋根の表面に沿って転動する第1の転動体130と、屋根の凹凸形状と係合しながら転動し移動体を案内する第2の転動体150とを有し、処理部は移動体が屋根の表面に当接する領域に対して移動方向と直交する方向に離間した領域に対して処理を行い、屋根の少なくとも一部が磁性体によって構成され、第2の転動体を、磁力により屋根に吸着するマグネット車輪とした構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
周期的な凹凸が設けられた屋根の表面に沿って所定の移動方向に移動可能な移動体と、
前記移動体に設けられ、前記屋根の表面を処理する処理部と
を備える表面処理装置であって、
前記移動体は、前記屋根の表面に沿って転動する第1の転動体と、前記屋根の凹凸形状と係合しながら転動し前記移動体を案内する第2の転動体とを有し、
前記処理部は前記移動体が前記屋根の表面に当接する領域に対して前記移動方向と直交する方向に離間した領域に対して処理を行い、
前記屋根の少なくとも一部が磁性体によって構成され、
前記第2の転動体を、磁力により前記屋根に吸着するマグネット車輪としたこと
を特徴とする表面処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記移動体を前記移動方向に沿って所定の速度範囲内で移動するよう駆動する駆動装置と、
前記移動体に設けられ、作業者が把持する把持部と
を備え、
前記把持部は、前記作業者が前記移動体に対して前記移動方向の一方側に位置する第1の状態と、他方側に位置する第2の状態とにおいて作業者が操作可能な前記駆動装置の操作部を有すること
を特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、流動性を有する材料を前記屋根の表面に噴霧する噴霧部を有すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表面処理装置。
【請求項4】
前記材料は、前記屋根の表面に塗布された後発泡する発泡性を有すること
を特徴とする請求項3に記載の表面処理装置。
【請求項5】
前記材料の噴霧範囲を屋根の表面に表示する噴霧範囲表示部を有すること
を特徴とする請求項3に記載の表面処理装置。
【請求項6】
前記屋根は、ウェブ部によって接続された上底部と下底部とが周期的に配列された折板屋根であって、
前記第1の転動体は前記下底部と当接した状態で前記下底部の長手方向に沿って転動し、
前記第2の転動体は前記ウェブ部と当接した状態で転動すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表面処理装置。
【請求項7】
前記第2の転動体は、前記上底部の両側に設けられた一対のウェブ部とそれぞれ当接するよう複数設けられること
を特徴とする請求項6に記載の表面処理装置。
【請求項8】
前記把持部は、作業者が前記第1の状態及び前記第2の状態において、それぞれ前記処理部の操作を行うことが可能な第1の処理部操作部と第2の処理部操作部とを有すること
を特徴とする請求項2に記載の表面処理装置。
【請求項9】
前記噴霧部が形成する噴霧の周囲に設けられ前記材料の飛沫の飛散を防止する飛散防止手段を備えること
を特徴とする請求項3に記載の表面処理装置。
【請求項10】
前記飛散防止手段は、前記噴霧の周囲に配置された飛散防止部材を有すること
を特徴とする請求項9に記載の表面処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば建築物の屋根の表面を処理する表面処理装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば工場、倉庫、商業施設等の大型建築物の金属製屋根においては、金属部分を保護して防水性、防錆性、断熱性などを確保するため、所定の期間ごとに塗装を行うことが必要となる。
近年、発泡性を有する樹脂材料を屋根に吹き付けて、屋根の表面上で断熱発泡層を形成することが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、屋根等の表面に樹脂製発泡剤で構成された断熱発泡層を吹付により形成し、この断熱発泡層の表面に防水性等を有する高強度樹脂製の補強防水層を吹付により形成することが記載されている。
また、特許文献2には、発泡性を有する材料を用いた表面処理の施工品質を改善するため、処理対象物の表面に沿って移動可能な移動体と、発泡性を有する第1の材料を噴射する第1の噴射装置と、第1の材料が発泡した後の領域に第2の材料を噴射する第2の噴射装置とを備える表面処理装置が記載されている。第1、第2の噴射装置は、移動体の進行方向に対して横方向に突出して設けられ、塗装面に車輪等が接触しないよう構成されている。
また、屋根の塗装に関する技術として、例えば特許文献3には、簡素な構成で動力や複雑な制御を必要とせず、凸条部(山部)と平坦部(谷部)が交互に連続して形成された折板屋根の外表面の塗装を短時間で効率的に行うため、平坦部上で転動する移動手段を有し、隣り合う少なくとも2つの凸条部に跨って折板屋根上を凸条部の長手方向に沿って移動可能な台車と、台車に取り付けられて凸条部及び平坦部の表面を塗装する塗装手段とを備える折板屋根用塗装機が記載されている。また、塗装機には前後一対の把手部が設けられ、作業者が手押しして移動しながら塗装することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-168878号公報
特開2020-193476号公報
実用新案登録第3233190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に記載された表面処理装置は、施工品質、施工速度、省力化などの点で、作業者の手作業による施工に対して有利であるが、装置の構成が複雑であり、サイズ、重量が大きいことから、移動や現場での取り扱いが煩雑であり、小型化、軽量化することが要望されている。
これに対し、特許文献3に記載された技術は、装置構成が簡素ではあるものの、折板屋根の塗装面と、車輪や作業者の足が折板屋根に接触する領域とが分離されていないことから、装置の移動方向や作業者の歩行などに制約が生じ(塗装面を歩けない)、作業性の悪化が懸念される。
そこで、作業性、品質を確保するため、例えば特許文献2のように表面処理が行われる領域を移動体(表面処理装置の本体部)の側方にオフセットした構成としつつ、移動体本体を小型、軽量化することが求められるが、この場合塗装装置等の表面処理に必要な機器の重量によって装置全体の重量バランスが崩れ、転倒などの問題が生じることが懸念される。
これに対し、塗装装置等の反対側にカウンターウェイトを設けることも考えらえるが、この場合装置のサイズ、重量が大きくなってしまう。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、表面処理が行われる領域を移動体の側方にオフセットしつつ軽量化を可能とした表面処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係る表面処理装置は、周期的な凹凸が設けられた屋根の表面に沿って所定の移動方向に移動可能な移動体と、前記移動体に設けられ、前記屋根の表面を処理する処理部とを備える表面処理装置であって、前記移動体は、前記屋根の表面に沿って転動する第1の転動体と、前記屋根の凹凸形状と係合しながら転動し前記移動体を案内する第2の転動体とを有し、前記処理部は前記移動体が前記屋根の表面に当接する領域に対して前記移動方向と直交する方向に離間した領域に対して処理を行い、前記屋根の少なくとも一部が磁性体によって構成され、前記第2の転動体を、磁力により前記屋根に吸着するマグネット車輪としたことを特徴とする。
これによれば、移動体から処理部を移動方向に対して側方にオーバハングして設けた場合であっても、処理部及びその支持構造などの重量によって生じる表面処理装置を転倒させる方向のモーメントに抗して、マグネット車輪が発生する吸着力により移動体の転倒を防止することができる。
これにより、表面処理装置の転倒を防止するためのカウンターウェイト等が必要ないことから、表面処理装置の小型化、軽量化を図ることができる。
また、マグネット車輪を用いることにより、簡単な構成により表面処理装置の転倒を防止するのに必要な吸着力を発生させることができる。
【0007】
本発明において、前記移動体を前記移動方向に沿って所定の速度範囲内で移動するよう駆動する駆動装置と、前記移動体に設けられ、作業者が把持する把持部とを備え、前記把持部は、前記作業者が前記移動体に対して前記移動方向の一方側に位置する第1の状態と、他方側に位置する第2の状態とにおいて作業者が操作可能な前記駆動装置の操作部を有する構成とすることができる。
これによれば、表面処理装置の移動方向が施工中に反転する場合であっても、良好な作業性を確保することができる。
【0008】
本発明において、前記処理部は、流動性を有する材料を前記屋根の表面に噴霧する噴霧部を有する構成とすることができる。
これによれば、屋根の表面における材料を噴霧した後の面部に、表面処理装置を支持する転動体や作業者の足などが接触することを防止し、表面処理の施工品質を向上することができる。
この場合、前記材料は、前記屋根の表面に塗布された後発泡する発泡性を有する構成とすることができる。
これによれば、材料が塗布された後に形成される発泡層が転動体や作業者の足によってダメージを受けることがなく、発泡層の施工品質を向上することができる。
本発明において、前記材料の噴霧範囲を屋根の表面に表示する噴霧範囲表示部を有する構成とすることができる。
これによれば、実際に材料を噴霧することに先立ち、噴霧範囲を屋根の表面に表示することにより、塗り残しや塗りむらがないように処理装置を調整することが可能となり、施工品質がより向上する。
【0009】
本発明において、前記屋根は、ウェブ部によって接続された上底部と下底部とが周期的に配列された折板屋根であって、前記第1の転動体は前記下底部と当接した状態で前記下底部の長手方向に沿って転動し、前記第2の転動体は前記ウェブ部と当接した状態で転動する構成とすることができる。
これによれば、第1の転動体によって表面処理装置の自重を主に支えつつ、第2の転動体がウェブ部に沿って転動することにより、表面処理装置の移動時の直進性を確保することができる。
この場合、前記第2の転動体は、前記上底部の両側に設けられた一対のウェブ部とそれぞれ当接するよう複数設けられる構成とすることができる。
これによれば、第2の転動体が折板屋根の山部を矜持しつつ転動することにより、上述した効果をより効果的に発揮できる。
【0010】
本発明において、前記把持部は、作業者が前記第1の状態及び前記第2の状態において、それぞれ前記処理部の操作を行うことが可能な第1の処理部操作部と第2の処理部操作部とを有する構成とすることができる。
これによれば、表面処理装置の移動方向に関わらず、作業者による処理部の操作性を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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