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公開番号
2024171011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087840
出願日
2023-05-29
発明の名称
吹付け方法
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
E04B
1/94 20060101AFI20241204BHJP(建築物)
要約
【課題】ムラが少ない状態で被覆材を被覆するための吹付け方法を提供する。
【解決手段】吹付け装置20のロボットアーム25の先端部に取り付けた吹付けノズル30を用いて、H形鋼の梁50の上フランジ51の小端及び下フランジ52の小端に被覆材を吹付ける。この場合、上フランジ51の下面に被覆材を吹付けることにより下面被覆層63を形成した後、上フランジ51の側面である小端に対して、側方から被覆材を吹付けることにより、小端を覆う側面被覆層65を形成する。また、下フランジ52の下面及び上面に被覆材を吹付けることにより第1層61及び上面被覆層66を形成した後、下フランジ52の側面である小端に対して、側方から被覆材を吹付けることにより、小端を覆う側面被覆層67を形成する。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
ロボットアームの先端部に取り付けた吹付けノズルを用いて、建築部材の突出部の小端に被覆材を吹付ける吹付け方法であって、
前記建築部材において前記小端に接続する接続面に前記被覆材を吹付けることにより先行被覆層を形成した後、前記小端に対して前記被覆材を吹付けることにより、前記先行被覆層に一体化し、前記小端を覆う後続被覆層を形成することを特徴とする吹付け方法。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記突出部は、H形鋼で構成された梁の上フランジであって、
前記上フランジの下面に対して、斜め下方から前記被覆材を吹付けることにより、前記先行被覆層を形成し、
前記先行被覆層の形成に続けて、前記小端となる前記上フランジの側面に対して、斜め下方から前記被覆材を吹付けることにより前記後続被覆層を特徴とする請求項1に記載の吹付け方法。
【請求項3】
前記突出部は、H形鋼で構成された梁の下フランジであって、
前記下フランジの下面及び上面に対して、前記被覆材を吹付けることにより、前記下面及び前記上面に前記先行被覆層を形成した後に、
前記小端である前記下フランジの側面に対して、前記先行被覆層と一体化する前記後続被覆層を側方から吹付けることを特徴とする請求項1に記載の吹付け方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、梁等の建築部材に対して、断熱材等の被覆材を吹付ける吹付け方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ロボットを用いて、鉄骨梁等の建築部材の表面を、ロックウール等の耐火被覆材で被覆することにより、耐火仕上げを行なうことがある。この場合、ロボットによる被覆材の被覆を高精度で効率的に行なう吹付け装置が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の吹付け装置は、吹付け手段を備える多関節構造のロボットアームと、このロボットアームを支持する走行部と、を有する。更に、この吹付け装置の走行部は、ロボットアームを昇降する昇降装置と、走行部上で施工対象面に沿う方向にロボットアームを移動させる横行装置と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-20206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、吹付けを行なう建築部材の形状や箇所によっては、被覆材を均等に吹付けることが難しいことがある。例えば、建築部材の下面に対して、被覆材を真下から吹付けた場合には、吹付けた被覆材が重力により垂れ下がるため、吹き付けた被覆材が剥落する落綿が生じる可能性もある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する吹付け方法は、ロボットアームの先端部に取り付けた吹付けノズルを用いて、建築部材の突出部の小端に被覆材を吹付ける吹付け方法であって、前記建築部材において前記小端に接続する接続面に前記被覆材を吹付けることにより先行被覆層を形成した後、前記小端に対して前記被覆材を吹付けることにより、前記先行被覆層に一体化し、前記小端を覆う後続被覆層を形成する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ムラが少ない状態で被覆材を被覆することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態における吹き付け装置の構成を説明する模式図である。
実施形態のハードウェア構成の説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の被覆材を形成する吹付け処理の処理手順を説明する流れ図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の下フランジの下面に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の延在方向の吹付け部の移動軌跡を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁のウェブの第1面(右側面)に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の上フランジの下面及び側面(小端)に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の下フランジの上面に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の下フランジの側面(小端)に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の下フランジの下面に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁のウェブの第2面(左側面)に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の上フランジの下面及び側面(小端)に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の下フランジの上面に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
実施形態におけるH形鋼の梁の下フランジの側面(小端)に被覆材を形成する吹付け処理を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図14を用いて、被覆材の施工方法を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、建築部材としてのH形鋼で構成された鉄骨梁に対して、ロックウール等の耐火被覆材や断熱材等の被覆材を吹付ける吹付け方法として説明する。
【0009】
図1に示すように、本実施形態の吹付け装置20は、本体部21及び端末装置40を備えている。端末装置40は、吹付け装置20の本体部21に内蔵されている。
(ハードウェア構成例)
図2は、端末装置40等として機能する情報処理装置H10のハードウェア構成例である。
【0010】
情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14、プロセッサH15を有する。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアを有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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