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公開番号2024169069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086255
出願日2023-05-25
発明の名称外装構造
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04B 2/88 20060101AFI20241128BHJP(建築物)
要約【課題】ガラスカーテンウォールのスパンドレル部に太陽電池パネルが設置された外装構造において、太陽電池パネルの発電効率が低下することを抑制する。
【解決手段】建物(1)の外装(10)に用いられるガラスカーテンウォールのスパンドレル部(SA)に太陽電池パネル(50)が設置される外装構造であって、スパンドレル部(SA)の外部空間側に設けられる表面ガラス(11)と、スパンドレル部(SA)の室内空間側に設けられるバックボード(12)と、表面ガラス(11)とバックボード(12)との間の中空層(13)に設けられる太陽電池パネル(50)と、を有し、前記表面ガラス(11)は、赤外線反射機構(60)を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
建物の外装に用いられるガラスカーテンウォールのスパンドレル部に太陽電池パネルが設置される外装構造であって、
前記スパンドレル部の外部空間側に設けられる表面ガラスと、
前記スパンドレル部の室内空間側に設けられるバックボードと、
前記表面ガラスと前記バックボードとの間の中空層に設けられる前記太陽電池パネルと、
を有し、
前記表面ガラスは、赤外線反射機構を有する、ことを特徴とする外装構造。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
請求項1に記載の外装構造であって、
前記赤外線反射機構は、赤外線を選択的に反射し、前記太陽電池パネルの発電に有効な可視光線及び紫外線を透過する、ことを特徴とする外装構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の外装構造であって、
前記赤外線反射機構は、前記表面ガラスの表面に設けられる膜である、ことを特徴とする外装構造。
【請求項4】
請求項3に記載の外装構造であって、
前記膜は、可視光透過性を有し、金属酸化物被覆合成マイカ及び金属酸化物導電性微粒子の少なくとも何れかを含んでいる、ことを特徴とする外装構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外装構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物(ビル)の外装の表面に太陽電池パネルを設置して、建物の発電効率を高める技術が知られている。例えば、特許文献1には、建物の外装材の上に太陽電池モジュール(太陽電池パネル)を設置しつつ、当該太陽電池モジュールから外装材への熱放射を抑制することにより、発電効率を高く維持しつつ屋内の冷房負荷を軽減する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-85258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、建物(ビル)の外装として、ビジョン部とスパンドレル部とを備えたガラスカーテンウォール構造が採用される場合が増えている。そのようなガラスカーテンウォールに太陽電池パネルを設置しようとする場合、外側から太陽電池パネルが視認され難くなるように、スパンドレル部の内側(屋内側)に形成される空間(中空層)に、太陽電池パネルを設置することが考えられる。しかしながら、太陽光に含まれる赤外線等の熱線の影響で、スパンドレル部の中空層が熱せられて高温になると、当該中空層に配置される太陽電池パネル及び周囲の温度が過度に上昇して、発電効率が低下してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラスカーテンウォールのスパンドレル部に太陽電池パネルが設置された外装構造において、太陽電池パネルの発電効率が低下することを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための主たる発明は、建物の外装に用いられるガラスカーテンウォールのスパンドレル部に太陽電池パネルが設置される外装構造であって、前記スパンドレル部の外部空間側に設けられる表面ガラスと、前記スパンドレル部の室内空間側に設けられるバックボードと、前記表面ガラスと前記バックボードとの間の中空層に設けられる前記太陽電池パネルと、を有し、前記表面ガラスは、赤外線反射機構を有する、ことを特徴とする外装構造である。
【0007】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ガラスカーテンウォールのスパンドレル部に太陽電池パネルが設置された外装構造において、太陽電池パネルの発電効率が低下することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ガラスカーテンウォールを備えた建物1の断面構造について説明する図である。
比較例において、ガラスカーテンウォールのスパンドレル部SAの表面ガラス11として太陽電池パネルを設置した場合の外装構造について説明する図である。
本実施形態において、ガラスカーテンウォールのスパンドレル部SAの表面ガラス11よりも内部空間側に太陽電池パネル50を設置した場合の外装構造について説明する図である。
一般的な太陽電池パネルの温度と出力との関係について表す図である。
地上における太陽光の分光放射強度スペクトルを表す図である。
外装10のスパンドレル部SAにおける太陽光の照射について説明する断面図である。
図7A及び図7Bは、太陽電池パネル50の設置角度の変更例について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
建物の外装に用いられるガラスカーテンウォールのスパンドレル部に太陽電池パネルが設置される外装構造であって、前記スパンドレル部の外部空間側に設けられる表面ガラスと、前記スパンドレル部の室内空間側に設けられるバックボードと、前記表面ガラスと前記バックボードとの間の中空層に設けられる前記太陽電池パネルと、を有し、前記表面ガラスは、赤外線反射機構を有する、ことを特徴とする外装構造。
(【0011】以降は省略されています)

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