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公開番号2024158567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073870
出願日2023-04-27
発明の名称建築物の躯体
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 7/00 20060101AFI20241031BHJP(建築物)
要約【課題】下側連結筋の下側にあるコンクリート部が破壊されることを防止することが可能な建築物の躯体を提供することである。
【解決手段】鉄筋コンクリート造の建築物の躯体1であって、それぞれ厚み方向の中央位置Lよりも下方に配置された下側主筋21と中央位置Lよりも上方に配置された上側主筋12cとを備えた一対の傾斜部12が連結して構成された上に凸の山形部分20と、一方の傾斜部12と他方の傾斜部12とに跨って配置され、一方の傾斜部12の内部において下側主筋12bに沿って配置されるとともに他方の傾斜部12の内部において中央位置Lよりも上方で下側主筋12bに平行に配置された下側連結筋21と、を有することを特徴とする建築物の躯体1。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鉄筋コンクリート造の建築物の躯体であって、
それぞれ厚み方向の中央位置よりも下方に配置された下側主筋と前記中央位置よりも上方に配置された上側主筋とを備えた一対の傾斜部が連結して構成された上に凸の山形部分と、
一方の前記傾斜部と他方の前記傾斜部とに跨って配置され、一方の前記傾斜部の内部において前記下側主筋に沿って配置されるとともに他方の前記傾斜部の内部において前記中央位置よりも上方で前記下側主筋に平行に配置された下側連結筋と、を有することを特徴とする建築物の躯体。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
一方の前記傾斜部と他方の前記傾斜部とに跨って配置され、一方の前記傾斜部の内部及び他方の前記傾斜部の内部において前記上側主筋に沿って配置された上側連結筋をさらに有する、請求項1に記載の建築物の躯体。
【請求項3】
前記山形部分が、前記建築物の屋根または前記屋根を支持する梁である、請求項1または2に記載の建築物の躯体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋コンクリート造の建築物の躯体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、住宅、学生寮、オフィスビル、商業ビルなどの鉄筋コンクリート造の建築物の躯体として、例えば屋根または屋根を支持する梁などの躯体の一部分が、一対の傾斜部が上に凸となるように連結された山形形状に構成されたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-141954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の建築物の躯体では、山形形状に構成された山形部分は、一対の傾斜部の内部に、厚み方向の中央位置よりも下方に配置された下側主筋と、厚み方向の中央位置よりも上方に配置された上側主筋と、一方の傾斜部と他方の傾斜部とに跨るとともに一対の傾斜部の両方において上側連結筋に沿って配置された上側連結筋と、一方の傾斜部と他方の傾斜部とに跨るとともに一対の傾斜部の両方において下側主筋に沿って配置された下側連結筋とが埋設された構成とされるのが一般的である。
【0005】
しかし、下側連結筋が一対の傾斜部の両方において下側主筋に沿って配置された構成では、屋根の荷重により下側連結筋にスラスト荷重(下側主筋に沿う方向の荷重)が生じると、下側連結筋から下側連結筋の下側にあるコンクリート部に下向きの荷重が加わって当該コンクリート部が破壊される虞があり、その対策が必要になる、という問題点があった。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、下側連結筋の下側にあるコンクリート部が破壊されることを防止することが可能な建築物の躯体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の建築物の躯体は、鉄筋コンクリート造の建築物の躯体であって、それぞれ厚み方向の中央位置よりも下方に配置された下側主筋と前記中央位置よりも上方に配置された上側主筋とを備えた一対の傾斜部が連結して構成された上に凸の山形部分と、一方の前記傾斜部と他方の前記傾斜部とに跨って配置され、一方の前記傾斜部の内部において前記下側主筋に沿って配置されるとともに他方の前記傾斜部の内部において前記中央位置よりも上方で前記下側主筋に平行に配置された下側連結筋と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の建築物の躯体は、上記構成において、一方の前記傾斜部と他方の前記傾斜部とに跨って配置され、一方の前記傾斜部の内部及び他方の前記傾斜部の内部において前記上側主筋に沿って配置された上側連結筋をさらに有するのが好ましい。
【0009】
本発明の建築物の躯体は、上記構成において、前記山形部分が、前記建築物の屋根または前記屋根を支持する梁であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、下側連結筋の下側にあるコンクリート部が破壊されることを防止することが可能な建築物の躯体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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