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公開番号
2024142212
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023054282
出願日
2023-03-29
発明の名称
屋根下葺材
出願人
セーレン株式会社
代理人
主分類
E04D
12/00 20060101AFI20241003BHJP(建築物)
要約
【課題】本発明は、薄くても優れた釘穴防水性が得られ、軽量で持ち運びやすく、作業性も良く重ね葺きしても段差を生じ難いので屋根上葺材の施工品位を低下させない屋根下葺材を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる屋根下葺材は、粘着樹脂層の両面に低密度ポリエチレンフィルムおよび不織布が順に積層されている屋根下葺材であって、前記粘着樹脂層がゴム系組成物であり、最小厚みが90μm以上であり、前記低密度ポリエチレンフィルムの凹部深さが5.0μm以下である屋根下葺材である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着樹脂層の両面に低密度ポリエチレンフィルムおよび不織布が順に積層されている屋根下葺材であって、
前記粘着樹脂層がゴム系組成物であり、最小厚みが90μm以上であり、
前記低密度ポリエチレンフィルムの凹部深さが5.0μm以下である屋根下葺材。
続きを表示(約 75 文字)
【請求項2】
総重量が400~700g/m
2
であり、総厚みが500~800μmである請求項1に記載の屋根下葺材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、瓦などの屋根上葺材の下側に用いられる屋根下葺材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、屋根下葺材に使用される材料には、アスファルト系とゴム改質アスファルト系の組成物でできた屋根下葺材が知られている。アスファルト系材料を用いる方法として、例えば、特許文献1が挙げられる。アスファルト系材料は摂氏0~70℃の範囲で、ある程度の流動性を有しているため、釘を打ち込んで出来た釘穴を埋める効果があり、防水性能を発揮する。しかしながら、防水性能を発揮するためには、アスファルトが充分に流動して釘穴を塞ぐ必要がある。そのためには、流動量を確保するためには厚みが必要となる。そのため重くなり持運び作業に支障が出る。また重ね葺きした時に厚みによって段差が大きくなるため、屋根上葺材が綺麗に施工出来ず、外観品位を落してしまう虞がある。
【0003】
また、弾性に優れたゴム系材料を用いる方法が知られており、例えば、特許文献2が挙げられる。ゴム系材料は弾性に優れているため、釘穴を締め付ける効果があり、防水性能を発揮する。しかしながら、その弾性力を発揮して釘穴を締め付けるには充分な厚みが必要となる。そのため重量物になり持運び作業に支障が出る。また重ね葺きした時に厚みによって段差が大きくなるため、屋根上葺材が綺麗に施工出来ず、外観品位を落してしまう虞がある。
【0004】
また施工方法は異なるが、出願人は特許文献3を提案しており、ゴム系素材に粘着性を付与させた樹脂層を屋根下葺材の下層に設け、屋根板に直接貼り付ける屋根下葺材を開示している。粘着性と柔軟性によって釘に密着して釘穴を塞ぎ防水性能を発揮するが、粘着層が表面に備えられているため、作業中の誤りで粘着層が建材へくっついたり、脱落したりする虞がある。また野地板の接着に充分な粘着層の厚みが必要となるため、重量物になり持運び作業に支障が出たり、また重ね葺きしていくと厚みによって段差が出来るため、屋根上葺材が綺麗に施工出来ず、外観品位を落してしまったりする虞がある。また使用上、粘着層に積層した離型紙を がして施工するため、ゴミが出てしまう。
【0005】
また、出願人は、特許文献4のように、アスファルト系とゴム系素材を用いない屋根下葺材を提案している。吸水膨潤樹脂の層を設けることで、薄くて軽量でも釘穴防水性を発揮している。しかしながら、瞬間的に吸水膨潤するわけではないので、施工中に激しく降雨した場合は下地の合板を少し濡らしてしまう虞があり、更なる釘穴防水性が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-36122号公報
特開平4-238945号公報
再公表特許2016/027799号
再公表特許2012/026532号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、薄くても優れた釘穴防水性が得られ、軽量で持ち運びやすく、作業性も良く重ね葺きしても段差を生じ難いので屋根上葺材の施工品位を低下させない屋根下葺材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる屋根下葺材は、粘着樹脂層の両面に低密度ポリエチレンフィルムおよび不織布が順に積層されている屋根下葺材であって、前記粘着樹脂層がゴム系組成物であり、最小厚みが90μm以上であり、前記低密度ポリエチレンフィルムの凹部深さが5.0μm以下である。
【0009】
また、総重量が400~700g/m
2
であり、総厚みが500~800μmであると好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、薄くても釘穴防水性が得られ、軽量で持ち運びやすく、重ね葺きしても段差を生じ難いので屋根上葺材の施工品位を低下させない屋根下葺材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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