TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024179590
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098556
出願日2023-06-15
発明の名称杭施工方法、杭撤去方法および杭構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E02D 5/34 20060101AFI20241219BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】騒音および振動を抑制できるとともに、杭構造の撤去を効率よく行うことができる杭施工方法、杭撤去方法および杭構造を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る杭施工方法は、所定期間が経過した後に撤去される杭構造100を施工する杭施工方法であって、地盤に掘削孔2を形成する工程と、掘削孔2に、杭構造100の撤去時に静的破砕剤50が注入される配管20が固定された鉄筋かご10を建て込む工程と、配管20が固定された鉄筋かご10が建て込まれた掘削孔2にコンクリートを打設することによって、鉄筋かご10および配管20を埋設するコンクリート部40を形成する工程と、を備える。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
所定期間が経過した後に撤去される杭構造を施工する杭施工方法であって、
地盤に掘削孔を形成する工程と、
前記掘削孔に、前記杭構造の撤去時に静的破砕剤が注入される配管が固定された鉄筋かごを建て込む工程と、
前記配管が固定された前記鉄筋かごが建て込まれた前記掘削孔にコンクリートを打設することによって、前記鉄筋かごおよび前記配管を埋設するコンクリート部を形成する工程と、
を備える、
杭施工方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載の杭施工方法によって施工された杭構造を撤去する杭撤去方法であって、
平面視において前記コンクリート部を囲むように前記地盤に管状のケーシングを配置して、前記地盤に前記ケーシングを圧入する工程と、
前記配管に前記静的破砕剤を注入し、前記静的破砕剤および前記配管を膨張させて前記コンクリート部にひび割れを生じさせる工程と、
前記ひび割れが生じた前記コンクリート部を前記掘削孔から排出する工程と、
を備える、
杭撤去方法。
【請求項3】
所定期間が経過した後に撤去される杭構造であって、
コンクリート部と、
前記コンクリート部に埋設されている鉄筋かごと、
前記コンクリート部に埋設されており、前記鉄筋かごに固定されるとともに前記杭構造の撤去時に静的破砕剤が注入される配管と、
を備え、
前記配管の下端部は封止されており、
前記配管に前記静的破砕剤が注入されたときに、前記配管の内部の前記静的破砕剤および前記配管が膨張するとともに前記コンクリート部にひび割れが生じる、
杭構造。
【請求項4】
複数の前記配管と、
複数の前記配管が固定された配管固定帯筋と、
を備える、
請求項3に記載の杭構造。
【請求項5】
前記配管は、前記配管が膨張するときに前記配管の他の部位に比べて破断しやすい脆弱部を有する、
請求項3または請求項4に記載の杭構造。
【請求項6】
前記配管は、樹脂によって構成されている、
請求項3または請求項4に記載の杭構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、杭構造を施工する杭施工方法、杭撤去方法および杭構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、既設コンクリート杭の撤去方法が記載されている。撤去方法は、管状化工程と、分割工程と、ケーシング圧入工程と、撤去工程とを備える。管状化工程では、既設コンクリート杭の外周部が残されつつ既設コンクリート杭の内側がくり抜かれ、分割工程では管状にされた既設コンクリート杭が輪切りにされる。ケーシング圧入工程では地中にケーシングが圧入され既設コンクリート杭をケーシングによって囲繞し、撤去工程ではケーシングに囲繞された既設コンクリート杭が撤去される。
【0003】
特許文献2には、重機による既設杭の撤去方法が記載されている。この撤去方法では、オーガー重機およびケーシングドリルが用いられる。まず、ケーシングドリルを既設杭の真上に配置し、ケーシングドリルを駆動させて地盤を掘削しながらケーシングドリルを地盤に圧入する。ケーシングドリルの内側かつ既設杭の外側に位置する掘削土砂を排出し、既設杭の頭にワイヤロープを巻き付ける。そして、ワイヤロープを引き上げることにより、既設杭の引き抜きが行われる。
【0004】
特許文献3には、コンクリート構造物の破壊方法が記載されている。この破壊方法では、放電用カートリッジを備える破壊装置が用いられる。放電用カートリッジは、構造物の破壊孔に装填される放電衝撃破壊具である。破壊孔に装填された放電用カートリッジに電気エネルギーが供給されると、瞬時に大きい衝撃波が発生し、衝撃波による破壊力によって構造物が破壊可能領域の範囲で破壊される。
【0005】
特許文献4には、円柱状の既設コンクリート杭を撤去する方法が記載されている。この方法では、既設コンクリート杭のうち鉄筋が埋設されている外周部以外の部分が掘削され、残された既設コンクリート杭の外周部が破砕される。そして、コンクリート杭を囲繞するケーシングを地盤に圧入し、残された既設コンクリート杭の外周部がさらに破砕されて地上に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-129955号公報
特開平5-140934号公報
特許第3886355号公報
特許第5303352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述した杭構造の撤去では、ケーシングの内側において既設の杭構造が破砕装置によって破砕されてから地上に排出される。しかしながら、破砕装置によって杭構造を破砕するときには破砕に伴う騒音および振動が発生する。さらに、状況によっては破砕装置による破砕に大きなパワーが必要となるので、杭構造の撤去を効率よく行えないという現状がある。
【0008】
本開示は、騒音および振動を抑制できるとともに、杭構造の撤去を効率よく行うことができる杭施工方法、杭撤去方法および杭構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本開示に係る杭施工方法は、所定期間が経過した後に撤去される杭構造を施工する杭施工方法である。杭施工方法は、地盤に掘削孔を形成する工程と、掘削孔に、杭構造の撤去時に静的破砕剤が注入される配管が固定された鉄筋かごを建て込む工程と、配管が固定された鉄筋かごが建て込まれた掘削孔にコンクリートを打設することによって、鉄筋かごおよび配管を埋設するコンクリート部を形成する工程と、を備える。
【0010】
(2)本開示に係る杭撤去方法は、前述した杭施工方法によって施工された杭構造を撤去する杭撤去方法である。杭撤去方法は、平面視においてコンクリート部を囲むように地盤に管状のケーシングを配置して、地盤にケーシングを圧入する工程と、配管に静的破砕剤を注入し、静的破砕剤および配管を膨張させてコンクリート部にひび割れを生じさせる工程と、ひび割れが生じたコンクリート部を掘削孔から排出する工程と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

鹿島建設株式会社
整流壁
16日前
鹿島建設株式会社
建込み方法
2日前
鹿島建設株式会社
トンネル掘削機
22日前
鹿島建設株式会社
揚重実績取得システム
4日前
鹿島建設株式会社
除去装置および除去方法
3日前
鹿島建設株式会社
水硬性硬化体の製造方法
4日前
鹿島建設株式会社
配筋用架台および配筋構造
10日前
鹿島建設株式会社
トンネル内面形状測定システム
4日前
鹿島建設株式会社
光ファイバーケーブル設置構造
9日前
鹿島建設株式会社
構造物および構造物の構築方法
23日前
鹿島建設株式会社
杭施工方法、杭撤去方法および杭構造
2日前
鹿島建設株式会社
杭施工方法、杭撤去方法および杭構造
9日前
鹿島建設株式会社
炭酸ガス固定化水硬性硬化体の製造方法
23日前
鹿島建設株式会社
床版揚重装置、床版設置方法及び床版撤去方法
23日前
鹿島建設株式会社
鋼板コンクリート構造の施工方法
9日前
株式会社北川鉄工所
炭酸ガス固定化装置、炭酸ガスの固定化方法、コンクリートの製造方法
11日前
住友建機株式会社
ショベル
10日前
鹿島建設株式会社
建込み方法
2日前
ジーネットワーク株式会社
低空頭FRP.Tube合成杭
11日前
個人
アンカーボルト支持装置
11日前
スーパーレジンクラフト株式会社
防塵板付消波装置
10日前
日立建機株式会社
作業車両
4日前
三陽機器株式会社
作業機の作業部連結構造
4日前
小岩金網株式会社
布団篭の本体パネル及び布団篭
15日前
ジャパンパイル株式会社
回転埋設杭
11日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
4日前
あおみ建設株式会社
三点式杭打ち機のリーダ鉛直自動補正システム
10日前
カナデビア株式会社
異常検出装置および異常検出方法
9日前
株式会社東芝
蓋の開閉装置
11日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械
9日前
スエヒロシステム株式会社
ねじ式平ライナー及びその取付工具
9日前
鹿島建設株式会社
杭施工方法、杭撤去方法および杭構造
2日前
大成建設株式会社
杭基礎構造、及び杭基礎構造の構築方法
3日前
鹿島建設株式会社
杭施工方法、杭撤去方法および杭構造
9日前
住友重機械工業株式会社
作業機械、及び作業機械の移動制御システム
9日前
ヤンマーホールディングス株式会社
電動式作業機械
9日前
続きを見る