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公開番号2025001464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023101073
出願日2023-06-20
発明の名称コンクリートリング用ユニット及びコンクリートリング用ユニットの製作方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E02D 27/12 20060101AFI20241225BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】コンクリートリングの水平力の伝達性能を高めることのできるコンクリートリング用ユニット等を提供する。
【解決手段】コンクリートリング用ユニット1は、杭頭部と上部構造を、両者間の相対的な回転変位を許容しながら水平変位を拘束する状態に接合するコンクリートリングを構成する。コンクリートリング用ユニット1は、コンクリートリングの内周面に沿って配置される鋼板リング2-1と、鋼板リング2-1の外面に接するように外面に沿って設けられるスパイラル筋3-1とを有する。スパイラル筋3-1は、杭頭部若しくは上部構造から加わる水平力に対しコンクリートリングを補強するための補強部材として機能する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
杭頭部と上部構造を、両者間の相対的な回転変位を許容しながら水平変位を拘束する状態に接合するコンクリートリングを構成するコンクリートリング用ユニットであり、
前記コンクリートリングの内周面に沿って配置される筒状部材と、
前記筒状部材の外面に接するように前記外面に沿って設けられる、前記杭頭部若しくは上部構造から加わる水平力に対し前記コンクリートリングを補強するための補強部材と、
を有することを特徴とするコンクリートリング用ユニット。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記補強部材は、前記筒状部材の周方向に配置されるスパイラル筋であることを特徴とする請求項1記載のコンクリートリング用ユニット。
【請求項3】
前記補強部材は、前記筒状部材の外面に固定される、前記筒状部材の軸方向に延伸するリブであることを特徴とする請求項1記載のコンクリートリング用ユニット。
【請求項4】
前記筒状部材の外面に、前記スパイラル筋を前記筒状部材の外面に沿って配置するための位置決め部材が設けられたことを特徴とする請求項2記載のコンクリートリング用ユニット。
【請求項5】
前記リブに、前記コンクリートリング内に埋設される補強筋を配置するための孔または切欠きが設けられたことを特徴とする請求項3記載のコンクリートリング用ユニット。
【請求項6】
請求項2記載のコンクリートリング用ユニットの製作方法であって、
前記筒状部材を、その軸方向を上下にして配置した状態で、前記スパイラル筋を、前記筒状部材の上から前記筒状部材の外面に沿って落とし込んで設置することを特徴とするコンクリートリング用ユニットの製作方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、杭頭部と上部構造の接合に用いるコンクリートリング用ユニット等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
既製杭や場所打ちコンクリート杭等の杭頭部とパイルキャップ等の上部構造とを接合する接合方法として、定着筋を用いる方法や、コンクリートリングを用いたCP工法(キャプリングパイル工法またはキャブテンパイル工法)が知られている。
【0003】
定着筋を用いる前者の方法では杭頭部と上部構造とが剛接されるが、後者のCP工法では、杭頭部と上部構造を接続する定着筋が無いため両者が剛接されず、杭頭部と上部構造の相対的な回転変位が許容される。そのため、杭頭部に曲げが生じた際の杭頭部の応力が低減され、杭頭部の損傷を防止することができる。
【0004】
CP工法の基本構造は、図11に示すように杭20の杭頭部にコンクリートリング100をかぶせ、コンクリートリング100の上部を上部構造30のコンクリートに埋設するものであり、杭頭部と上部構造30の相対的な水平変位はコンクリートリング100によって拘束される。CP工法では、地震等により杭頭部に生じる水平力をコンクリートリング100に伝達させる構造になっており、杭頭部とコンクリートリング100の高さ方向の重複部分が水平力を伝達できる範囲である。この水平力は、コンクリートリング100を介して上部構造30に伝達される。
【0005】
特許文献1には、コンクリートリングの構成部材であるコンクリートリング用ユニットとして、筒状の内環と外環の間を連結材で連結したものが記載されており、内環と外環の間にコンクリートを打設することでコンクリートリングが形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5830441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、杭体性能が向上し、建物を支持する杭本数が従来と比べて減少したため、杭1本に作用する水平力が大きくなっている。また、設計で考慮しなければならない地震荷重も大きくなっている。そのため、コンクリートリングの水平力の伝達性能を高める必要がある。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、コンクリートリングの水平力の伝達性能を高めることのできるコンクリートリング用ユニット等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するための第1の発明は、杭頭部と上部構造を、両者間の相対的な回転変位を許容しながら水平変位を拘束する状態に接合するコンクリートリングを構成するコンクリートリング用ユニットであり、前記コンクリートリングの内周面に沿って配置される筒状部材と、前記筒状部材の外面に接するように前記外面に沿って設けられる、前記杭頭部若しくは上部構造から加わる水平力に対し前記コンクリートリングを補強するための補強部材と、を有することを特徴とするコンクリートリング用ユニットである。
【0010】
本発明のコンクリートリング用ユニットでは、杭頭部や上部構造からコンクリートリングに加わる水平力に対してコンクリートリングを補強する補強部材を、筒状部材の外面に接するように当該外面に沿って設ける。これにより、コンクリートリングの水平力に対する抵抗性が向上し、コンクリートリングによって大きな水平力を伝達できるようになる。
(【0011】以降は省略されています)

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