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公開番号2024169099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086295
出願日2023-05-25
発明の名称床版揚重装置、床版設置方法及び床版撤去方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類E01D 21/00 20060101AFI20241128BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】運搬車両により運搬可能な床版揚重装置の揚重高さを高くする。
【解決手段】床版揚重装置100は、床版2を吊り上げ可能な揚重機構70と、揚重機構を保持する上側保持体32と、上側保持体32に取り付けられる複数の支柱40と、を備え、支柱40は、一端が上側保持体32に接続される第1支柱41と、第1支柱41の他端に接続されるヒンジ部42と、一端がヒンジ部42に接続される第2支柱43と、を有し、床版揚重装置100は、第1支柱41と第2支柱43とがヒンジ部42を介して折り畳まれた第1形態と、第1支柱41と第2支柱43とがヒンジ部42を介して一直線状に展開された第2形態と、に支柱40の形態を変化させる形態変更機構60をさらに備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
床版揚重装置であって、
床版を吊り上げ可能な揚重機構と、
前記揚重機構を保持する保持体と、
前記保持体に取り付けられる複数の支柱と、を備え、
前記支柱は、一端が前記保持体に接続される第1支柱と、前記第1支柱の他端に接続されるヒンジ部と、一端が前記ヒンジ部に接続される第2支柱と、を有し、
前記床版揚重装置は、前記第1支柱と前記第2支柱とが前記ヒンジ部を介して折り畳まれた第1形態と、前記第1支柱と前記第2支柱とが前記ヒンジ部を介して一直線状に展開された第2形態と、に前記支柱の形態を変化させる形態変更機構をさらに備える、
床版揚重装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前後方向に配置された2つの前記支柱の前記ヒンジ部が両端部に取り付けられるヒンジ接続部材をさらに備え、
前記形態変更機構は、
前記ヒンジ接続部材に沿って移動可能な移動部材と、
前記ヒンジ接続部材によって前記ヒンジ部が連結された2つの前記支柱のうちの一方の前記支柱の前記第1支柱と前記移動部材とを連結する第1リンク部材と、
前記ヒンジ接続部材によって前記ヒンジ部が連結された2つの前記支柱のうちの一方の前記支柱の前記第2支柱と前記移動部材とを連結する第2リンク部材と、
前記ヒンジ接続部材に沿って前記移動部材を移動させる移動機構と、を有し、
前後方向に配置された2つの前記支柱は、
前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材が連結された前記支柱側へと前記移動部材が前記移動機構によって移動することにより前記第1形態となり、
前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材が連結されていない前記支柱側へと前記移動部材が前記移動機構によって移動することにより前記第2形態となる、
請求項1に記載の床版揚重装置。
【請求項3】
前記第1支柱及び前記第2支柱の少なくとも一方には、前記第2形態において上下方向に伸縮可能な伸縮機構が設けられる、
請求項1または2に記載の床版揚重装置。
【請求項4】
前記保持体と前記支柱とを水平方向において連結する水平連結部材と、
前記保持体と前記水平連結部材との連結位置を中心に水平面内において前記水平連結部材を回動させる回動機構と、をさらに備え、
前記保持体に対する前記支柱の位置は、前記回動機構により回動される前記水平連結部材の位置に応じて変化する、
請求項1または2に記載の床版揚重装置。
【請求項5】
走行機構を取り付け可能な下側ユニットと、前記下側ユニットに接続される上側ユニットと、を備え、
前記上側ユニットには、前記揚重機構、前記保持体及び前記支柱が設けられ、
前記第2支柱の他端が前記下側ユニットに連結される、
請求項1または2に記載の床版揚重装置。
【請求項6】
運搬車両に積載されて搬入された新設床版を門型のフレームを有する床版移送装置により搬送台車に移載し、前記搬送台車に移載された前記新設床版を門型のフレームを有する床版設置装置により設置する床版設置方法であって、
前記床版移送装置は、前記新設床版を吊り上げ可能な揚重機構と、前記揚重機構を保持する保持体と、前記保持体を支持する複数の支柱と、を備え、
前記支柱は、一端が前記保持体に接続される第1支柱と、前記第1支柱の他端に接続されるヒンジ部と、一端が前記ヒンジ部に接続される第2支柱と、を有し、前記第1支柱と前記第2支柱とが前記ヒンジ部を介して折り畳まれた第1形態と、前記第1支柱と前記第2支柱とが前記ヒンジ部を介して一直線状に展開された第2形態と、に変形可能であり、
前記床版移送装置は、前記支柱が前記第2形態となった状態において、前記新設床版を揚重可能な前記門型のフレームを有する状態となり、
前記運搬車両は、前記新設床版が積載される荷台の床面よりも運転室が高く、一般道路を走行して前記新設床版を搬入するトラックであり、
前記床版移送装置によって揚重される前記新設床版の下面の最高高さは、前記運搬車両の前記運転室の高さよりも高く設定される、
床版設置方法。
【請求項7】
前記床版移送装置は、走行機構をさらに備え、
前記床版移送装置は、前記運搬車両の前記荷台から吊り上げた前記新設床版を前記搬送台車へと移載する際、停車した前記運搬車両の前記運転室の上方を、揚重された前記新設床版が通過するように、前記走行機構により移動する、
請求項6に記載の床版設置方法。
【請求項8】
門型のフレームを有する床版撤去装置により既設床版を搬送台車に移載し、前記搬送台車に移載された前記既設床版を門型のフレームを有する床版移送装置により運搬車両に移載し、前記既設床版を撤去する床版撤去方法であって、
前記床版移送装置は、前記既設床版を吊り上げ可能な揚重機構と、前記揚重機構を保持する保持体と、前記保持体を支持する複数の支柱と、を備え、
前記支柱は、一端が前記保持体に接続される第1支柱と、前記第1支柱の他端に接続されるヒンジ部と、一端が前記ヒンジ部に接続される第2支柱と、を有し、前記第1支柱と前記第2支柱とが前記ヒンジ部を介して折り畳まれた第1形態と、前記第1支柱と前記第2支柱とが前記ヒンジ部を介して一直線状に展開された第2形態と、に変形可能であり、
前記床版移送装置は、前記支柱が前記第2形態となった状態において、前記既設床版を揚重可能な前記門型のフレームを有する状態となり、
前記運搬車両は、前記既設床版が積載される荷台の床面よりも運転室が高く、一般道路を走行して前記既設床版を搬出するトラックであり、
前記床版移送装置によって揚重される前記既設床版の下面の最高高さは、前記運搬車両の前記運転室の高さよりも高く設定される、
床版撤去方法。
【請求項9】
前記床版移送装置は、走行機構をさらに備え、
前記床版移送装置は、前記運搬車両の前記荷台から吊り上げた前記既設床版を前記搬送台車へと移載する際、停車した前記運搬車両の前記運転室の上方を、揚重された前記既設床版が通過するように、前記走行機構により移動する、
請求項8に記載の床版撤去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床版を揚重する床版揚重装置、床版揚重装置を用いた床版設置方法及び床版揚重装置を用いた床版撤去方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、床版を撤去または設置する床版揚重装置が開示されている。この床版揚重装置は、トレーラによる運搬を容易とするために、門形の脚部が上下方向及び幅方向に伸縮する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-232426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の床版揚重装置が揚重作業を行う際の装置の全高や全幅は、伸縮機構の伸縮量に応じて決まるが、トレーラによる運搬を可能とするためには、収縮した状態の伸縮機構の長さが規定の長さを超えないようにする必要があり、伸縮機構の伸縮量が制限されることになる。このように伸縮機構の伸縮量が制限されると、例えば、揚重作業時における床版揚重装置の全高を十分に高くすることができず、結果として、床版を要求される高さまで揚重することができないおそれがある。
【0005】
本発明は、運搬車両により運搬可能な床版揚重装置の揚重高さを高くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、床版を吊り上げ可能な揚重機構と、揚重機構を保持する保持体と、保持体に取り付けられる複数の支柱と、を備える床版揚重装置であって、支柱は、一端が保持体に接続される第1支柱と、第1支柱の他端に接続されるヒンジ部と、一端がヒンジ部に接続される第2支柱と、を有し、床版揚重装置は、第1支柱と第2支柱とがヒンジ部を介して折り畳まれた第1形態と、第1支柱と第2支柱とがヒンジ部を介して一直線状に展開された第2形態と、に支柱の形態を変化させる形態変更機構をさらに備える。
【0007】
また、本発明は、運搬車両に積載されて搬入された新設床版を門型のフレームを有する床版移送装置により搬送台車に移載し、搬送台車に移載された新設床版を門型のフレームを有する床版設置装置により設置する床版設置方法であって、床版移送装置は、新設床版を吊り上げ可能な揚重機構と、揚重機構を保持する保持体と、保持体を支持する複数の支柱と、を備え、支柱は、一端が保持体に接続される第1支柱と、第1支柱の他端に接続されるヒンジ部と、一端がヒンジ部に接続される第2支柱と、を有し、第1支柱と第2支柱とがヒンジ部を介して折り畳まれた第1形態と、第1支柱と第2支柱とがヒンジ部を介して一直線状に展開された第2形態と、に変形可能であり、床版移送装置は、支柱が第2形態となった状態において、新設床版を揚重可能な門型のフレームを有する状態となり、運搬車両は、新設床版が積載される荷台の床面よりも運転室が高く、一般道路を走行して新設床版を搬入するトラックであり、床版移送装置によって揚重された新設床版の下面の最高高さは、運搬車両の運転室の高さよりも高く設定される。
【0008】
また、本発明は、門型のフレームを有する床版撤去装置により既設床版を搬送台車に移載し、搬送台車に移載された既設床版を門型のフレームを有する床版移送装置により運搬車両に移載し、既設床版を撤去する床版撤去方法であって、床版移送装置は、既設床版を吊り上げ可能な揚重機構と、揚重機構を保持する保持体と、保持体を支持する複数の支柱と、を備え、支柱は、一端が保持体に接続される第1支柱と、第1支柱の他端に接続されるヒンジ部と、一端がヒンジ部に接続される第2支柱と、を有し、第1支柱と第2支柱とがヒンジ部を介して折り畳まれた第1形態と、第1支柱と前記第2支柱とがヒンジ部を介して一直線状に展開された第2形態と、に変形可能であり、床版移送装置は、支柱が第2形態となった状態において、既設床版を揚重可能な門型のフレームを有する状態となり、運搬車両は、既設床版が積載される荷台の床面よりも運転室が高く、一般道路を走行して既設床版を搬出するトラックであり、床版移送装置によって揚重された既設床版の下面の最高高さは、運搬車両の運転室の高さよりも高く設定される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、運搬車両により運搬可能な床版揚重装置の揚重高さを高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
床版更新作業を説明するための概略図である。
床版撤去方法について説明するための概略図である。
床版設置方法について説明するための概略図である。
本発明の実施形態に係る床版揚重装置の側面図である。
本発明の実施形態に係る床版揚重装置の平面図である。
本発明の実施形態に係る床版揚重装置の背面図である。
下側ユニットの運搬状態を示す図である。
上側ユニットの運搬状態を示す図である。
下側ユニットを荷台から降ろす工程を順に説明するための図である。
上側ユニットを荷台から降ろす工程を順に説明するための図である。
上側ユニットを荷台から降ろす工程を順に説明するための図であり、図10(c)に続く状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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