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公開番号
2024177535
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024177041,2021030093
出願日
2024-10-09,2021-02-26
発明の名称
鋼板コンクリート構造の施工方法
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04B
2/56 20060101AFI20241212BHJP(建築物)
要約
【課題】施工に係る部品の取扱いの負担を軽減する鋼板コンクリート構造及びその施工方法を提供する。
【解決手段】鋼板コンクリート構造壁1は、一対の表面鋼板3と、表面鋼板3同士の間の空間に打設されたコンクリートからなるコンクリート部5と、表面鋼板3同士を接続するとともにコンクリート部5に埋込まれた隔壁部9と、を備え、隔壁部9は、各々の表面鋼板3から面外方向に立ち上がるように設けられた板状の鋼製の立設板部17と、立設板部17同士を連結する立設板連結部21と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の表面鋼板と、前記表面鋼板同士を接続する隔壁部と、を有する鋼殻体と、
前記表面鋼板同士の間の空間に打設されたコンクリートからなるコンクリート部と、を備える鋼板コンクリート構造の施工方法であって、
前記隔壁部を形成する隔壁部形成工程と、前記表面鋼板を形成する表面鋼板形成工程と、を有し前記鋼殻体を形成する鋼殻体形成工程を備え、
前記隔壁部形成工程では、
前記表面鋼板の少なくとも一部をなす鋼製の表面鋼板部品と、前記表面鋼板部品から面外方向に立ち上がるように設けられた板状の鋼製の立設板部と、を有する鋼板ユニットの前記立設板部を他の前記鋼板ユニットの前記立設板部に連結して一対の前記立設板部を含む前記隔壁部を形成し、
前記表面鋼板形成工程では、
前記鋼板ユニットの前記表面鋼板部品を前記表面鋼板の幅方向に複数連結して前記表面鋼板を形成し、
前記鋼板ユニットにおける前記立設板部は、前記表面鋼板部品の中央位置から前記幅方向にずれた位置に設けられており、
前記鋼殻体形成工程で形成される前記鋼殻体では、
一方の前記表面鋼板における前記表面鋼板部品同士の連結部と、他方の前記表面鋼板における前記表面鋼板部品同士の連結部と、が互いに前記幅方向にずれて位置している、
鋼板コンクリート構造の施工方法。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記鋼殻体の内部に前記コンクリートを打設して前記コンクリート部を形成するコンクリート打設工程、を更に備える、請求項1に記載の鋼板コンクリート構造の施工方法。
【請求項3】
前記隔壁部形成工程では、
立ち上がり方向に互いに間隔をあけて配置された前記立設板部同士の間に架け渡すように配置された複数の添接板を介して前記立設板部同士が連結され、
前記添接板同士が間隔をあけて配置され当該添接板同士の間且つ前記立設板部同士の間に前記隔壁部を貫通する開口が形成される、請求項1又は2に記載の鋼板コンクリート構造の施工方法。
【請求項4】
前記鋼殻体の内部空間に施工作業者が入り、前記開口を移動用通路として前記内部空間を移動しながら前記施工作業者が所定の作業を行う工程を更に備える、請求項3に記載の鋼板コンクリート構造の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板コンクリート構造の施工方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の鋼板コンクリート壁の施工方法が知られている。この施工方法で用いられる鋼板ブロックは、表面鋼板の一部をなす表裏一対の鋼板部と鋼板部同士を連結する隔壁部とを一体化したものである。この鋼板ブロックを積み上げるとともに各鋼板ブロックの内部にコンクリートを充填し、鋼板ブロックの外壁面端部同士を接合することで、鋼板コンクリート壁が構築される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭61-261550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の施工方法で使用される鋼板ブロックは、中空構造ではあるものの構築される鋼板コンクリート壁の壁厚に相当する厚みをもち、嵩が大きいものである。このように使用する部品の嵩が大きい場合には、工場から施工現場までの部品の運搬の効率が低下し、施工現場での部品の取り回しや保管のスペースも大きくする必要がある、といったように、部品の取扱いに関する負担が大きくなる。
【0005】
そこで、本発明は、施工に係る部品の取扱いの負担を軽減する鋼板コンクリート構造の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の鋼板コンクリート構造は、一対の表面鋼板と、表面鋼板同士の間の空間に打設されたコンクリートからなるコンクリート部と、表面鋼板同士を接続するとともにコンクリート部に埋込まれた隔壁部と、を備え、隔壁部は、各々の表面鋼板から面外方向に立ち上がるように設けられた板状の鋼製の立設板部と、立設板部同士を連結する立設板連結部と、を有する。
【0007】
立設板連結部は、立ち上がり方向に互いに間隔をあけて配置された立設板部同士の間に架け渡すように配置され立設板部同士の連結に介在する複数の添接板を有し、添接板同士が互いに間隔をあけて配置され当該添接板同士の間且つ立設板部同士の間に隔壁部を貫通する開口が形成されている、こととしてもよい。
【0008】
表面鋼板は面内方向に連結された複数の鋼製の表面鋼板部品を有しており、一方の表面鋼板における表面鋼板部品同士の連結部と、他方の表面鋼板における表面鋼板部品同士の連結部と、が互いに面内方向にずれて位置している、こととしてもよい。
【0009】
本発明の鋼板コンクリート構造の施工方法は、一対の表面鋼板と、表面鋼板同士の間の空間に打設されたコンクリートからなるコンクリート部と、表面鋼板同士を接続するとともにコンクリート部に埋込まれた隔壁部と、を備える鋼板コンクリート構造の施工方法であって、表面鋼板の少なくとも一部をなす鋼製の表面鋼板部品と、表面鋼板部品から面外方向に立ち上がるように設けられた板状の鋼製の立設板部と、を有する鋼板ユニットの立設板部を他の鋼板ユニットの立設板部に連結して一対の立設板部を含む隔壁部を形成する隔壁部形成工程を備える。
【0010】
鋼板コンクリート構造の施工方法は、隔壁部形成工程を含み一対の表面鋼板と隔壁部とを有する鋼殻体を形成する鋼殻体形成工程と、鋼殻体の内部にコンクリートを打設してコンクリート部を形成するコンクリート打設工程と、を備える、こととしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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