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公開番号2024168984
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086135
出願日2023-05-25
発明の名称構造物および構造物の構築方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20241128BHJP(建築物)
要約【課題】内部空間を有する構造物を、内部空間をできるだけ使用せずに構築できる構造物等を提供する。
【解決手段】構造物1は内部空間を有する。構造物1は、一対のトラス材111の上端部112同士をヒンジ接合したフレーム11を有し、内部空間を覆うように配置される被覆体10と、平面の所定方向に沿って延びる一対のガイドレール21と、を備える。各トラス材111の下端部113は、一対のガイドレール21のそれぞれに設けた移動部114にヒンジ接合され、移動部114をガイドレール21に沿って上記所定方向にスライド可能とすることで、免震機能が実現される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部空間を有する構造物であって、
一対の被覆部材の上端部同士をヒンジ接合したフレームを有し、前記内部空間を覆うように配置される被覆体と、
平面の所定方向に沿って延びる一対のガイド材と、
を備え、
各被覆部材の下端部を、一対のガイド材のそれぞれに設けた移動部にヒンジ接合し、前記移動部を前記ガイド材に沿って前記所定方向にスライド可能とすることで、免震機能を持つようにしたことを特徴とする構造物。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記被覆部材はトラス材であることを特徴とする請求項1記載の構造物。
【請求項3】
前記フレームは、前記所定方向に間隔を空けて複数配置され、隣り合う前記フレーム同士が繋ぎ材により連結されたことを特徴とする請求項1記載の構造物。
【請求項4】
前記被覆部材の下部は、上方に向かうにつれ前記内部空間側に向かうように、鉛直方向に対して傾斜して配置され、
前記ガイド材が設置される下部構造の頂部が、前記被覆部材の下部の傾斜と直交するように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の構造物。
【請求項5】
請求項1記載の構造物の構築方法であって、
前記被覆体を内部空間を覆うように配置する際に、
前記フレームを構築する工程と、
前記フレームを前記ガイド材に沿って所定位置までスライドさせる工程と、
を実施することを特徴とする構造物の構築方法。
【請求項6】
前記フレームを構築する際に、
一対の前記被覆部材の上端部同士をヒンジ接合したフレームを、両被覆部材の下部が開いた状態で構築し、その後、前記フレームを立て起こすことを特徴とする請求項5記載の構造物の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物とその構築方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
限られた敷地内で大容積の内部空間を有する構造物を構築する際、当該内部空間でも様々な作業が行われる。例えば特許文献1では、当該内部空間で地組したトラス梁等を上方へとリフトアップし、内部空間の上部に架設している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-177571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、敷地内に既存建物が存在し、当該既存建物を覆うように構造物を構築することが求められる場合もあり、このようなケースでは前記のように内部空間が使用できず、別途の方法が求められていた。
【0005】
また、構造物が大架構になると構成部材の構造的負担や温度応力の面での課題も生じ、これらに対応可能な構造物であることも併せて求められる。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、内部空間を有する構造物を、内部空間をできるだけ使用せずに構築できる構造物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するための第1の発明は、内部空間を有する構造物であって、一対の被覆部材の上端部同士をヒンジ接合したフレームを有し、前記内部空間を覆うように配置される被覆体と、平面の所定方向に沿って延びる一対のガイド材と、を備え、各被覆部材の下端部を、一対のガイド材のそれぞれに設けた移動部にヒンジ接合し、前記移動部を前記ガイド材に沿って前記所定方向にスライド可能とすることで、免震機能を持つようにしたことを特徴とする構造物である。
【0008】
本発明では、内部空間を有する構造物に、被覆体をガイド材に沿ってスライド可能とした免震構造を採用する。これにより、構造物の免震化が可能になり、構造的負担が軽減されるとともに、別の位置で構築したフレーム等をガイド材に沿ってスライドさせ目的の位置に設置することが可能となり、内部空間をほぼ使用せずに構造物を構築できる。また本発明では、上記の被覆体として、被覆部材の上端部同士をヒンジ接合し、且つ各被覆部材の下端部を移動部にヒンジ接合した3ヒンジ構造を採用することで、大架構の課題である各被覆部材の温度応力も小さくなるため、被覆体の構成をコンパクト化しつつ、大容積の内部空間を覆うことが可能となる。なお上記の温度応力に対しては、被覆体のスライドによっても対応できる。
【0009】
前記被覆部材はトラス材であることが望ましい。
これにより、被覆部材を、軽量且つ高強度の合理的な構成とすることができる。
【0010】
前記フレームは、前記所定方向に間隔を空けて複数配置され、隣り合う前記フレーム同士が繋ぎ材により連結されることが望ましい。
これにより、被覆体として、長大な架構を簡易な構成で実現できる。
(【0011】以降は省略されています)

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