TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025017681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120843
出願日2023-07-25
発明の名称散水式融雪装置の施工方法及び補助型枠部材
出願人称名土木株式会社,株式会社Polyuse
代理人個人
主分類E01H 5/10 20060101AFI20250130BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】施工面に設置したコンクリート用型枠の上端面の高さ調節を容易に行うことができる散水式融雪装置の施工方法及びこれに使用可能な補助型枠部材を提供する。
【解決手段】埋設型枠部材10(1),10(2)の上端部に各々取り付けられてコンクリート用型枠18(1),18(2)の上端部分として使用され、埋設型枠部材10(1),10(2)に対する取り付け高さを調節することによってコンクリート用型枠18(1),18(2)の上端面18a(1),18a(2)の高さを調節可能にする補助型枠部材12(1),12(2)を準備する。コンクリート用型枠等設置工程K12で、補助型枠部材12(1),12(2)の、埋設型枠部材10(1),10(2)に対する取り付け高さを調節し、上端面18a(1),18a(2)の高さをノズル40bに合わせる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
送水管及び複数のノズルが地中に埋設され、前記送水管の中の水を前記ノズルから地表に放出することによって雪を溶かす散水式融雪装置の施工方法において、
左右一対に立設されるコンクリート用型枠の本体部分として使用される部材であって、長方形のモルタル板で成る一対の埋設型枠部材と、一対の前記埋設型枠部材の上端部に各々取り付けられて前記コンクリート用型枠の上端部分として使用される部材であって、前記埋設型枠部材に対する取り付け高さを調節することによって前記コンクリート用型枠の上端面の高さを調節可能にする一対の補助型枠部材と、一対の前記補助型枠部材を左右方向に対向させて相互に連結固定するための上側連結部材と、一対の前記埋設型枠部材を左右方向に対向させて相互に連結固定するための下側連結部材とを準備する型枠関連部材準備工程と、
前記型枠関連部材準備工程で準備した部材と、前記送水管及び前記ノズルを含む融雪用部材とを現場の施工面に設置する工程であって、前記埋設型枠部材及び前記補助型枠部材で前記コンクリート用型枠が形成され、前記施工面に前記コンクリート用型枠が左右一対に立設され、一対の前記コンクリート用型枠の間の空間に前記融雪用部材が設置され、一対の前記コンクリート用型枠が前記上側連結部材及び前記下側連結部材で相互に連結固定され、前記補助型枠部材の、前記埋設型枠部材に対する取り付け高さが調節されて、前記コンクリート用型枠の上端面の高さが前記ノズルの高さに設定された状態にするコンクリート用型枠等設置工程と、
一対の前記コンクリート用型枠の内側に、前記コンクリート用型枠の上端面の高さまで生コンクリートを充填して硬化させるとともに、所定のタイミングで前記上側連結部材及び前記補助型枠部材を取り外すコンクリート打設工程とを備えることを特徴とする散水式融雪装置の施工方法。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記補助型枠部材は、本体部と、本体部の下端部に下向きに延設された板状の取り付け部と、前記取り付け部の内側領域に形成された補助ネジ孔とを備えるものであり、
前記埋設型枠部材は、前記補助ネジ孔に対応する位置にネジ孔が形成されたものであり、
前記補助型枠部材の前記補助ネジ孔及び前記埋設型枠部材の前記ネジ孔は、少なくとも一方が施工状態で上下方向に長い長孔であり、
前記コンクリート用型枠設置工程では、前記補助型枠部材の前記取り付け部が前記埋設型枠部材の外面側に重ねられ、前記取り付け孔と前記ネジ孔とを連通させてネジ部材が差し込まれ、前記ネジ部材が前記長孔の内壁にガイドされて上下方向に移動可能な状態にして、前記補助型枠部材を上下方向に移動させることによって前記コンクリート用型枠の上端面の高さを調節し、前記ネジ部材を締め付けることによって、前記コンクリート用型枠の上端面の高さを固定する請求項1記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項3】
前記埋設型枠部材は、3Dプリンタで製作されたものである請求項1又は2記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項4】
前記埋設型枠部材は、内部に補強用のワイヤメッシュが設置されたモルタル板である請求項1又は2記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項5】
前記コンクリート打設工程の前に行われる工程であって、前記施工面に立設された一対のコンクリート用型枠の外面側に、前記生コンクリートを投入した時に前記コンクリート用型枠が外向きに倒れないよう支持する外面支持部材を配置する型枠外面支持工程を備える請求項1又は2記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項6】
前記コンクリート用型枠等設置工程の後に又は並行して行われる工程であって、前記施工面に立設された前記埋設型枠部材の外面側に平坦な路床を形成する整地工程を備える請求項1又は2記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項7】
前記整地工程では、前記路床の上に路盤材とアスファルトとを順に積層して舗装する請求項6記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項8】
前記埋設型枠部材は、内側領域の所定位置に取り付け孔が形成されたものであり、
前記下側連結部材は、連結バーと、前記連結バーの両端部に各々装着される型枠保持用金具とを備えたものであり、
前記コンクリート用型枠設置工程では、前記各埋設型枠部材の前記取り付け孔に前記連結バーの両端部を挿通し、前記各埋設型枠部材を、前記型枠保持用金具を用いて前記連結バーの両端部に位置決めすることによって、一対の前記埋設型枠部材を相互に連結固定し、前記施工面の上方に架設された前記連結バーの上面に、前記融雪用部材を設置する請求項1又は2記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項9】
前記上側連結部材は、連結板の長さ方向の両端部に、前記連結板から起立して互いに対向する複数の起立片で成る型枠保持部を各々設けたものであり、
前記コンクリート用型枠設置工程では、前記各補助型枠部材の上端部を、複数の前記起立片の間に各々差し込んで嵌合させるによって、一対の前記補助型枠部材を相互に連結固定し、
前記コンクリート打設工程では、前記上側連結部材を上向きに引っ張り、前記型枠保持部と前記各補助型枠部材の上端部との嵌合を解除することによって、前記補助型枠部材から前記上側連結部材を取り外す請求項1又は2記載の散水式融雪装置の施工方法。
【請求項10】
コンクリート用型枠の本体部分である板状の主型枠部材の上端部に取り付けられて、前記コンクリート用型枠の上端部分として使用される部材であって、
本体部と、前記本体部の下端部に下向きに延設された板状の取り付け部と、前記取り付け部の内側領域に形成された補助ネジ孔とを備え、
相手方の前記主型枠部材は、前記補助ネジ孔に対応する位置にネジ孔が形成されたものであり、
前記補助型枠部材の前記補助ネジ孔及び前記主型枠部材の前記ネジ孔は、少なくとも一方が施工状態で上下方向に長い長孔であり、
前記取り付け部が前記主型枠部材の外面側に重ねられ、前記主型枠部材のネジ孔と前記補助ネジ孔とを連通させてネジ部材が差し込まれ、前記ネジ部材が前記長孔の内壁にガイドされて上下方向に移動可能な状態にして、前記本体部及び前記取り付け部を上下方向に移動させることによって、前記コンクリート用型枠の上端面の高さを調節することができ、前記ネジ部材を締め付けることによって、前記コンクリート用型枠の上端面の高さを固定することができることを特徴とする補助型枠部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送水管及び複数のノズルが地中に埋設され、送水管の中の水をノズルから地表に放出することによって融雪する散水式融雪装置の施工方法及びこれに使用可能な補助型枠部材に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、道路や駐車場等に埋設される散水式融雪装置は、図16に示すような方法で施工されていた。まず、図16(a)に示すように、現場の施工面1に、略長方形でほぼ同じ高さの木製もしくは鉄製のコンクリート用型枠2(1),2(2)を左右一対に立設し、その内側に、送水管3aやノズル3b等の部材を鉄筋枠体3cの中に一体に組み付けた融雪用部材3を設置する。そして、コンクリート用型枠2(1),2(2)の内側に、ノズル3bの高さまで生コンクリート4aを充填し、これを硬化させてコンクリート構造体4bを形成する。
【0003】
その後、図16(b)に示すように、コンクリート用型枠2(1),2(2)を取り外した後、コンクリート構造体4bの外面側に平坦な路床5を形成し、さらに、路床5の上に路盤材6とアスファルト7とを順に積層して舗装して仕上げる。一般に、路床5を形成するまでの作業は土木工事業者が行い、その後の作業は舗装業者が行う場合が多い。
【0004】
図16では省略しているが、コンクリート用型枠2(1),2(2)は、生コンクリート4aを投入する前に、何らかの方法で相互に位置決めする必要がある。例えば、特許文献1の図2に開示されているように、板状本体の長さ方向の両端部に、前記板状本体から起立して互いに対向する2つの規制片(外側位置規制片と内側位置規制片)が形成された間隔保持部具を用意し、これらをコンクリート用型枠2(1),2(2)の上端部と下端部に各々装着することによって、コンクリート用型枠2(1),2(2)を相互に連結固定する。
【0005】
なお、上記のようにコンクリートを現場打ちする工法とは異なる工法として、例えば、融雪用部材3を埋設したコンクリート構造体4bを工場で製作し、これを現場に輸送して組み立てるプレキャスト工法がある。ただ、プレキャスト工法は、現場にコンクリート構造体4bを搬入する際にクレーン等の重機が必要になる点、コンクリート構造体4bの寸法を現場で臨機応変に調整することができない点など、短所がいくつかあるので、コンクリートを現場打ちする工法の方が、様々な現場で使用できる汎用性の高い工法と言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平9-4225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図16に示す従来の施工方法の場合、コンクリート構造体4bの高さをノズル3bの高さに合わせるのに手間が掛かるという問題がある。
【0008】
散水式融雪装置は、仕上がり状態で、コンクリート構造体4bの上面とノズル3bの上面とがほぼ面一であることが求められる。しかし、多くの場合、現場の施工面1が少し傾いていたり、融雪用部材3を構成する各部材の位置関係にバラツキがあったりするので、コンクリート用型枠2(1),2(2)の間に融雪用部材3を設置した時の、ノズル3bの高さ位置を正確に予測することができない。したがって、現場では、コンクリート用型枠2(1),2(2)の間に融雪用部材3を設置した後、水平器等を用いてノズル3bの高さを出し、コンクリート用型枠2(1),2(2)に、どの高さまで生コンクリート4を充填するかを示す目印を付する作業を行っている。この作業は、非常に手間が掛かり、且つ熟練を要する作業なので、改善が求められていた。
【0009】
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、施工面に設置したコンクリート用型枠の上端面の高さ調節を容易に行うことができる散水式融雪装置の施工方法及びこれに使用可能な補助型枠部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、送水管及び複数のノズルが地中に埋設され、前記送水管の中の水を前記ノズルから地表に放出することによって雪を溶かす散水式融雪装置の施工方法であって、
左右一対に立設されるコンクリート用型枠の本体部分として使用される部材であって、略長方形のモルタル板で成る一対の埋設型枠部材と、一対の前記埋設型枠部材の上端部に各々取り付けられて前記コンクリート用型枠の上端部分として使用される部材であって、前記埋設型枠部材に対する取り付け高さを調節することによって前記コンクリート用型枠の上端面の高さを調節可能にする一対の補助型枠部材と、一対の前記補助型枠部材を左右方向に対向させて相互に連結固定するための上側連結部材と、一対の前記埋設型枠部材を左右方向に対向させて相互に連結固定するための下側連結部材とを準備する型枠関連部材準備工程と、
前記型枠関連部材準備工程で準備した部材と、前記送水管及び前記ノズルを含む融雪用部材とを現場の施工面に設置する工程であって、前記埋設型枠部材及び前記補助型枠部材で前記コンクリート用型枠が形成され、前記施工面に前記コンクリート用型枠が左右一対に立設され、一対の前記コンクリート用型枠の間の空間に前記融雪用部材が設置され、一対の前記コンクリート用型枠が前記上側連結部材及び前記下側連結部材で相互に連結固定され、前記補助型枠部材の、前記埋設型枠部材に対する取り付け高さが調節されて、前記コンクリート用型枠の上端面の高さが前記ノズルの高さに設定された状態にするコンクリート用型枠等設置工程と、
一対の前記コンクリート用型枠の内側に、前記コンクリート用型枠の上端面の高さまで生コンクリートを充填して硬化させるとともに、所定のタイミングで前記上側連結部材及び前記補助型枠部材を取り外すコンクリート打設工程とを備えることを特徴とする散水式融雪装置の施工方法である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

称名土木株式会社
散水式融雪装置の施工方法及び補助型枠部材
今日
日工株式会社
アスファルトプラント
6日前
日工株式会社
アスファルトプラント
6日前
株式会社 林物産発明研究所
舗装成形部材
6日前
株式会社サンポール
車止めポール装置
今日
鹿島建設株式会社
鉄筋コンクリート部材の構築方法
7日前
日本道路株式会社
骨材の生成方法
13日前
戸田建設株式会社
床版取替工事の支援装置
13日前
ハム アーゲー
建設機械
16日前
ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
道路舗装機
13日前
日工株式会社
アスファルトプラントの運転方法およびアスファルトプラント
6日前
東鉄工業株式会社
線路扛上装置、軌陸バックホウ、及び線路扛上方法
7日前
西松建設株式会社
床版の撤去方法
今日
戸田建設株式会社
床版取替工事の支援方法及び床版取替工事の支援装置
13日前
三井化学産資株式会社
アスファルト舗装構造物および補強材
7日前
称名土木株式会社
散水式融雪装置の施工方法及び補助型枠部材
今日
三井住友建設株式会社
ずれ止め部材の撤去方法及び床版の撤去方法
13日前
株式会社横河ブリッジ
重量物支持装置、及び重量物支持方法
今日
オリエンタル白石株式会社
除去装置及び緊張材の接続方法
13日前
東京地下鉄株式会社
車輪ガード装置
7日前
株式会社大林組
UHPFRCによる鋼床版上面増厚補強構造及び鋼床版上面増厚補強工法
今日
ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
スクリードの調高フィードバック制御を備える道路舗装機
13日前
株式会社横河ブリッジ
橋桁支持方法
今日
三井化学産資株式会社
凍上を抑制する舗装構造物および舗装構造物の構築方法
17日前
五洋建設株式会社
損傷度予測装置、損傷度予測方法、学習済モデルの生成方法、及び学習済モデル
7日前
東日本高速道路株式会社
防護柵及び防護柵の分割エレメント
今日
グライドウェイズ、インコーポレイテッド
自律車両のための車道インフラストラクチャ
13日前
ワッカー ノイソン プロドゥクツィオン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
土壌締固め装置および駆動される2つの軸を備えた位相調整可能なアンバランス起振機
8日前
エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー
関節リウマチ自己抗体レパートリーのプロファイリング及びそのためのペプチド分類子
9日前
学校法人東京薬科大学
ヒト条件的不死化細胞を用いた血液脳関門モデルおよびその製造方法
1日前