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公開番号
2025027773
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132895
出願日
2023-08-17
発明の名称
ケーブル構造体、ケーブル構造体の製造方法
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E01D
19/16 20060101AFI20250220BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】橋梁のコンクリート構造物に設けられた挿入孔に緊張材を設置した新たなケーブル構造体を提供する。
【解決手段】橋梁のコンクリート構造物に設けられた挿入孔に配置された金属管と、
前記金属管内に配置された樹脂管と、
前記金属管と、前記樹脂管との間に配置された第1充填剤と、
前記樹脂管内に配置された緊張材と、を有する、ケーブル構造体。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
橋梁のコンクリート構造物に設けられた挿入孔に配置された金属管と、
前記金属管内に配置された樹脂管と、
前記金属管と、前記樹脂管との間に配置された第1充填剤と、
前記樹脂管内に配置された緊張材と、を有する、ケーブル構造体。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記緊張材は、前記挿入孔の第1端部において定着具により把持されており、
前記挿入孔の前記第1端部と反対に位置する第2端部において、前記樹脂管の外周に沿って配置されたゴムシートをさらに有する、請求項1に記載のケーブル構造体。
【請求項3】
前記挿入孔の前記第2端部において、前記金属管が前記挿入孔から露出しており、
前記第1充填剤は、前記金属管の前記挿入孔から露出した部分の少なくとも一部にも配置されている、請求項2に記載のケーブル構造体。
【請求項4】
前記樹脂管の外表面に配置された第1離型材をさらに有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケーブル構造体。
【請求項5】
前記金属管の内表面に配置された第2離型材をさらに有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケーブル構造体。
【請求項6】
前記緊張材と、前記樹脂管との間に配置された第2充填剤をさらに有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケーブル構造体。
【請求項7】
前記緊張材が表面に防食被覆を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケーブル構造体。
【請求項8】
橋梁のコンクリート構造物に設けられた挿入孔に配置された金属管内に樹脂管を設置する樹脂管設置工程と、
前記金属管と前記樹脂管との間の隙間に第1充填剤を充填する第1充填剤充填工程と、を有する、ケーブル構造体の製造方法。
【請求項9】
前記第1充填剤充填工程において、前記金属管と前記樹脂管との間の前記隙間に接続された供給口から前記第1充填剤を供給し、
前記供給口よりも高い位置に、前記供給口とは別に設けられた排気口から、前記金属管と前記樹脂管との間の前記隙間内の気体を排出する、請求項8に記載のケーブル構造体の製造方法。
【請求項10】
前記樹脂管内に緊張材を設置する緊張材設置工程と、
前記緊張材に緊張力を導入する緊張工程と、をさらに有する、請求項8または請求項9に記載のケーブル構造体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル構造体、ケーブル構造体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、横桁を橋軸方向に貫通する外ケーブル挿通孔に外ケーブルが挿通配置されてなるプレストレストコンクリート橋において、上記外ケーブルの端部を上記横桁に定着するための外ケーブル定着構造であって、
上記横桁における橋軸方向の一端面に、定着体が間詰め層を介して取り付けられた構成となっており、
上記定着体が、上記外ケーブルを挿通させるための第1筒状部材と、この第1筒状部材を埋設するようにして打設されたプレキャストコンクリートブロックとからなり、
上記プレキャストコンクリートブロックが、高強度繊維補強コンクリートで構成されている、ことを特徴とする外ケーブル定着構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-263879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレストレストコンクリート橋において、施工完了後に、緊張材の交換や、拡幅工事等に伴う補強のために緊張材を追加配置する場合を考慮して、横桁等に緊張材を挿入するための挿入孔である予備孔を設けておくことが従来からなされている(特許文献1を参照)。
【0005】
追加配置される緊張材は、予備孔内に樹脂管を介して設置されるのが一般的であるが、緊張材のサイズに対して予備孔のサイズが大きい場合があり、樹脂管と予備孔との間には隙間が生じ、隙間のサイズが大きくなる場合もある。
【0006】
また、新規のプレストレストコンクリート橋において緊張材を設置する場合も、緊張材が経年劣化や破損等した際に、緊張材を容易に交換できるように、挿入孔内に樹脂管を介して緊張材を設置することがなされている。新規のプレストレストコンクリート橋において緊張材を設置する場合においても、樹脂管と挿入孔との間には隙間が生じる場合があった。
【0007】
樹脂管と挿入孔との間に隙間が生じると、隙間のサイズによっては、挿入孔に設置した緊張材に力が加わった際に、緊張材や樹脂管が振動や変位し、挿入孔や、橋の躯体が破損等する恐れがある。また、緊張材に緊張力を導入した際に、樹脂管のテーパー形状になっている箇所等では、樹脂管に対して外部に膨張するように力が加わる場合がある。このため、樹脂管と挿入孔との間の隙間のサイズによっては、挿入孔が樹脂管の膨張を抑制できず、樹脂管が破損する恐れがある。
【0008】
このため、本開示は、橋梁のコンクリート構造物に設けられた挿入孔に緊張材を設置した新たなケーブル構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のケーブル構造体は、橋梁のコンクリート構造物に設けられた挿入孔に配置された金属管と、
前記金属管内に配置された樹脂管と、
前記金属管と、前記樹脂管との間に配置された第1充填剤と、
前記樹脂管内に配置された緊張材と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、橋梁のコンクリート構造物に設けられた挿入孔に緊張材を設置した新たなケーブル構造体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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