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公開番号2025035545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142645
出願日2023-09-04
発明の名称クロッシング用締結装置
出願人公益財団法人鉄道総合技術研究所
代理人個人
主分類E01B 9/28 20060101AFI20250307BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】クロッシングの下面と支持体の上面との間隔が狭い場合でも弾性支持構造化することができ、ばね部材を座金部材上に安定して保持できるクロッシング締結装置を提供する。
【解決手段】クロッシング用締結装置9は、クロッシング8が軌道パッド15を介して載置される敷板部11と、クロッシング8から横圧を受ける横圧受け部12と、クロッシング8を押圧する押圧部13と、を有する。横圧受け部12は、第1貫通孔が形成された第1貫通孔部を含む。押圧部13は、第2貫通孔が形成された座金部材21と、第3貫通孔が形成され座金部材21上に配置されるばね部材22と、第4貫通孔が形成され座金部材21とばね部材22との間に配置されるばね受け部材23と、雄ねじ部24と、雌ねじ部25と、を含む。押圧部13は、雄ねじ部24及び雌ねじ部25のうち一方が他方に螺合することにより、クロッシング8を敷板部11に押圧して締結する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
クロッシングを備えた分岐器における前記クロッシングを支持する支持体に前記クロッシングを締結するクロッシング用締結装置において、
前記支持体上に配置され、第1上面を含み、且つ、前記第1上面に前記クロッシングが軌道パッドを介して載置される敷板部と、
前記敷板部を介して前記支持体に固定され、且つ、前記敷板部の前記第1上面に載置されている前記クロッシングから、前記クロッシングの幅方向である第1方向に作用する横圧を受ける第1横圧受け部と、
前記クロッシングを前記軌道パッドを介して前記敷板部の前記第1上面に押圧して締結する第1押圧部と、
を有し、
前記第1横圧受け部は、前記クロッシングよりも前記第1方向における第1の側に配置され、且つ、上下方向である第2方向に貫通する第1貫通孔が形成された第1貫通孔部を含み、
前記第1押圧部は、
前記第2方向に貫通する第2貫通孔が形成され、且つ、前記クロッシングを押圧するための第1座金部材と、
前記第2方向に貫通する第3貫通孔が形成され、前記第1座金部材上に配置され、且つ、前記第2方向に弾性変形する第1ばね部材と、
前記第2方向に貫通する第4貫通孔が形成され、前記第1座金部材と前記第1ばね部材との間に配置され、且つ、前記第1ばね部材を受ける第1ばね受け部材と、
前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔に挿通可能な第1雄ねじ部と、
前記第1雄ねじ部に螺合可能な第1雌ねじ部と、
を含み、
平面視において前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔が互いに重なり、且つ、前記第1雄ねじ部が前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔に配置された状態で、前記第1雄ねじ部及び前記第1雌ねじ部のうちいずれか一方である第1ねじ部が他方である第2ねじ部に螺合し、
前記第1押圧部は、平面視において前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔が互いに重なり、且つ、前記第1雄ねじ部が前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔に配置された状態で、前記第1ねじ部が前記第2ねじ部に螺合することにより、前記クロッシングを前記軌道パッドを介して前記敷板部の前記第1上面に押圧して締結する、クロッシング用締結装置。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第1ばね受け部材は、
第2上面を含み、且つ、前記第4貫通孔が形成された第1本体部と、
前記第1本体部の前記第2上面に形成され、且つ、前記第1ばね部材に係合する第1凹部と、
を含み、
前記第1ばね部材が前記第1凹部に係合した状態で、前記第1ねじ部が前記第2ねじ部に螺合する、クロッシング用締結装置。
【請求項3】
請求項2に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第1貫通孔部は、第3上面を含み、
前記第1横圧受け部は、前記第1貫通孔部よりも前記第1方向における前記第1の側に配置され、且つ、前記第1貫通孔部の前記第3上面よりも上方に突出した第1突出部を含み、
前記第1突出部は、前記第1方向における前記第1の側と反対側の第1側面を含み、
前記第1座金部材は、前記第1方向における前記第1の側の第2側面を含み、
前記第1側面は、前記第1側面の、前記クロッシングの長さ方向である第3方向における第2の側の第1端部が前記第1側面の前記第3方向における前記第2の側と反対側の第2端部よりも前記第1方向における前記第1の側と反対側に位置するように、前記第1方向に垂直な第1面に対して傾斜し、
前記第2側面は、前記第2側面の前記第3方向における前記第2の側の第3端部が前記第2側面の前記第3方向における前記第2の側と反対側の第4端部よりも前記第1方向における前記第1の側と反対側に位置するように、前記第1面に対して傾斜し、
前記第1押圧部は、前記第1座金部材の前記第2側面が前記第1突出部の前記第1側面と接触し、平面視において前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔が互いに重なり、且つ、前記第1雄ねじ部が前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔に配置された状態で、前記第1ねじ部が前記第2ねじ部に螺合することにより、前記クロッシングを前記敷板部の前記第1上面に押圧して締結する、クロッシング用締結装置。
【請求項4】
請求項3に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第1座金部材は、
第1下面部と、
前記第1下面部のうち前記第1方向における前記第1の側と反対側の第1縁部に形成され、前記第3方向に延在し、且つ、前記クロッシングの底部のうち前記第1方向における前記第1の側の第2縁部に係合する第1切り欠き部と、
を含み、
前記第1座金部材の前記第3方向における位置は、前記第1切り欠き部が前記第2縁部に係合し、且つ、前記第2側面が前記第1側面と接触するように、前記第1方向における前記クロッシングの位置に応じて、調整される、クロッシング用締結装置。
【請求項5】
請求項3に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第1座金部材は、第1上面部を含み、
前記第1ばね受け部材は、前記第1本体部よりも前記第1方向における前記第1の側に配置され、且つ、前記第1本体部よりも下方に突出した第2突出部を含み、
前記第1座金部材に含まれる前記第1上面部のうち前記第1方向における前記第1の側の第3縁部は、前記第1本体部と前記第2突出部とにより形成される第1段差部に係合する、クロッシング用締結装置。
【請求項6】
請求項5に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第2突出部のうち前記第3方向における前記第2の側の第5端部の前記第1方向における第1幅は、前記第2突出部のうち前記第3方向における前記第2の側と反対側の第6端部の前記第1方向における第2幅よりも大きい、クロッシング用締結装置。
【請求項7】
請求項3に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第1側面は、前記第1側面の前記第3方向における前記第2の側の前記第1端部が前記第1側面の前記第3方向における前記第2の側と反対側の前記第2端部よりも前記第1方向における前記第1の側と反対側に位置し、且つ、前記第1側面の上側の第7端部が前記第1側面の下側の第8端部よりも前記第1方向における前記第1の側に位置するように、前記第1面に対して傾斜し、
前記第2側面は、前記第2側面の前記第3方向における前記第2の側の前記第3端部が前記第2側面の前記第3方向における前記第2の側と反対側の前記第4端部よりも前記第1方向における前記第1の側と反対側に位置し、且つ、前記第2側面の上側の第9端部が前記第2側面の下側の第10端部よりも前記第1方向における前記第1の側に位置するように、前記第1面に対して傾斜する、クロッシング用締結装置。
【請求項8】
請求項7に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第1座金部材は、
第2下面部と、
前記第2下面部のうち前記第1方向における前記第1の側と反対側の第4縁部に形成され、前記第3方向に延在し、且つ、前記クロッシングの底部のうち前記第1方向における前記第1の側の第5縁部に係合する第2切り欠き部と、
を含み、
前記第1座金部材の前記第3方向における位置は、前記第2切り欠き部が前記第5縁部に係合し、且つ、前記第2側面が前記第1側面と接触するように、前記第1方向及び前記第2方向における前記クロッシングの位置に応じて、調整される、クロッシング用締結装置。
【請求項9】
請求項8に記載のクロッシング用締結装置において、
前記第2切り欠き部の前記第1方向における第3幅は、前記第3方向におけるいずれの位置でも等しく、
前記第2切り欠き部の前記第2方向における深さは、前記第3方向におけるいずれの位置でも等しい、クロッシング用締結装置。
【請求項10】
請求項3乃至9のいずれか一項に記載のクロッシング用締結装置において、
前記敷板部は、
前記第1横圧受け部の前記第1方向における前記第1の側の第11端部と隣り合い、且つ、前記第11端部の前記第1方向における前記第1の側への位置ずれを規制する第1規制部と、
前記第1横圧受け部の前記第1方向における前記第1の側と反対側であって前記第3方向における前記第2の側の第1角部、及び、前記軌道パッドの前記第1方向における前記第1の側であって前記第3方向における前記第2の側の第2角部と隣り合い、且つ、前記第1角部及び前記第2角部の前記第3方向における前記第2の側への位置ずれを規制する第2規制部と、
前記第1横圧受け部の前記第1方向における前記第1の側と反対側であって前記第3方向における前記第2の側と反対側の第3角部、及び、前記軌道パッドの前記第1方向における前記第1の側であって前記第3方向における前記第2の側と反対側の第4角部と隣り合い、且つ、前記第3角部及び前記第4角部の前記第3方向における前記第2の側と反対側への位置ずれを規制する第3規制部と、
を含む、クロッシング用締結装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クロッシングを備えた分岐器におけるクロッシングを支持する支持体にクロッシングを締結するクロッシング用締結装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えばまくらぎ等の支持体にレールを締結するレール締結装置として、支持体に固定された一対の横圧受け金具と、一対の横圧受け金具の間の床板の上面に載置されているレールを床板の上面に押圧して締結する押圧部と、を有するレール締結装置が用いられている。
【0003】
特開2020-16010号公報(特許文献1)には、レールの伸縮継目用締結装置において、まくらぎ上に調整板を介してアンカーボルトにより固定される一対の横圧受け金具と、横圧受け金具間の調整板上に、軌道パッドを介して載置される、受けレールおよびトングレールの少なくとも一方が固定される床板と、床板を軌道パッド上に弾性的に押さえ付ける弾性押圧手段とからなる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-16010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、支持体にクロッシングを締結するクロッシング用締結装置としては、従来、タイプレート上にクロッシングが押圧して締結されるものが例示されるものの、クロッシングの下面とまくらぎの上面との間隔が狭いこともあり、弾性支持構造化されていないことが多い。
【0006】
このようなタイプレートを有する従来のクロッシング用締結装置を、クロッシングの上下に設置したばねで支持する二重弾性締結方式を採用して弾性支持構造化することを考える。また、一対の横圧受け金具と、横圧受け金具間の床板と、を有する締結装置である、上記特許文献1に記載された技術を用いて、これまで弾性支持構造化されていなかったクロッシング用締結装置を弾性支持構造化することを考える。このような場合、前述したように、クロッシングが設置されている箇所では、クロッシング以外のレールが設置されている箇所に比べ、クロッシングの下面とまくらぎの上面との間隔が狭いので、タイプレート又は床板の厚さが厚い場合には、クロッシング下に軌道パッドを挿入することができず、弾性支持構造化することができない。
【0007】
また、従来のクロッシング用締結装置において、座金部材上にばね部材を配置した状態で、押圧部によりクロッシングを軌道パッドを介してタイプレートに弾性的に押圧して締結する場合、ばね部材を安定して保持するために、座金部材の上面に溝又は凹部を形成することが望ましい。しかしながら、軌間調整によって座金部材が斜めに移動することにより、クロッシングの位置をクロッシングの幅方向にずらす軌間調整を行う場合、平面視でのクロッシングの幅方向における座金部材に対するばね部材の相対位置が変化してしまうこと等により、座金部材の上面に溝を形成した場合でも、ばね部材を座金部材上に安定して保持することができない。
【0008】
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、支持体にクロッシングを締結するクロッシング用締結装置において、クロッシングの下面と支持体の上面との間隔が狭い場合でも、クロッシング下に軌道パッドを挿入してクロッシング用締結装置を容易に弾性支持構造化することができ、軌間調整を行う場合でも、ばね部材を座金部材上に安定して保持することができるクロッシング締結装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0010】
本発明の一態様としてのクロッシング用締結装置は、クロッシングを備えた分岐器におけるクロッシングを支持する支持体にクロッシングを締結するクロッシング用締結装置である。当該クロッシング用締結装置は、支持体上に配置され、第1上面を含み、且つ、第1上面にクロッシングが軌道パッドを介して載置される敷板部と、敷板部を介して支持体に固定され、且つ、敷板部の第1上面に載置されているクロッシングから、クロッシングの幅方向である第1方向に作用する横圧を受ける第1横圧受け部と、クロッシングを軌道パッドを介して敷板部の第1上面に押圧して締結する第1押圧部と、を有する。第1横圧受け部は、クロッシングよりも第1方向における第1の側に配置され、且つ、上下方向である第2方向に貫通する第1貫通孔が形成された第1貫通孔部を含む。第1押圧部は、第2方向に貫通する第2貫通孔が形成され、且つ、クロッシングを押圧するための第1座金部材と、第2方向に貫通する第3貫通孔が形成され、第1座金部材上に配置され、且つ、第2方向に弾性変形する第1ばね部材と、第2方向に貫通する第4貫通孔が形成され、第1座金部材と第1ばね部材との間に配置され、且つ、第1ばね部材を受ける第1ばね受け部材と、第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔に挿通可能な第1雄ねじ部と、第1雄ねじ部に螺合可能な第1雌ねじ部と、を含む。平面視において第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が互いに重なり、且つ、第1雄ねじ部が第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔に配置された状態で、第1雄ねじ部及び第1雌ねじ部のうちいずれか一方である第1ねじ部が他方である第2ねじ部に螺合する。第1押圧部は、平面視において第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が互いに重なり、且つ、第1雄ねじ部が第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔に配置された状態で、第1ねじ部が第2ねじ部に螺合することにより、クロッシングを軌道パッドを介して敷板部の第1上面に押圧して締結する。
(【0011】以降は省略されています)

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