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公開番号2025035679
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142885
出願日2023-09-04
発明の名称コンクリート舗装道路の施工方法
出願人株式会社長岡生コンクリート
代理人個人,個人,個人
主分類E01C 7/14 20060101AFI20250307BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】高い舗装性能と環境性能を備えるコンクリート舗装を機械化施工によって連続して構築可能なコンクリート舗装道路の施工方法を提供する。
【解決手段】本発明のコンクリート舗装道路の施工方法は、路盤上に湿潤状態の粒状コンクリート10を撒き出す、撒き出し工程S2と、粒状コンクリート10を転圧する、転圧工程S4と、を備え、粒状コンクリート10が粗骨材11の表面を結合ペースト12で被覆してなる略球状のコンクリートであることを特徴とする。
【選択図】図3F
特許請求の範囲【請求項1】
施工方向に沿ってコンクリート舗装を連続して構築可能な、コンクリート舗装道路の施工方法であって、
路盤上に湿潤状態の粒状コンクリートを撒き出す、撒き出し工程と、
前記粒状コンクリートを転圧する、転圧工程と、を備え、
前記粒状コンクリートが粗骨材の表面を結合ペーストで被覆してなる略球状のコンクリートであることを特徴とする、
コンクリート舗装道路の施工方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記撒き出し工程より前に、生コンクリートに吸水性造粒剤を混和し、攪拌して前記粒状コンクリートを製造する、粒状化工程を備えることを特徴とする、
請求項1に記載のコンクリート舗装道路の施工方法。
【請求項3】
前記粒状化工程を、生コンクリートミキサ内、又はアジテータ車の回転するドラム内で行うことを特徴とする、
請求項2に記載のコンクリート舗装道路の施工方法。
【請求項4】
前記生コンクリートが残コンクリートであることを特徴とする、
請求項2に記載のコンクリート舗装道路の施工方法。
【請求項5】
前記撒き出し工程と前記転圧工程の間に、前記粒状コンクリートを路盤上に敷き均す、敷き均し工程を備えることを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコンクリート舗装道路の施工方法。
【請求項6】
車体と、前記車体に設けたバケットと、前記バケットに付設したスクリューコンベアと、前記車体の後方に付設した板状のスクリードと、を備える、アスファルトフィニッシャを使用し、
前記撒き出し工程において、前記バケットに収容した湿潤状態の前記粒状コンクリートを、前記スクリューコンベアを介して路盤上に撒き出し、
前記敷き均し工程において、前記車体を施工方向に沿って移動しつつ、前記スクリードによって前記粒状コンクリートを敷き均すことで、
前記撒き出し工程と前記敷き均し工程を同時並行することを特徴とする、
請求項5に記載のコンクリート舗装道路の施工方法。
【請求項7】
転圧ローラを備える、ロードローラを使用し、
前記転圧工程において、前記ロードローラを、前記アスファルトフィニッシャに追従して並走しつつ、前記アスファルトフィニッシャが敷き均した前記粒状コンクリートを前記転圧ローラによって転圧することで、
前記撒き出し工程、前記敷き均し工程、及び前記転圧工程を同時並行することを特徴とする、
請求項6に記載のコンクリート舗装道路の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はコンクリート舗装道路の施工方法に関し、特に、高い舗装性能と環境性能を備えるコンクリート舗装を機械化施工によって連続して構築可能なコンクリート舗装道路の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
舗装は、舗装道路の路面を構成する構造物であり、車道はアスファルト舗装道路とコンクリート舗装道路に大別される。
アスファルト舗装道路は、路床上に積層した路盤、基層、表層からなり、表層と基層にはアスファルト合材が用いられる。アスファルト舗装の施工では、アスファルトフィニッシャによって、高温に加熱したアスファルト合材を路盤上に敷き均し、ロードローラで転圧することでアスファルト舗装を構築する。
コンクリート舗装道路は、コンクリート舗装を備える舗装道路であり、路盤の整生、型枠の設置、コンクリートの打設、コンクリートの締固め、表面仕上げ、目地設置、の各工程の後、所定期間コンクリートを養生して構築する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-303512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術のアスファルト舗装道路には以下のような問題点が存在する。
<1>ヒートアイランド現象
アスファルト舗装は、黒色系の色彩からなるため太陽光を吸収しやすく、日中の太陽熱を吸収して蓄熱し、夜間に放出することでヒートアイランド現象の原因となる。ヒートアイランド現象によって都市部の気温が上昇し、エアコンの使用によりエネルギー消費量が増加し、健康にも影響をおよぼすおそれがある。
<2>多量の二酸化炭素排出
アスファルト舗装の施工では、アスファルトの粘度を調整し、舗装面への密着性を高めるために、アスファルトを160℃前後で熱処理する必要がある。この熱処理工程において多量の二酸化炭素が排出されるため、環境への負荷が大きい。
<3>耐久性が低い
アスファルト舗装は、耐摩擦性と耐久性が低く、特に夏場の高温環境下ではアスファルトが軟化し、車輪の圧力によって路面にたわみや凹みが生じやすい。また、アスファルトは熱の影響を受けやすく、温度変化によりアスファルトが膨張と収縮を繰り返すことで、剥離やひび割れが生じやすい。このため、概ね10年単位で更新が必要であり、維持・補修コストが嵩む。
<4>過酷な施工環境
アスファルトは、施工中も140℃前後の高温であり、特に夏場の高温環境下では作業環境が過酷となり、作業員の肉体的負担が大きい。
【0005】
従来技術のコンクリート舗装道路には以下のような問題点が存在する。
<1>施効率が悪い
施工区間を型枠で区画しコンクリートを打設するが、1回あたりのコンクリート打設量に限界があるため、1回あたりの施工スパンが5~10mとアスファルト舗装に比べて短く施工効率が悪い。また、型枠の設置、コンクリートの締固め、表面仕上げ等の各工程を作業員の手作業に依存するため、多数の作業員が必要となる。
<2>施工品質のばらつき
作業員の技量によってコンクリート舗装の仕上がりが大きく変わるため、施工品質のばらつきが大きい。
<3>交通開放まで時間がかかる
走行可能な強度発現まで、普通ポルトランドセメントで2週間、早強ポルトランドセメントでも1週間以上の養生期間が必要であり、交通開放までに長い時間がかかる。
【0006】
本発明の目的は、以上のような問題点を解消し、高い舗装性能と環境性能を備えるコンクリート舗装を機械化施工によって連続して構築可能なコンクリート舗装道路の施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコンクリート舗装道路の施工方法は、路盤上に湿潤状態の粒状コンクリートを撒き出す、撒き出し工程と、粒状コンクリートを転圧する、転圧工程と、を備え、粒状コンクリートが粗骨材の表面を結合ペーストで被覆してなる略球状のコンクリートであることを特徴とする。
【0008】
本発明のコンクリート舗装道路の施工方法は、撒き出し工程より前に、生コンクリートに吸水性造粒剤を混和し、攪拌して粒状コンクリートを製造する、粒状化工程と、を備えていてもよい。
【0009】
本発明のコンクリート舗装道路の施工方法は、粒状化工程を、生コンクリートミキサ内、又はアジテータ車の回転するドラム内で行ってもよい。
【0010】
本発明のコンクリート舗装道路の施工方法は、生コンクリートが残コンクリートであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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