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公開番号2025029512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023134238
出願日2023-08-21
発明の名称雑草の防止構造
出願人オオノ開發株式会社
代理人弁理士法人豊栖特許事務所
主分類E01C 7/02 20060101AFI20250227BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】長期間の雑草の防止効果を実現しながら、原料コストと製造コストの両方を低減して、安価に多量生産する。
【解決手段】植物の培地4表面に所定の厚さの雑草防止層1を敷設してなる雑草の防止構造であって、雑草防止層1が、コンクリートがらの破砕物と粉砕物を含む特定粒径のコンがら粉粒物2の混合物3で、混合物3の粒度加積曲線が、粒径0.075mmの通過量を1.5%以上であって10%以下、粒径0.425mmの通過量を10%以上であって30%以下、粒径2.36mmの通過量を20%以上であって55%以下、粒径4.75mmの通過量を28%以上であって65%以下、粒径13.2mmの通過量を55%以上であって85%以下、粒径19mmの通過量を70%以上であって95%以下、粒径26.5mmの通過量を90%以上であって100%以下とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
植物の培地表面に所定の厚さの雑草防止層を敷設してなる雑草の防止構造であって、
前記雑草防止層が、
コンクリートがらの破砕物と粉砕物を含む特定粒径のコンがら粉粒物の混合物で、
前記混合物の粒度加積曲線が、
粒径0.075mmの通過量を1.5%以上であって10%以下、
粒径0.425mmの通過量を10%以上であって30%以下、
粒径2.36mmの通過量を20%以上であって55%以下、
粒径4.75mmの通過量を28%以上であって65%以下、
粒径13.2mmの通過量を55%以上であって85%以下、
粒径19.0mmの通過量を70%以上であって95%以下、
粒径26.5mmの通過量を90%以上であって100%以下としてなる雑草の防止構造。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1に記載の雑草の防止構造であって、
前記混合物の粒度加積曲線が、
粒径0.075mmの通過量を1.5%以上であって5%以下、
粒径0.425mmの通過量を10%以上であって20%以下、
粒径2.36mmの通過量を25%以上であって40%以下、
粒径4.75mmの通過量を35%以上であって55%以下、
粒径13.2mmの通過量を65%以上であって85%以下、
粒径19.0mmの通過量を80%以上であって90%以下、
粒径26.5mmの通過量を95%以上であって100%以下としてなる雑草の防止構造。
【請求項3】
請求項1に記載の雑草の防止構造であって、
前記混合物の粒度加積曲線が、
10%通過量の粒径を0.075mm以上であって0.425mm以下としてなる雑草の防止構造。
【請求項4】
請求項3に記載の雑草の防止構造であって、
前記混合物の粒度加積曲線が、
10%通過量の粒径を0.075mm以上であって0.425mm以下として、
60%通過量の粒径を3mm以上であって15mm以下としてなる雑草の防止構造。
【請求項5】
請求項1に記載の雑草の防止構造であって、
前記混合物が、最大粒径を26.5~31.5mmの大粒のコンがら粉粒物を含む雑草の防止構造。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか一項に記載の雑草の防止構造であって、
前記コンがら粉粒物の混合物の均等係数が25~50である雑草の防止構造。
【請求項7】
請求項1に記載の雑草の防止構造であって、
前記雑草防止層の厚さが5cm以上である雑草の防止構造。
【請求項8】
請求項7に記載の雑草の防止構造であって、
前記雑草防止層の厚さが10cm以上である雑草の防止構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は道路の両側に沿って、あるいは道路の中央分離帯に、あるいはまた公園等において植物の培地に雑草が繁殖することを防止する雑草の防止構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
本発明者は、植物の培地に敷設して雑草の繁殖を防止する敷石を開発した(特許文献1)。この敷石は、カルシウムを含む石を焼成することにより、内部に含有されるカルシウムを表面に移行させて、長期間にわたって効果的に雑草の繁殖を阻止するもので、培地の表面に敷設して雑草の繁殖を効果的に防止できる特長がある。
【0003】
本願発明者が先に開発した特許文献1に記載される敷石は、以下の方法で製造して、培地の表面を被覆するように敷設して使用される。敷石は、カルシウムを含有する火成岩を破砕する工程で発生する火成岩粉末と、コンクリートの骨材に使用される砕石を人工的に製造する工程において、天然石を破砕して砕石を分離したときに発生する粉末残渣とを混合すると共に、火成岩粉末の含有量を70~80重量%として多孔質な粒状に成形し、成形された原料粒を焼成してカルシウムを表面に移行させて製造した。以上の敷石で培地の表面を被覆すると、雨水や散水によって表面に付着する水を強アルカリ性として、雑草の種子が発芽するのを阻止する。敷石の表面に付着する水は、焼成されて表面に移行しているカルシウムによって強アルカリとなる。カルシウムは、焼成されて敷石の表面に移行して雑草の繁殖を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3806122号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載する敷石は、長期間に渡って雑草の繁殖を防止できるが、製造に手間がかかって製造コストが高くなる欠点がある。それは、火成岩粉末と、骨材の製造工程で発生する、天然石の粉末残渣を混合して多孔質な粒状に成形し、成形された原料粒を焼成して製造するからである。
【0006】
本発明は、さらに以上の欠点を解消することを目的として開発されたもので、本発明の目的の1つは、特許文献1の敷石に勝るとも劣らない雑草の防止効果を実現しながら、原料コストと製造コストの両方を低減して、安価に多量生産できると共に、培地に敷設して雑草の繁殖を長期間に渡って防止できる極めて経済効果の高い雑草の防止構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある態様に係る雑草の防止構造は、植物の培地表面に所定の厚さの雑草防止層を敷設してなる雑草の防止構造であって、雑草防止層が、コンクリートがらの破砕物と粉砕物を含む特定粒径のコンがら粉粒物の混合物で、混合物の粒度加積曲線が、粒径0.075mmの通過量を1.5%以上であって10%以下、粒径0.425mmの通過量を10%以上であって30%以下、粒径2.36mmの通過量を20%以上であって55%以下、粒径4.75mmの通過量を28%以上であって65%以下、粒径13.2mmの通過量を55%以上であって85%以下、粒径19mmの通過量を70%以上であって95%以下、粒径26.5mmの通過量を90%以上であって100%以下とする。
【発明の効果】
【0008】
以上の雑草の防止構造は、本発明が先に開発した特許文献1に記載する敷石に勝るとも劣らない雑草の防止効果を実現しながら、原料コストと製造コストの両方を低減して、安価に多量生産でき、さらに培地に敷設して雑草の繁殖を長期間に渡って防止できる極めて高い経済効果を実現する。また、以上の雑草の防止構造は、培地に敷設しているコンがら粉粒物を簡単に取り除いて培地の表面を露出できるので、培地に新しく植物を植え付けし、さらに植物を植え替えに便利な特長も実現する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示のある実施形態に係る雑草の防止構造の模式断面図である。
本開示の実施形態に係るコンがら粉粒物の混合物の粒度加積曲線を示すグラフである。
本開示の実施形態に係るコンがら粉粒物の混合物を粒径で分類収納した透明のケースの写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
(【0011】以降は省略されています)

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