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公開番号2025056829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166318
出願日2023-09-27
発明の名称橋梁の接合構造、横桁、プレキャスト主桁、及び橋梁の接合方法
出願人オリエンタル白石株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 1/00 20060101AFI20250401BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】橋軸直角方向の耐荷性能の十分な確保が図られた橋梁の接合構造を提供する。
【解決手段】橋梁の接合構造100は、下部構造物3上に支承4を介して設置され、橋軸直角方向に延在する横桁1と、横桁1上に設置され、橋軸直角方向に並列して橋軸方向に延在する複数のプレキャスト主桁2と、を備え、横桁1の上面には、複数のプレキャスト主桁2がせん断力によりずれることを阻止するためのせん断キー6が形成されている。接合方法としては、横桁1を、せん断キー6を有する面が桁上面となるように配向させて下部構造物上に設置する横桁設置工程と、横桁1上に、複数の当該プレキャスト主桁2がせん断力によりずれることをせん断キー6から阻止されるように設置する主桁設置工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下部構造物上に支承を介して設置され、橋軸直角方向に延在する横桁と、
前記横桁上に設置され、橋軸直角方向に並列して橋軸方向に延在する複数のプレキャスト主桁と、
を備え、
前記横桁の上面には、複数の前記プレキャスト主桁がせん断力によりずれることを阻止するためのせん断キーが形成されていること
を特徴とする橋梁の接合構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記横桁上において複数の前記プレキャスト主桁同士を橋軸直角方向に連結して一体化する横締め部をさらに備え、
前記横桁と前記横締め部との間には、前記せん断キーが形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の橋梁の接合構造。
【請求項3】
前記横桁は、前記せん断キーを補強する補強材が設けられること
を特徴とする請求項1又は2に記載の橋梁の接合構造。
【請求項4】
前記横桁及び前記横締め部は、前記せん断キーを補強する補強材が設けられること
を特徴とする請求項2に記載の橋梁の接合構造。
【請求項5】
下部構造物上に支承を介して設置され、かつ、橋軸直角方向に並列して橋軸方向に延在する複数のプレキャスト主桁の下に設置される横桁であって、
前記プレキャスト主桁に対向する面には、当該プレキャスト主桁がせん断力によりずれることを阻止するためのせん断キーが形成されていること
を特徴とする横桁。
【請求項6】
下部構造物上に支承を介して設置されて橋軸直角方向に延在する横桁上に設置されるプレキャスト主桁であって、
前記横桁に設置するための設置面には、当該横桁がせん断力によりずれることを阻止するためのせん断キーが形成されていること
を特徴とするプレキャスト主桁。
【請求項7】
横桁を、長手方向が橋軸直角方向となり、かつ、せん断キーを有する面が桁上面となるように配向させ、下部構造物上に支承を介して設置する横桁設置工程と、
前記横桁設置工程により設置された前記横桁上に、複数のプレキャスト主桁を、橋軸直角方向に並列して長手方向が橋軸方向となり、かつ、複数の当該プレキャスト主桁がせん断力によりずれることを前記せん断キーから阻止されるように設置する主桁設置工程と、
を有すること
を特徴とする橋梁の接合方法。
【請求項8】
前記主桁設置工程は、複数の前記プレキャスト主桁を設置した後、前記横桁設置工程により設置された前記横桁上において、複数の前記プレキャスト主桁と、前記せん断キーとに接するようにコンクリートを場所打ちして、複数の前記プレキャスト主桁を橋軸直角方向に連結して一体化すること
を特徴とする請求項7に記載の橋梁の接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、橋梁の接合構造、横桁、プレキャスト主桁、及び橋梁の接合方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
現在、橋梁の接合構造について研究されている。平成29年7月に改定された道路橋示方書・同解説(以下「道示」という)の「III コンクリート橋・コンクリート部材編」において「7章 接合部」の章が新設され、橋梁の接合部における耐荷性能について具体的に明確化する必要があることが示された。従来の橋梁における接合部の耐荷性能については、橋軸方向の荷重に対する耐荷機構については確認されているものの、橋軸直角方向については十分確認されておらず、耐荷性能が十分に確保されないおそれがある問題があった。
【0003】
特許文献1には、接合部を備える橋梁の一例として、横桁と縦桁とを備え、各桁の端部が場所打ちコンクリートにより一体化された橋梁の接合構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-256873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された橋梁の接合構造によれば、横桁の上に縦桁が並列に複数架設されることにより、下部構造物上の支承数を低減することができる。しかしながら、特許文献1に開示された橋梁の接合構造は、橋軸直角方向の耐荷性能について開示されておらず、橋軸直角方向の耐荷性能の十分な確保ができない問題がある。
【0006】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、橋軸直角方向の耐荷性能の十分な確保が図られた橋梁の接合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明における橋梁の接合構造は、下部構造物上に支承を介して設置され、橋軸直角方向に延在する横桁と、前記横桁上に設置され、橋軸直角方向に並列して橋軸方向に延在する複数のプレキャスト主桁と、を備え、前記横桁の上面には、複数の前記プレキャスト主桁がせん断力によりずれることを阻止するためのせん断キーが形成されていることを特徴とする。
【0008】
第2発明における橋梁の接合構造は、第1発明において、前記横桁上において複数の前記プレキャスト主桁同士を橋軸直角方向に連結して一体化する横締め部をさらに備え、前記横桁と前記横締め部との間には、せん断キーが形成されていることを特徴とする。
【0009】
第3発明における橋梁の接合構造は、第1発明又は第2発明において、前記横桁は、前記せん断キーを補強する補強材が設けられることを特徴とする。
【0010】
第4発明における橋梁の接合構造は、第2発明において、前記横桁及び前記横締め部は、前記せん断キーを補強する補強材が設けられることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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