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公開番号
2025059379
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169433
出願日
2023-09-29
発明の名称
損傷評価方法及び残存性能評価方法
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20250403BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】コンクリート構造物の表面に補強シートが接着されてなる補強コンクリート構造物において、当該補強コンクリート構造物の損傷状態を評価することが可能な損傷評価方法を提供する。
【解決手段】桁105と、当該桁105の表面に接着された連続繊維シート3を含む補強部1と、を有する補強桁106の損傷状態を評価する損傷評価方法は、連続繊維シート3に設置された光ファイバーセンサー13を用いて連続繊維シート3のひずみ分布を取得するひずみ分布取得工程と、ひずみ分布取得工程で得られたひずみ分布に基づいて、補強桁106の剥離部分22の位置等が推定される損傷状態推定工程と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリート構造物と、当該コンクリート構造物の表面に接着された補強シートを含む補強部と、を有する補強コンクリート構造物の損傷状態を評価する損傷評価方法であって、
前記補強シートに設置され光ファイバーケーブルからなるセンサーを用いて前記補強シートの状態分布を取得する状態分布取得工程と、
前記状態分布取得工程で得られた前記状態分布に基づいて、前記補強コンクリート構造物の損傷状態が推定される損傷状態推定工程と、
を備える、損傷評価方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記センサーには、当該センサーの長手方向に並ぶ複数の計測点が存在し、
前記センサーは、各前記計測点における前記補強シートのひずみを取得することにより、前記補強シートの前記長手方向のひずみ分布を、前記補強シートの前記状態分布として取得可能である、請求項1に記載の損傷評価方法。
【請求項3】
前記コンクリートのうちせん断力が作用する前記表面に前記補強シートが接着されることで、前記補強部がせん断補強構造をなしており、
前記補強シート上で所定方向に延在する複数の前記センサーが、前記所定方向に直交する方向に配列されて前記補強シートに設置されており、
前記状態分布取得工程では、
前記補強シートの前記所定方向のひずみ分布が、前記補強シートの前記状態分布として取得される、請求項2に記載の損傷評価方法。
【請求項4】
前記損傷状態推定工程では、
前記ひずみ分布に基づいて、前記補強シートに所定のひずみが発生している部分が、前記コンクリート構造物と前記補強シートとの接着部の剥離部分として推定される、請求項3に記載の損傷評価方法。
【請求項5】
請求項4に記載の損傷評価方法を用いて前記補強コンクリート構造物に残存する残存性能を評価する残存性能評価方法であって、
前記損傷評価方法における前記損傷状態推定工程で推定された前記剥離部分と、前記所定方向における前記接着部の端部と、の間の最短距離に基づいて、前記残存性能が評価される、残存性能評価方法。
【請求項6】
前記損傷状態推定工程では、
前記剥離部分の中央の位置が、前記コンクリート構造物に発生しているひび割れの位置として推定される、請求項4に記載の損傷評価方法。
【請求項7】
前記コンクリート構造物と前記補強シートとの間に位置し前記コンクリート構造物に設置され光ファイバーケーブルからなる第2センサーを用いて前記コンクリート構造物のひずみ分布を取得する第2分布取得工程を更に備え、
前記損傷状態推定工程では、
前記状態分布取得工程で得られた前記補強シートの前記ひずみ分布と、前記第2分布取得工程で得られた前記コンクリート構造物の前記ひずみ分布と、に基づいて、前記補強コンクリート構造物の損傷状態が推定される、請求項3に記載の損傷評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、損傷評価方法及び残存性能評価方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート構造物の表面に繊維強化シート等の補強シートを貼り付けて補強された補強コンクリート構造物が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。このような補強構造によれば、アンカー等を用いずに補強シートをコンクリート構造物の表面に接着することもできるので、コンクリート構造物を傷めずに補強することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-069624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の補強コンクリート構造物に地震等の荷重が作用した場合には、コンクリート構造物のひび割れやこれに伴う補強シートの剥離といったような損傷が発生する場合がある。このような損傷が発生すると補強コンクリート構造物の性能が低下するので、例えば当該構造物の使用継続の可否や再補強の必要性などを判断する必要がある。しかしながら、ひび割れ部分が補強シートに隠された箇所に発生すれば、損傷状態を目視で確認することは困難である。すなわち、補強コンクリート構造物の損傷によって性能が低下していたとしても、これを目視で直ちに認識することができない場合がある。そこで、本発明は、コンクリート構造物の表面に補強シートが接着されてなる補強コンクリート構造物において、当該補強コンクリート構造物の損傷状態を評価することが可能な損傷評価方法及び残存性能評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の要旨は以下の通りである。
【0006】
〔1〕コンクリート構造物と、当該コンクリート構造物の表面に接着された補強シートを含む補強部と、を有する補強コンクリート構造物の損傷状態を評価する損傷評価方法であって、前記補強シートに設置され光ファイバーケーブルからなるセンサーを用いて前記補強シートの状態分布を取得する状態分布取得工程と、前記状態分布取得工程で得られた前記状態分布に基づいて、前記補強コンクリート構造物の損傷状態が推定される損傷状態推定工程と、を備える、損傷評価方法。
【0007】
〔2〕前記センサーには、当該センサーの長手方向に並ぶ複数の計測点が存在し、前記センサーは、各前記計測点における前記補強シートのひずみを取得することにより、前記補強シートの前記長手方向のひずみ分布を、前記補強シートの前記状態分布として取得可能である、〔1〕に記載の損傷評価方法。
【0008】
〔3〕前記コンクリートのうちせん断力が作用する前記表面に前記補強シートが接着されることで、前記補強部がせん断補強構造をなしており、前記補強シート上で所定方向に延在する複数の前記センサーが、前記所定方向に直交する方向に配列されて前記補強シートに設置されており、前記状態分布取得工程では、前記補強シートの前記所定方向のひずみ分布が、前記補強シートの前記状態分布として取得される、〔1〕又は〔2〕に記載の損傷評価方法。
【0009】
〔4〕前記損傷状態推定工程では、前記ひずみ分布に基づいて、前記補強シートに所定のひずみが発生している部分が、前記コンクリート構造物と前記補強シートとの接着部の剥離部分として推定される、〔2〕又は〔3〕に記載の損傷評価方法。
【0010】
〔5〕 〔4〕に記載の損傷評価方法を用いて前記補強コンクリート構造物に残存する残存性能を評価する残存性能評価方法であって、前記損傷評価方法における前記損傷状態推定工程で推定された前記剥離部分と、前記所定方向における前記接着部の端部と、の間の最短距離に基づいて、前記残存性能が評価される、残存性能評価方法。
(【0011】以降は省略されています)
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